READY TO KISSが、1月28日-30日の3日間、TwinBoxAKIHABARAで「READY TO KISS 全曲披露ライブ 3 DAYS」を行った。現在、READY TO KISSの手元にあるのが40曲。その曲たちを、3日間に分けてすべて披露する。ただし、事前に3日分のセットリストを組むのではなく、選曲は3日間とも、箱の中から楽曲名を書いたカプセルを取り、その日ごとに引き当てた曲を歌うスタイルで進行。本人たちも、何を歌うのかわからないスリリングさを抱きながら、3日間のライブを進めていった。この日の衣裳も、代衣裳の数々の中からどれを着るのかを事前にくじ引きで決めて身に付けていた。ここでは、2日目に当たる1月29日の公演の模様をお届けしたい。

  お馴染みのSEに乗せてメンバーが登場。この日も先に自己紹介をしたうえで、今回のワンマン公演の趣旨を説明。１日目はSEで呼ばれるメンバー名の順番でくじを引いたが、2日目は背の順でくじ引きを実施。

　グループの中で一番背の低い七海なのがトップバッターとして引いたのが、『エメラルド・クリームソーダ』と『成増になります』。2曲ともライブで盛り上がれる楽曲のように、メンバーと観客たち共に最初から気持ちのアクセルをグッと踏みスタート。
  『エメラルド・クリームソーダ』では、愛らしい様で歌うメンバー一人一人に向け、フロアから「お前が一番」と野太いコールが飛びだす。最初から場内中にシュワシュワッと弾ける熱が生まれていたのが嬉しい。彼女たちが見せる甘えた素振りに触れ、その姿を一気に飲み込む勢いで騒ぐ観客たち。それこそがREADY TO KISSのライブらしさ。最後にもりしょうこが歌った「好き」の声に向け，フロアから彼女に向けて熱い声が飛び交っていたことも伝えておきたい
　READY TO KISSの代名詞の一つでもある"言葉遊び(駄洒落)ソング"でもある『成増になります』では、メンバーの歌う声に向け、フロアから熱い掛け声や熱情した歌が飛び交っていた。お馴染み「成増になります」のサビ歌では、メンバーたちと同じ振りを真似れば、彼女たちに向かって場内中の人たちが熱い熱い声を張り上げていた。

  白浜さやが引いたのが、『READY TO KISS』と『サイレンとジェラシー』。かわいい曲と激しめの曲の組み合わせなのも、ファンには嬉しい流れだ。
  メンバーらがチャーミングな笑顔で愛らしく歌った『READY TO KISS』では、可憐なメンバーたちに向けて熱いクラップが響けば、駆け声も飛び交っていた。思いきり甘えた素振りで歌う7人。そんな彼女たちの唇に触れてみたいモードに気持ちを染めた観客たちが、KISS変わりに熱烈な声を飛び交わせていた。「君に君にキスしてもいいですか？」と歌うその様へ触れるたび、気持ちが萌えずにいれない。
　荒々しいギターサウンドが鳴り響く。その音色が刹那の色に染まるのを合図に、メンバーたちが気持ちを一つに『サイレンとジェラシー』を歌いだした。彼女たちが身体を左右に振りながら「鳴りやまない 鳴りやまない」と歌うたびに、「ジェラシーが頭の中」と歌いながら軽やかにステップを踏むごとに、その姿に熱い思いを届けたくなる。ときに凛々しい様も見せながら、胸の内から熱く沸き立つ思いを彼女たちは高らかに歌いあげていた。

　小松かやのが引いたのが、『Rainbow Arch』と『世界一のクリスマス』。最新シングルの『Rainbow Arch』では、7人が元気いっぱいに声を上げて歌えば、キラキラとした姿を見せる彼女たちに向けてフロア中から熱情した声が飛び交っていた。メンバーたちが晴れた表情で、眩しい輝きをこの場へ降り注ぐように歌うたび、その眩しさにエナジーをもらった観客たちが、力の限り声をぶつけてゆく。場内中の人たちが『Rainbow Arch』と絶叫する姿も、ライブらしい熱狂の様として見えてきた。メンバーらの「レディキス最高!!」の声に向けて、フロア中から上がる熱烈な歓声。その一体化した様も嬉しい。
  クリスマスベルの音色へ導かれるように流れだしたのが、『世界一のクリスマス』。軽やかに弾む楽曲に乗せて観客たちが熱いクラップを届ければ、心地好く跳ねる演奏に乗せ、メンバーらも仲間たちと楽しくHAPPYなパーティーを繰り広げる気分でこの曲を歌っていた。弾む気持ちを一つに、みんなで幸せを味わう関係が素敵だ。終盤には、メンバーたちが投げKISSをプレゼント。「わたし幸せだ」の声へ「俺もー!!」という声も一部飛び交うなど、一緒に幸せを胸いっぱい膨らませ熱狂していた様も印象的だった。

