8月8日で、結成3周年を迎えたI'mew(あいみゅう)。不動の5人のまま、彼女たちはこれからも茨(みずから)の道を切り開きながら長く長く歩み続けていく。
  I'mew(あいみゅう)は、6月より3rd Anniversary Tour「もっともっともっともっと」をスタート。同ツアーの最後を飾ったのが、8月9日に渋谷ストリームホールで行われた公演になる。この日は、3周年ツアーの締めくくりであり、4年目のI'mew(あいみゅう)として歩む最初の日になった。この日より、新衣装姿も披露。当日の公演の模様を、ここに伝えたい。

　メンバー紹介を兼ねた、今回のツアーを振り返る映像を投影。その後、お馴染みのOpening SEが流れるのにあわせ、フロアを埋めた観客たちが「はい、せーの」と声を上げだした。その声に呼ばれるように、５人が舞台へ。そして…。

  ライブは、最新スタイルにVersion Up!したI'mew(あいみゅう)の始まりを告げた『I'm with You(2024)』からスタート。新たな形を成したとはいえ、軸にあるスタイルは変わっていないことから、大勢のふぁんみゅう(I'mew(あいみゅう)のファン)たちは、5人の歌声に合わせて大きな声を上げ続ける。嬉しかったのが、彼女たちの歌声の迫力だ。愛らしさはもちろん、終始、5人とも気迫みなぎる歌声と躍動したパフォーマンスを披露。そこから、熱狂するふぁんみゅうへ、さらに強気な熱を放って挑もうとする彼女たちの姿勢が見えてきた。「「確か」な何かになれるはず」の歌詞の一節ではないが、3年間という歩みの中、何時しか彼女たちは、I'mew(あいみゅう)という唯一無二の存在に自分たちを染め上げていた。その自信を、5人は力強い歌声とパフォーマンスに変えてぶつけてゆく。終盤には、フロア中から熱い熱いガチ恋口上が飛び交ってかっていたのも、今やお馴染みのやりとりだ!!
  「今日は最高の思い出を作っていきましょう」の声を合図に、彼女たちは、最高の未来をこれからも一緒に描きだそうと、満面の笑顔と元気いっぱいの声で『Lucky Lucky』を歌っていた。「笑顔でいたいんだ」の歌詞通り、5人に笑顔で熱い誘いを受けたら、この先もずっと心の中で手を繋ぎながら、一緒に笑顔あふれる未来を見たくなる。いや、とっくにその気持ちでいるから、この場に足を運び、5人と共に「その先の未来」へ「手を伸ばして」いたいんだけどね。
　『りある is ふぁんたじー』のイントロが流れた瞬間、場内中から沸き起こった熱い熱い口上。くしゃくゃの笑顔で声を上げながら、彼女たちと一緒にずっと飛び跳ねていたい。5人と一緒に幸せを頬張るこの瞬間こそが、何よりも最高にファンタジックな時間。メンバーと一緒に飛び跳ねながら、この空間に熱い熱い風を巻き起こそう。笑顔の花が満開に咲くこの場こそが、I'mew(あいみゅう)とふぁんみゅうで作りあげる最高にファンタジックな世界。現実?それはとっくに扉の外に置いてきたよ。僕らにとって、ここにいて幸せを感じていることがリアル。5人と一緒にいるときだけに現れる、もう一つの現実だ。

