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2025.03.05
Next☆Rico

この場にいる人たちを一瞬たりとも落ちつかせることなく、ずっと無我夢中にしてゆく。その魅力を放っているのが、Evolution(進化)した今の9人のNext☆Rico。 「Next☆Rico 2ndワンマンライブ〜Next Evolution〜」公演レポート!

 Next☆Ricoが、3月1日に赤羽ReNY alphaで「Next☆Rico 2ndワンマンライブ〜Next Evolution〜」公演を行った。当日の模様を、ここにお伝えします。


 華やかなSEに乗せて、新衣装姿の9人がステージ上に駆けだした。彼女たちが笑顔で振り上げる拳に向け、フロア中から熱い声と、拳や煌めくペンライトが突き上がる。「今日も忘れない1日にしようね」の声を合図に、9人が美しく優しい声を重ねあわせ、軽やかにステップを踏みながら『独り言も呟けないような』を歌いだした。少し切なさを覚える歌メロに、胸がキュッと締めつけられる。歌詞自体が、不安や惑いを脱ぎ捨てて前向きになる内容。だから、彼女たちの歌声に、希望を抱いた輝きも感じる。温かい歌声の中に強い意志を覚えたのは、9人とも、この曲を自分の気持ちと重ねて歌っていたからだろう。
 『ハ・ピ・パ』が流れたとたん、メンバーも観客たちも一気に感情をスパーク。この曲も、もどかしい気持ちを忘れて弾けようという楽曲。最初こそ、自身の胸の内へ思いを問いかけるように歌いながらも、次第にテンションを上げ、サビでは「はしゃげ!はしゃげ!はしゃげ! 」の歌詞のように、ダンサブルなビートと気持ちをシンクロし、眩しい笑顔で元気いっぱいに歌っていた。彼女たちがステージの上ではしゃぐ姿にあわせ、フロア中の人たちもパリピな気持ちに染め、身体を揺らし、腕やペンライトを振り続けていた。中には、その場で跳ねてはしゃぐ人たちの姿も。終盤には、フロアから次々と熱い声も上がっていた。

 次のブロックは、デビュー曲の『クレアシオン』から。ここへ至るまでの約5年間の日々の中、メンバーも、ファンたちも、この曲を通して互いの絆を結び続けてきた。みんな眩しい笑顔だ。何時だってNext☆Ricoは、この曲を胸に走り続けてきた。サビで彼女たちが「跳んで跳んで跳んで~」と元気いっぱいに歌いながら力強く飛び跳ねるたび、フロアでも観客たちが大きく身体を上下に揺らしていた。9人と気持ちを一つに重ねあわせ、心が踊るままに身体を大きく揺らし続けていたい。この時間、この一瞬一瞬を忘れたくなくて、Next☆Ricoのライブに足を運ぶ人たちも多いだろうか。『クレアシオン』へ触れるたび、ほんと心が輝きだす。
 続くダンサブルでアッパーな『Twinkle little twin stars』では、冒頭からメンバーと観客たちが「LaLaLaLaLaLa」と歌い、思いきりはしゃぎだす。「最高に輝くの キラキラって」の歌詞通り、この場にいるみんなが、『Twinkle little twin stars』を通して、元気いっぱいわちゃわちゃと弾ければ、輝く自分に気持ちを染め上げて思いきり楽しんでいた。前方では、高く飛び跳ねる人たちも登場。終盤、9人と一緒に大きく手を触り合う景色も、眩しく見えていた。
  9人が心を一つにした始まりの歌声を聴いた瞬間、胸がときめいた。『オドレシンデレラ』。心踊るままに身体を揺らしながらも、ハートを捉えて離さないその歌をずっと追いかけていたい。とくにサビ歌は、一緒に口ずさみたくなるからこそ、胸の内で9人と一緒に歌っていた。『オドレシンデレラ』に触れながらずっとドキドキしていたのは、彼女たちにすっかり魅了されていたから?それとも、恋に落ちてしまったから??
  彼女たちは、1曲ごとにいろんな愛らしい姿を見せてせまってきた。『恋するチャップリン』では、青海マホが声を張り上げて煽れば、彼女たち自身が、ステージの上で胸を煌めかせ、歌い踊ることを笑顔で楽しんでいた。

 次のブロックでは、2つのユニットに分けてカバー曲を披露。最初に登場した吉村侑莉・宮嶋ノエル・佐咲芙香・彩本芽生・青海マホは、村田あゆみの『Triangle Wave』を凛々しく歌唱。5人とも、言葉に強い意志を込め、観客たちへ思いを刺すように歌っていた。華麗にステージの上を舞い踊りながらも、情熱いっぱいに歌う姿が印象深く瞼に焼きついた。
  雛瀬ひいな・井上ふわり・岳禽るな・雪見苺は、純情のアフィリアの『Jumping』を歌い、愛らしさを振りまきながら、サビではみんなでジャンプをし、この場を華やかな景色に染め上げていった。
  それぞれのユニットを通し、異なる表情を提示。それだけNext☆Ricoのメンバーたちが多様な表現力を持っていることを、カバー歌唱という形で示していた。