　もりしょうこが引いたのは、『ムテキモード』と『突撃シャングリラ』。2曲とも勢いのある楽曲だ。つねにライブで熱狂一体化した盛り上がりを描きだす『ムテキモード』が流れたとたん、場内中から熱い熱いMIXが飛びだした。メンバーも観客たちもお馴染みどころか、いつも大声を張り上げて熱狂している楽曲という理由もあり、ここぞとばかりに身体中から全力でエナジーを振り絞り、沸き立つ情熱を7人に思いきりぶつけていた。メンバーたちも歌い慣れた曲だけに、ステージの上で胸をときめかせ、くしゃくしゃの笑顔で歌い躍っていた。「世界が変わるんだ」の歌詞ではないが、全員で作りあげる熱狂とときめきによって、この空間をサウナの場に変える勢いで、メンバーも観客たちも思いきりムテキモードな気持ちで楽しんでいた。
　さらに爆走する『突撃シャングリラ』に乗せ、メンバーと観客たちも熱狂という進撃を続けてゆく。まさに、このブロックを通し、READY TO KISSと観客たちによって、この場にライブを楽しむうえであるべき理想郷のような景色を作りあげていた。彼女たちの歌う「突撃 突撃」の声にあわせ、燃え滾った気持ちのまま、一緒に最高の桃源郷を作りあげようじゃないか。最後にみんなでシンガロングした様も、胸に熱かった。

　木村ゆみかが引いたのが、『告白』と『秒シミュレーション』。先に披露した『告白』は、メンバーらも久しぶりに歌唱。軽やかにステップを踏みながら、どこか甘えた素振りで歌う一人一人の姿に向け、フロアから熱いメンバーコールが飛び交う。彼女たちの甘い告白に熱しきった声で思いをぶつけ返すのも、READY TO KISSのライブではお馴染みの景色だ。「好き」という思いを、メンバーらも観客たちも、ここぞとばかりに交わしあう。間奏で飛び交った「超かわいい!!」の声や熱い掛け声を全身で受け止めたうえで、7人が告白する「あなたが好きです」の言葉が嬉しい。そこへ「俺もー!!」と熱い声を返すのも当然だ。
  続く『秒シミュレーション』は、READY TO KISSの活動初期から現在もライブでは欠かせない、熱狂を描く定番曲の一つ。メンバーたちもパワフルなパフォーマンスを見せながら気持ちを前のめりに歌えば、フロアでもズッと野太い声が飛び交い続ける。前日もそうだったが、この日も、1曲ごとに全力で楽しむ人たちばかりがここに足を運んでいた。目の前に飛びだした楽曲に向け、どれだけ全力を注ぎ込めるか。その気持ちが、この日の熱狂を作りあげていた。

　瀬戸佳凛が引いたのが、『タイに行きタイ』と『ゴールデン・マンゴーパフェ』。２曲ともタイ絡みソング??この引きの強さも面白い。
  READY TO KISSは2月頭にタイ遠征が決まっている。その日に向けてのタイ気分をみんなで盛り上げるように、「あなたと行きたい タイに行きたい」と元気いっぱいに歌いだした。この曲を聞くと、卒業をした牧野広実のことを思い出す。この曲に込められた彼女の思いも甦りつつも、光を降り注ぐように元気いっぱいに歌う7人と一緒に気持ちをずっとときめかせ、はしゃいでいたい。メンバーたちがチャーミングな振りをしながら、胸をときめかせて歌う姿がキラキラ眩しく輝いて見えていた。この曲、観客たちが掛け声にタイ語も一部入れているところにも注目しておきたい。
  メンバーたちの「LALALA～」と声を一つに歌う姿から、『ゴールデン・マンゴーパフェ』はスタート。彼女たちはこの曲でも胸をキュンとときめかせ、気持ちをキラキラ輝かせるように歌っていた。とても甘い甘い恋する思いだけど、その歌声は気持ちを熱く熱く騒がせる。だから、メンバーらと一緒にフレッシュな気持ちで、彼女たちの描く甘くてラブリーな物語の世界へ飛びこんでいた。

