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2020.02.04
パピプペポは難しい

パピプペポは難しい3rdワンマンライブ「有給を取る日」レポート!

自身もアイドルとして舞台に立ち、プロデューサーも務めるカワシマユカ率いる6人組アイドル「パピプペポは難しい」の3rdワンマンライブが渋谷のclub asiaで開催された。

2019年2月に新メンバー2名が加入して1年を迎える「パピムズ」。アイドルとしての姿も楽曲も個性が強い彼女らのアツいステージに、今、注目が集まっている。

パピムズ

バックスクリーンに宇宙を思わせる映像と音楽が流れ、会場には鼓動が響いた。ファンが出迎えのコールをする中、木内小百合、ドン・グリ、白羽根優衣、鈴木めがね、小枝みゆ、カワシマユカが順に登場し、フォーメーションを作る。全員揃ったところで照明がカッと明るくなり、「Help Me ねぇ?」でライブがスタートした。

衣裳は公式サイトのアーティスト写真にもなっている、黒にメンバーカラーが差し込まれたもの。この曲は指差しをする振付が多いので、ファンを一気にライブの空気に引き込むことができる楽曲だ。

 

そのまま「彼氏と別れてしまえよ」へ。メンバーが列車のように肩に手を置いて列になり、ステージの端から端まで移動する。それに合わせてファンも同じように列車を作って左右に動く。同じアイドルを好きで集まった同志として団結し、ライブを楽しもうという心意気が見られた。

 

3曲めは「だるい日」。等身大の女のコの毎日が描かれていて「めんどくさいな」というストレートな歌詞がキャッチーなリズムに乗せて歌われるのは見ていて気持ちがいい。

その後も「ペロちゅ」「彼女が今日家出しました」と立て続けのアップチューンでステージは熱狂に包まれた。舞台前方にソロ歌唱でメンバーが出てくると、それぞれのファンがメンバーカラーのサイリウムで称え、ソロ部分を盛り上げる。ワンマンならではの光景だ。白羽根が「もっともっと声出して行けますか!?」と客を煽り、「彼女が今日家出しました」が始まる。サビの振りが腕を振り下ろす激しいものなのだが、小枝が特に荒々しくてカッコよく、目を奪われた。

次が「ようこそゴーストハウスへ」だったが、センターがドン・グリってだけでもう面白くてちょっとズルいと思ってしまった。グリちゃんは見た目から「出オチでしょ?」と思われがちだが、ダンスも歌唱もとても丁寧でどんどん可愛く見えてくる。この不思議な感覚をぜひライブで味わっていただきたい。

 

ノンストップで6曲演奏され、やっと最初のMC。それぞれが名乗った後、鈴木から新グッズの紹介がされた。美少女イラストに定評があるイラストレーター・かしわぎつきこさんが描かれたメンバーイラストがTシャツ、缶バッジ、アクスタになっていてメンバーはそれぞれ「私が一番可愛い!」と張り合う姿が拗ねる彼女を見ているようで可愛らしい。

パピムズ

MC明けはクールな表情に変わり「ブラック社会」。赤いライティングが主人公の危うい現状を表現し、何かから逃れようとするような遠くに手を伸ばす振付も印象的だった。ここからシリアスゾーンに入るのかと思ったが「ピコーン!」の電子音が鳴る。人気のナンバー「しんるーちゅるサイダー」だ。パピムズは可愛い声の持ち主が多いが、その中で鈴木の落ち着いた歌声は曲にメリハリをつける役割があり、いいバランスと言える。その後の「グッバイマイワールド」はセンターに立つカワシマのけん引力がひと際光っていた。「世界の終わりには牛丼つゆだくをあなたと食べたい」は歌い出しの木内にスポットが当たり、神々しく見える。この曲はPOPだがブラックな面もあり、ギャップが楽しめる1曲だ。

 

そして新曲1曲め「ラブげっちゅ!(お誕生日のお歌)」。タイトル通りの明るいバースデーソング。作詞したカワシマは「メンバーだけでなく、ファンの人や周りの人の誕生日をお祝いできる歌を作りたかった」とのこと。MCも新曲の話題で、間奏のコールに小枝が何気なく言った言葉が使われているとか。今後、メンバーの誕生祭には欠かせない楽曲になりそうだ。

 

ライブは後半戦に突入。新曲2曲め「charm」が披露された。ちょっと意外な、メロウでキレイ系のサウンド。彼女にフラれた男性が、まだ彼女を忘れられなくて、「またいつか」と願う切ない曲だ。胸に手を当てたり、祈るような振りも曲にとても合っていた。