　「Showの幕が上がるよ Woo! 楽しむだけ Woo oh oh oh」の歌声に触れたとたん、冷静という文字が真っ赤に染め上がり、興奮という文字に変換していた。次のブロックは、1stミニアルバムに収録した『Star Girl』からスタート。レーザーが飛び交う舞台の上で、5人は「Showの幕が上がるよ」「楽しむだけ」と歌いかける。そのたびに、場内中から「Woo oh oh oh」と野太い声が張り上がる。5人は、ここからさらに胸踊らせる楽しさを一緒に作りあげようと、凛々しい声とパフォーマンスで誘いかけてきた。派手で刺激的なレーザーの輝きと、5人が凛とした姿で攻める様に興奮したフロア中のふぁんみゅうも、声を張り上げ、力強く手を叩きながら魂を熱く燃やしていた。彼女たちの歌に合わせて「Woo oh oh oh」と声を上げるたびに、不思議と無敵になれる。それこそが、I'mew(あいみゅう)のかける魔法だ。楠ゆりの煽る声にも、気持ちが熱く騒ぐ。
  彼女たちは、この場にいるみんなをキラキラした輝きの世界へ連れ出そうと『Aim for the Stars』を凛々しい声で歌いだす。躍動するダンスビートに乗せ、5人が「ためらわずに進め」と気持ちを熱く鼓舞する歌を響かせるたび、一緒にステップを踏みながら眩しい世界へ向かって羽ばたきたくなる。5人の動きへ呼応するように、フロア中から熱いエールが飛び交う。「ジャンプして弾けて」の声に合わせて5人と一緒に飛び跳ねながら、このまま天まで駆け上がりたい!!
　前半部は、1st／2ndミニアルバムの楽曲を中心に構成。『恋してスープ』では、フロア中のみんなが5人の歌声に掻き回され、濃密な熱狂ぶりを見せていた。間奏では、チャーミングな様で躍る5人に向けて、フロア中から熱い虎虎MIXも飛び交っていた。彼女たちが、舞台の上からいろんな心踊らせるスパイスを注ぎ込むたびに、とろけそうなくらい気持ちが濃厚になる。この楽しさで、もっともっと欲望というお腹を満たしたい。
　この場の空気を塗りかえるように、I'mew(あいみゅう)は『君の知らない私になるの』を歌唱。活動当初は背伸びをしながらパフォーマンスしていたこの曲も、今では秘めた色気もさりげなく匂わせ、ふぁんみゅうへ妖しくせまるまでに進化。表現者としても、一人の女性としても成長した姿を、5人は『君の知らない私になるの』を通して見せてきた。だから、身体は騒ぎながらも、5人の一挙手一投足から目を離したくなかった。鮮やかなレーザー飛び交う空間の中、ときに妖しく、ときには凛々しい姿で秘めた情熱を振りまくように歌い躍る姿が、とても眩しく見えていた。

　
　背景の大きなスクリーンには、『I'm with You (2024)』のMVを投影。大きなスクリーンを通して一人一人のアップ映像を見るたびに,ドキッとせずにいれなかった。続いて映しだされたのが、今回のツアータイトルにもなっている新曲『もっともっともっともっと』のティザー映像。そして…。

  新衣装に身を包んだメンバーたちが、舞台へ。歌ったのが、新曲の『もっともっともっともっと』。虹が弾けて飛び散るような、とても明るくてカラフル&パワフルなポップチューンだ。彼女たちの胸の内で大きく膨らんだ明るい色を持った多種多様な愛が、5人の歌声に乗って場内中に次々と振りまかれる。胸をわちゃわちゃ騒がせる。カラフルな色の音が自由に手を取り合う眩しいポップチューンだ。彼女たちが大きな愛に満ちた歌声を届けるたび、心に色鮮やかな花が次々と咲いてゆく。だから興奮を抑えきれずに、フロアのあちこちから声が上がっていた。5人はときめいた心のまま、「愛してるってもっともっと世界に言いたい」「愛してるってもっともっと言いたくなるでしょ」と、両手で大きなハートを作りながら歌っていた。５人で作った大きな大きな愛が、この場にいるみんなをズーッと包み込んでいた。
  『もっともっともっともっと』は、「みんなへのでっかい愛、人類愛を届ける歌。でっかいハートを作る振りも魅力的だし、みんなへでっかい愛をたくさんさくさん届けていきたい」と、愛崎ユウナが語っていた。パステルカラーのカラフルな新衣装も、おっきな愛に繋がっている。5人は、「これからも人類愛、でっかい愛を胸に歩んでいく。愛をたくさん伝えていく」とも述べていた。