　ついに最後のブロックへ。グループの中で一番身長の高い水島さくらが引いたのが『君恋』と『MY WAY』。『君恋』では、メンバーたちが(自称)妖艶な女性になって歌唱。「恋してる 君にしてる」と歌う妖艶な??声からスタート。彼女たちは艶めいた大人の女性の心模様に気持ちを染め上げ、ねっとりと歌いかける。その様に向け、フロアから熱情しきった声が飛び交うところもREADY TO KISSのライブらしい。妖艶からは少し距離の離れたメンバーたちが、心の中を甘くエロティックに染めあげて「恋してる 君にしてる」と胸を高鳴らせて歌う姿も、この曲の見どころになっていた。
 2日目のライブの最後を彩った『MY WA』では、最後に相応しい眩しい笑顔と思いきり明るく弾けた姿で歌唱。ステージの上で、全身を思いきり揺さぶり、好きという気持ちを投げかけるように歌う7人の姿が、とても煌めいていた。ライブの最後を明るく晴れた、しかも熱情した様で締めくくったのも嬉しい。水島さくら、何げにくじ運が強い??止まらない好きの気持ちを、最後の最後まで眩しい歌の輝きにして届けてくれたのも嬉しかった。

  この日で、瀬戸佳凛帆・白浜さや・七海なのが加入1周年を迎えたことで、最後にお祝いをしていたことも伝えておきたい。1日目と2日目あわせて、28曲披露。3日目で残り12曲何が飛びだすのか。そのうえで、どんな曲を他に歌うのか、3日目のライブの構成も気になって仕方がない。

PHOTO: 中田英之
TEXT:長澤智典

 

READY TO KISS 全曲披露ライブ
2日目　SET LIST
SE
MC (くじ引き 七海なの)
『エメラルド・クリームソーダ』
『成増になります』
MC (くじ引き 白浜さや)
『READY TO KISS』
『サイレンとジェラシー』
MC (くじ引き 小松かやの)
『Rainbow Arch 』
『世界一のクリスマス』
MC (くじ引き もりしょうこ)
『ムテキモード』
『突撃シャングリラ』
MC (くじ引き 木村ゆみか)
『告白』
『秒シミュレーション』
MC (くじ引き 瀬戸佳凛)
『タイに行きタイ』
『ゴールデン・マンゴーパフェ』
MC (くじ引き 水島さくら)
『君恋』
『MY WAY』

『READY TO KISS定期公演vol.9〜リクエスト・リサイタル〜』

【日程】2025年3月19日(水)
【会場】GOTANDA G2
【時間】開場 18:30/開演 19:00
【料金】前売 1,000円/当日1,500円(各D代別)
【出演】READY TO KISS
投票結果トップ10の楽曲を当日披露いたします。
《チケット予約》
https://t-dv.com/rtk-request-recital0319
※2/4(火) 23:00より販売開始

【投票方法】
前売りにてチケット購入の際、自由記述欄に楽曲リストから3曲お書きください。
各1票として集計いたします。
※集計の都合上3月18日12:00までの投票までしか反映されません。ご了承ください。
【楽曲リスト】
ChuChu
秒シミュレーション
恋愛狂奏曲
オリーブの風の吹く町
自転車
トップシークレット〜切ない極秘事項〜
君恋
ムテキモード
告白
STAR LIGHT〜星色のこの気持ち、空に映れ〜
永遠に
MY WAY
世界一のクリスマス
名もなき花
READY TO KISS
エメラルド・クリームソーダ
成増になります
ストロベリー・ソフトキャンディ
I GET CRAZY
見つめられない
タイに行きタイ
ゴールデン・マンゴーパフェ
自由な女神
サイレンとジェラシー
伊達だって
ブルーベリー・ヨーグルト・スムージー
絶賛インフルエンザ
呉れない
その先の未来へ
フェアウェル・チョコバナナ・パンケーキ
タピオカ・ストリート
NONSTOP〜Restart Dash〜
Long Distance〜長距離エアプレイン〜
嘘つき、キツツキ
ミラクル・ハッピーバースデー
GET THE VALENTINE
Rainbow Arch
愛A.S.A.P
突撃シャングリラ
ブラブラブラ

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