さて、ライブも終盤となるとそろそろブチアゲ曲がほしくなる。ここで来たのは「アイマイニー」と「シャニムニ」。恋の楽しさや希望をまっすぐに歌った曲に、ファンは待ってました!と力いっぱいのコールを送っていた。覚えやすくノリやすいので「ライブって楽しい!」と心から思えるナンバーだ。

 

ライブのラストは「ねぇこれから」。夢に向かう主人公の強い決意が歌われた、アイドルの王道を行くような曲。「wow!」とステージからの呼びかけにファンがサイリウムで応える姿は動きがピッタリ揃っていて圧巻だった。

パピムズ

ファンの呼びかけでアンコールが始まる。でも1曲目の「NO NAME -Start-」ではメンバーは現れず、とうとう曲が終わってしまった。彼女たちは……?と思いきや、メンバーは新グッズのTシャツに着替えて客席横の階段から登場!「サマータイマー」が始まった。階段を下りて6人がフロアの真ん中に立つ。ファンにもみくちゃにされるのではと心配になったが、ファンは彼女たちの歌うスペースを空けた。6人だけが立てる見えないステージがそこにあるかのようだった。メンバーに笑いかけられた少女は嬉しそうに飛び跳ね、指ハートを作って密かにアピールしていた男性も気づいてもらえたと感動していた。ステージに戻る階段への道がいつの間にか作られ、6人は再びステージに立った。

 

そしてここでワンマンライブ恒例の重大発表!①新曲「ラブげっちゅ!(お誕生日のお歌)」「charm」を含めたニューアルバムが2月7日に配信スタート!②新曲「charm」のMV制作決定!③2月~6月まで、毎月単独公演開催!しかも2月の単独公演である21日のライブ当日は、「charm」のMV公開日なのだそうだ。

発表が終わるとファンとの記念撮影タイム。今回フロアに入りきれず、ロビーにも観客がいたとのことで、出来るだけつめてフロアに集まり、ステージ上からファンとの記念撮影が行われた(公式Twitterに掲載)。

 

次は2度目の「charm」だったが、衣裳が変わったせいか1回目と印象が変わった。この曲は内容をしっかり聴かせてくれるので、ハマるとずっとリピートしてしまいそうな中毒性を持つ曲だ。一番最後は、やはり「シャニムニ」だった。ライブタイトル通り「有給を取って」参加したファンもパピムズの熱唱に最後の最後までエールを送り続けていた。

 

小枝「ワンマン前の2か月間、たくさんイベントに出たこともあってこんなにいっぱい来てくれて、とっても嬉しいです!」

グリ「黄色のサイリウムいっぱいあって嬉しいよ~。みんなにハッピーをいっぱいあげると思ってました~」

木内「初めてパピムズ見てくれた人が多いと思うんですけど、次もまた来たいと思ってもらえるライブをしていきたいです!」

白羽根「2ndワンマンをやったとき、今までの人生で一番楽しかったけど、3rdワンマンが一番楽しい思い出になりました!」

鈴木「めがねです!(途端に号泣)……ホントに生きてて良かった、幸せです……!」

カワシマ「2ndワンマンが終わった後に次は絶対club asiaでって心に決めてたので、本当に嬉しいです。今日がみんなにとって忘れられない思い出になってほしい。これからも、もっとサイコーのライブを一緒に作って行きましょう!!」

最後、一人ずつ挨拶をしてライブは終焉を迎えた。 だがこれから、彼女らの熱はまだまだパワーアップしていくだろう。 それを見守って行きたい。

 

 

<セットリスト>
01.Help Me ねぇ?
02.彼氏と別れてしまえよ
03.だるい日
04.ペロちゅ
05.彼女が今日家出しました
06.ようこそゴーストハウスへ
~MC・ご挨拶と新グッズ紹介~
07.ブラック社会
08.しんるーちゅるサイダー
09.グッバイマイワールド
10.世界の終わりには牛丼つゆだくをあなたと食べたい
11.ラブげっちゅ!(お誕生日のお歌)
~MC・新曲「ラブげっちゅ!」のこと~
12.charm
13.アイマイニー
14.シャニムニ
15.ねぇこれから
-アンコール-
En1.NO NAME -Start-
En2.サマータイマー
~MC・重大発表~
En3.charm
En4.シャニムニ
~MC・最後のご挨拶~

 

 

<プロフィール>
パピプペポは難しいは2018年6月にステージデビューし、都内を中心に活動しているエレクトリック・グループ。メンバーのカワシマユカが運営責任者とプロデュサーを務めており、曲の歌詞も担当している。「パピプペポは難しい」の名前のようにキャッチーで可愛くかっこいい楽曲と癖になる振付のライブパフォーマンスが魅力のグループである。

公式サイト:https://www.ppppphm.com/

公式ツイッター:https://twitter.com/ppppphmofficial

 

 

 

取材協力:株式会社センターグローブ

 

 

 

 

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