  飛び出したのが、エスニックなイントロも印象深い『KawaiiってYeah!』。この曲でも5人は、思いきり愛を振りまいていた。メンバーとふぁんみゅうによる「だから伝えてよ！」「かわいい！」「もうすべてが」「かわいい！」のやりとりも、今やお馴染みの風景。むしろ、「かわいい！」と叫ばせてくれの気分。舞台の上の5人が、愛らしい姿で「食べたいほど」や「すねてても」とせまるたびに、フロア中のふぁんみゅうも、身体中から思いを振り絞り「かわいい！」と絶叫。かわいらしさをアピールする恋のファッションショーのような５人の姿を、「かわいい! 」と叫びながらずっと愛でていたかった。
  さぁ、ここからもっともっと気持ちを熱く燃やして突き進もうか。熱狂の剣を掲げて躍進する合図として歌ったのが、『Get on Ride on』。愛らしさも見せつつ、彼女たちが「Get on Ride on 進め 臨んだ世界へ」と歌う声に合わせ、共に気持ちを奮い立て、輝く未来へ向かって駆けだしたい。華やかなレーザーの光も飛び交う空間の中、感情をドライブモードにした5人が、凛々しい歌声とパフォーマンスを次々と見せる。その姿が、胸を熱くする。「わたしたち 最高」の声に合わせ、フロア中のふぁんみゅうが手やペンライトを振り上げて一つになる様こそ、まさに最強だ!!!!!
  『愛しあいまShow!』のイントロが流れた瞬間、フロア中から「はい、せーの！」と熱い声がぶち上がる。この曲でも5人は、凛々しい姿と歌声を魅力にせまってきた。「最高が最強で愛しあいまShow！」「Oh!!」のやりとりも最高に胸熱だ。一人一人が、歌詞のひと言ひと言へ、みずからを奮い立てる想いを込めて歌っていた。強気の誘いを全身で受け止めるたびに、強気のモードをさらに高めた5人を信じて一緒に走り続けたい。落ちサビで楠ゆりへ向けてケチャしてゆく場面。そこから終盤に向けて力強く駆けだす様も、気持ちを熱く騒がせた。みんなが両手でハートマークを作り、投げ合う。その関係も相思相愛な関係で素敵じゃない!!!!!
　この熱気へさらに熱狂を注ぎ込むように、5人が「Hey You!」と『Hey You! Hey You!』を歌いだす。彼女たちが愛らしくも強気に「Hey You!」とせまるたび、どきどきのボリュームが上がり続ける。華やかなこの瞬間瞬間を、ずっとずっと熱狂という形に変えて未来へ繋ぎ続けたい。舞台の上で、ときめきを燃やしながら輝き続ける彼女たち。5人がキラキラの笑顔で煽るんだもの、「Hey! Hey!×4」と声を張り上げずにいれなかった。
  最後にI'mew(あいみゅう)は、今の自分たちの思いを一人一人の胸にしっかり届けようと『この声届け！』を熱唱。1曲ごとに楽しさを重ね続けたことで胸が張り裂けそうどころか、喉が千切れそうだ。5人が思いを一つに、この空間を明るく染め上げるように歌うたび、胸がばくばくする。「走り出そう 君と手を繋いで」の歌詞のように、その先の未来へ向けて、これからもずーっと一緒に走り続けたい。互いの声をぶつけあいながら、そんな風に約束を交わしていた。落ちサビを歌う吉乃椿に向けて上がった熱い熱い声。このままずっと一緒に、最高と最強を更新し続けようじゃないか。 

  
  アンコールは、I'mew(あいみゅう)流の一体化煽りソングの『Encore Song』からスタート。吉乃椿が、虹乃愛南が、楠ゆりが、中澤莉佳子が、愛崎ユウナが、曲に乗せて舞台の真ん中まで駆けだせば、フロアからも、一人一人に向けて熱烈なメンバーコールが飛び交いだす。
  その熱気を爆発させるように歌ったのが、『ファンタスティック　ロマンティック』。この会場を華やかでドラマチックに染め上げるカラフルな熱狂一体化チューンの登場に、フロア中の人たちも大興奮。メンバーの上げる拳に合わせ、共に拳を突き上げて「Oi!Oi!」と叫ぶ、この瞬間瞬間がとても愛おしい。軽やかにステップを踏みながら歌い躍る5人の姿も、胸をドキドキ騒がせる。一人一人が歌うたびに、熱いメンバーコールが飛び交う。彼女たちと一緒に手を叩くたび、この空間に笑顔の花が次々と咲き誇る。I'mew(あいみゅう)がかけたファンタスティックな魔法、ずっとずっと解けずにいてほしい。この歌を聴くたびに、願ったことはなんでも叶えられる気持ちになれる。『ファンタスティック ロマンティック』は僕らを無敵に染め上げる、素敵な魔法の歌だ。

  ここで、メンバーが想いを語りだした。ここでは、要約して伝えたい。

　 「あー、幸せです。みんなのことをこれからも幸せにするので、離さずに全員を幸せにしたいと思います」(吉乃椿)

　「まだまだ未熟な私たちですが、昨日で3周年を迎えました。3歳のアイドルということで、こうやって立派にアイドルをさせてもらえてありがたいなと思っています。こんな素敵なたくさんのふぁんみゅうのみんなに出会えたし、アイドルに真っ直ぐに向き合う4人のメンバーに出会えて一緒に活動ができて、本当に幸せ者です。小学生の頃から夢見てた活動ができて本当に幸せです」(虹乃愛南)