  ライブの後半は、『Perfect Dreamer』からスタート。スペイシーな音色が場内中に響き渡る。夜明けから陽の日射しが降り注ぐまでの時間の経過と、希望を抱いた思いを膨らませる様とを重ねるように、彼女たちは声へ抑揚をつけて歌っていた。途中に登場、メンバーどうしの歌とハーモニーの掛け合いが胸に心地好い。彼女たちの動きにあわせ、フロアでも振りを真似ながら思いを重ねあう人たちも多く見受けられた。
  「人間って疲れるな」と歌いだした声へ向け、フロアから「俺もー」という声も上がる。彼女たちは、言葉のひと言ひと言をゆっくりと、大切に歌いだす。でも、楽曲が弾けたとたん、メンバーも観客たちも一気にスパーク。『シンガロング』で彼女たちは、ときに雄々しい声を上げ、力強く歌をぶつけながら、観客たちの気持ちに熱を注ぎ込む。9人と一緒に声を張り上げ、熱情した思いを一つにしていたい。途中、主人公の気持ちに感情を移入したメンバーたちのセリフパートも登場。力いっぱい歌うメンバーたちと気持ちを重ねあわせるように、フロアの熱もひと際上がりだす。
  熱情した場へキラキラと煌めいた輝きと愛しい思いを降り注ぐように、彼女たちは『最後にズルいよ』を歌いだした。メンバーらの振りを観客たちが真似る様も印象的。9人とフロア中の人たちが思いきり胸をときめかせ、互いに大好きな気持ちを分かち合っていた。
  止まることなく『One Hundred』へ、一度上げたテンションはけっして冷ますことはない。むしろ、ノンストップで一緒にスパークし続けようと呼びかけるように弾けていた。メンバーたちが次々と歌声を交わす様や、印象深くユニークなパフォーマンスも含め、『One Hundred』へ触れている間中ずっと、ときめきと熱狂へ連れ出すドラマへ夢中になっていた。
 最後にNext☆Ricoは、『キセキなんだBillion』をブースト。メンバーと観客たちが「uh uh yeah yeah」と歌いながら、彼女たちと一緒に大きく身体を揺らし、踊りはしゃいでいた。後半、メドレーのように楽曲を繋ぎ、攻めてきた彼女たち。心踊らせるいろんな景色を、ノンストップでカラフルに描く様こそがNext☆Ricoらしさ。だから、眩いスポットライト(照明たち)の輝きを全身に浴びた9人の姿へ、誰もが熱中夢中になっていた。
 
  アンコールは、ふたたび『恋するチャップリン』からスタート。「最大Chu」の歌いだしじゃないが、9人は最初からトキメキとかわいいのエンジンをフル回転させてせまりだす。一気に感情が上がったところで、一瞬にして楽曲は『シンガロング』に変化。メンバーたちは身体中に熱いパワーを漲らせ、元気満載でせまりだす。さらにそこから『キセキなんだBillion』へ。まさに、爆アゲのメドレースタイルをNext☆Ricoは披露。この場にいる人たちを一瞬たりとも落ちつかせることなく、ずっと無我夢中にしてゆく。その魅力を放っているのが、今の9人のNext☆Rico。4月6日に佐咲芙香の卒業も控えているとはいえ、Evolution(進化)した今のNext☆Ricoをぜひ体感してもらいたい。この日のライブは、進化した姿を示すだけではなく、ここからさらに進化してゆく強い意志を示した公演にもなっていた。最後に青海マホの語った、「今までの道は間違いじゃなかったと確認できました」の言葉も嬉しい。


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PHOTO: 太田ロゼ
TEXT:長澤智典

▼Next☆Rico追記情報

『「MUSIC BAR MIRAI亭」Presents.MIRAI系アイドルSPライブ 2ndSeason#21
【時間】
[day] 開場13:00/開演13:15
[night]
開場17:45/開演18:00
【出演】
[day] いつだって青い春。、POP UP LOVEBUNGEE GUM.、アイドルカレッジ、純情のアフィリア、ピュアリーモンスター、
[night] ポジティブモンスター、リルリボン、Goodbye for First kiss、エラバレシ、Next☆RicoBaby'z Breath

【チケット】https://standup.zaiko.io/item/370299

Next☆Rico 佐咲芙香 卒業公演』
【日程】202546日(日)
【会場】大塚Hearts+
【時間】開場18:45/開演19:00

【チケット】https://standup.zaiko.io/item/370503

 


セットリスト
『独り言も呟けないような』
『ハ・ピ・パ』
『クレアシオン』
『Twinkle little twin stars』
『オドレシンデレラ』
『恋するチャップリン』
『Triangle Wave』
『Jumping』
『Perfect Dreamer』
『シンガロング』
『最後にズルいよ』
『One Hundred』
『キセキなんだBillion』
-ENCORE-
『恋するチャップリン』
『シンガロング"』
『キセキなんだBillion』

SNS
https://stand-up-project.jp/next/profile/
https://x.com/Stand_Up_Next
 

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