  「わたしは初心者でアイドルになったので、I'mew(あいみゅう)と同じく年を取ってアイドル3歳になったんですけど。アイドル業界って楽しいだけじゃやっていけなくて、厳しいこといっぱいあるし、悔しかったり、大変だったこともいっぱいあったんですけど。3年間の中で大切なものや、大好きなものが増えて、3年間頑張ってきて良かったなとすごく思ってます。大切な人が、これからも笑顔でいれるようにI'mew(あいみゅう)で頑張ります」(楠ゆり)

  「I'mew(あいみゅう)って自分がすごい自信を持ってお勧めできるアイドルだし、5人が3年間も誰一人辞めずに来れたのはすごいことだなと改めて思います。本当に、みんなのおかげです。5人で3年間やってきたのを押し出しすぎると新規の人が入りづらいんじゃないか、3周年の歴史の中に自分はいなかったから行きづらいと思われちゃうんじゃないかという話もありましたけど。友達だったら、昨日会った人でも、明日の誕生日を祝うじゃないですか。わたしはI'mew(あいみゅう)のことを、それくらいに思っていてほしくて。難しいことを考えないで、気楽に会いに来てほしいんです。絶対に楽しませるから、日常に少しでも笑顔が生まれたらいいなと思って、わたしはここで歌って踊っているので、これからも応援してほしいです」(中澤莉佳子)

  「頭と心が幸せでいっぱいです。この3年間活動してきて、自分が音楽に救われたみたいに、自分も人のことをたくさん勇気づけたり、幸せにしたいです。生きる活力や生きる目的が、自分やI'mew(あいみゅう)になってくれたらいいなと思って、この3年間やってきました。その夢が今、目の前で叶っているんじゃないかなと、今すごく幸せな気持ちです。わたしは、夢を叶える工程でプリンセスになれた気分です。まだまだアイドルとして、みんなのことを救いたいし、勇気づけたいし、幸せにしていきたいので、これからも一緒に夢を叶えてください」(愛崎ユウナ)

  さらに、「重大発表」として、2025/2/12(水)@恵比寿LIQUIDROOM・2025/7/2(水)@Zepp Shinjuku公演を行うことを発表した。

 
　「最高の夏の思い出を作りましょう。この先も私たちはいつでも君と共にあります」の言葉に続いて、最後の最後に届けたのが、I'mew(あいみゅう)の始まりを告げた『I'm with You』のSTART UP VERSION。イントロが流れた瞬間から、フロア中から熱い声が轟きだす。ふぁんみゅうの叫ぶMIXが飛び交う中、 5人が声の風に夢や希望を乗せて大空へ飛ばすように歌っていた。澄み渡る、でも、秘めた熱い想いも匂わせ、5人は「君がくれたすべて 今を照らす」「光をくれたよ」と歌っていた。その想いを胸に、これまでと変わらず、4年目も期待以上の夢を見せてくれる5人と一緒に走り続けたい。歩みだした頃の、不安に胸を震わせながら。でも、未来に期待して気持ちを奮い立てていたあの頃の自分を失くすことなく、彼女たちはどんどん強くなりながら、今も進み続けている。今も、相変わらず泣き虫だけど。でも、どんどん眩しくなる5人だからこそ、彼女たちが放つ輝きを浴びたくて、フロア中から熱い熱い声がずっと飛び交っていた。彼女たちも、ふぁんみゅうも知っている、「君が一緒にいれば （未来が）輝く景色に変わる」ことを。最後に飛び出した、ふぁんみゅうの熱い熱いガチ恋口上が、5人へ向けた告白にも聞こえていた。

　その存在がどんなに大きくなろうとも、5人は「いつでも君と共にある」。だから4年目も。いや、ずっとずっとI'mew(あいみゅう)と一緒におっきな愛を分かち合っていたい。



 

PHOTO：よしフォト
TEXT:長澤智典


セットリスト

【映像1】オープニング映像
Opening SE
『I'm with You(2024)』
『Lucky Lucky』
『りある is ふぁんたじー』
MC
『Star Girl』
『Aim for the Stars』
『恋してスープ』
『君の知らない私になるの』
『I'm with You (2024)』 MV
【映像3】『もっともっともっともっと』ティザー
『もっともっともっともっと』
MC
『Kawaii ってYeah!』
『Get on Ride on』
『愛しあいまShow!』
『Hey You!Hey You!』
『この声届け！』
-ENCORE-
『Encore Song』
『ファンタスティック　ロマンティック』
MC
【映像4】重大発表
MC
『I'm with You』