Speak emo
牧野凪紗(Star☆T)|私のマイクを奪うようなメンバーが出てきて欲しいですね
Speak emoにてスタートした、愛知県豊田市のご当地アイドル、Star☆T(スタート)のメンバー全員インタビュー。第16回は牧野凪紗(まきのなぎさ)をお迎えした。
5月15日よりスタートしたこの個別インタビュー企画も、いよいよ最終回を迎えることとなった。スタートを切ってくれたは総リーダーの和久田朱里。そして、最後を締めてくれるのはエースの牧野凪紗。そう。彼女こそが、誰もが認める“Star☆Tの歌姫”として、歌でグループを引っ張る存在である。
そして、現在もグループに在籍する唯一の3期生であり、総リーダーの和久田朱里に次いで2番目に活動期間が長い。Star☆Tに加入したのが2013年5月であるゆえに在籍期間は7年半にも及び、筆者がStar☆Tと邂逅した2017年時点で既にエースとしてバリバリ活躍していたが、それでも今まだ19歳。彼女のことを知った当時に比べると随分と大人びてきたが、まだまだ10代のフレッシュさも残す。
彼女がどれほど優れたシンガーであるかは、Star☆Tのパフォーマンスを観れば一目瞭然だ。正確なピッチ。伸びやかな高音。自在に感情の表出をコントロールする巧みな表現力。彼女の歌を軸とした楽曲も多く、落ちサビを歌うことも多々あり、『restart』や『メロウ』といったアルバムにも彼女のソロ曲が収録されている。そして、歴代も含めると40名以上を数えるStar☆Tメンバーの中で、唯一ソロ名義のシングルをリリースしているのが彼女だ。『STORY』と題されたそのシングルに収録された4曲を聴けば、彼女の表現力の多彩さに驚くことだろう。
そんな彼女だが、「いつもテンションアゲアゲのフワフワガール」という少々矛盾したキャッチフレーズが見事に言い当てているとおり、とてもユニークなキャラの持ち主であり、どこか掴みどころがない。そして「他人に関心がない」と(愛あるイジリで)指摘されることもしばしばあるが、エースとしてフロントに立ち、自己の表現を磨くことに余念がない彼女には、そうした気質が(あるいはそう見られてしまう雰囲気が)あるのだろう。いかにも“歌姫”らしいではないか。
彼女の“相棒”でもあった嶋﨑友莉亜が9月に退団し、受験のため休団していた萩野陽向子もまもなく復帰するが2月に退団することが決定、そして8期生の和希、優愛が正メンバーとなるなど、この全員インタビューを敢行する間にも、Star☆Tは大きな変革期を迎えることとなった。そんな中、エース牧野凪紗に、自身の生い立ちや歌やダンスのキャリア、そしてシンガーとしてのこだわりに加え、Star☆Tの“現在地”についても伺った。この壮大な企画の“締め”に相応しい読み応えのある記事になったと自負している。ぜひご一読ください。
普段は全く怒らないんですけど、さすがにこのままじゃダメっていう時は怒りますね
――10月に嶋﨑友莉亜さんが退団され、萩野陽向子さんが受験を終えて一時復帰しますが2月末に退団となります。一方、今年7月には8期生が正メンバーとしてステージデビューして…。今、Star☆Tは変わりつつありますよね。
牧野凪紗(以下:牧野):そうですね。たしかに。
――多分、和久田さんもそろそろ運営に入るみたいな???(笑)
牧野:和久田さん運営に入るのかなぁ? 「まだバリバリ頑張るつもり」っていつも言ってるんですけど。
――そうですか。そろそろ清水さんが引退されて、和久田さんがマネージャーになって、と踏んでいるんですが…(笑)。
牧野:えぇええ。清水さん引退するんですか???
――清水さんには豊田市長にでも立候補していただいて(笑)。
牧野:いいですね。市のイベントとかにStar☆Tをたくさん使ってもらって!(笑)
――そうですよ。もうガンガンに!
牧野:市長になって欲しいなぁ。
――その作戦考えましょう。
牧野:めっちゃめちゃ票入れるように全力で頑張りますよ!
――事前にいろいろと仕込んで(笑)。で、そうなった場合に“牧野体制”ができるわけじゃないですか。
牧野:なんですか? それ。
――なんか“ポスト安倍政権”みたいな、いや、今や“ポスト菅政権”ですかね、そんな感じで“牧野政権”ができるわけじゃないですか。
牧野:いやいや。私、そんな…。
――それについてはいかがですか?
牧野:いかがですか?って(笑)。そんな私、力持ってないですよ。在籍期間が長いだけで、みんなと一緒に歩んできたので…。私、リーダーシップとかホントないんですよ。
――そうですか?
牧野:一応チームsolのリーダーなんですけど、あかりん(和久田朱里)とか(嶋崎)友莉亜みたいなリーダーシップがなくて…。そういう性格じゃないんですよ。
――それはやはり「他人に興味がない」からですか?
牧野:違います! そういうことじゃないです。先頭に立って引っ張るっていう立場がすごく苦手で、チームリーダーとしても、みんなと一緒に、みんなに頼りながら頑張ってますね。一人で頑張るっていうよりは、みんなに手伝ってもらって。「これどう思う?」みたいな感じで周りに頼ってます。“強いリーダー”には向いてないと思いますね。
――そうですか。じゃあ、“misola政権”にして陰から操るみたいな感じで行きましょうか。
牧野:いやいやいや(笑)。でもやっぱり、あかりんと友莉亜が“引っ張る系”の性格なんですが、私とかmisolaとかくうぴょん(=朝空詩珠紅)は引っ張る系の性格ではなくて、そういう意味では結構ガツンと言う人がいなくなりましたね。“怒り担当”が…。だから自分が頑張って指導しないといけない立場なんですけど、そこをこれから上手くやっていけるか自分でも不安なんですけど…。
――あぁ…。でもちょっと真面目な話、僕がStar☆Tに注目し始めたのが2017年3月。その頃から割と最近までラインナップは結構安定してたじゃないですか。
牧野:そうですね。
――和久田さんをリーダーに、牧野さんと嶋﨑さんの二枚看板が中心となっていました。そこが今変わりつつありますよね?
牧野:そうですね。最近は選抜の座がちょっと空いて、みたいな。
――ですよね。で、僕は“Star☆Tの未来”のにすごく期待はしてるんですが、僕が注目し始めた2017年辺りからこれまでの和久田さん、牧野さん、嶋﨑さんを中心とする“不動のメンバー”が歴代最強なんじゃないかなって思っているんです。いかがですか? その中心にいた牧野さんとしては。最強だったとは思いませんか?
牧野:そうですね…。う~ん…。でも、うれしいです。
――なので、そこが変わっていくわけじゃないですか。今回取材させていただいて、5期生以下の方にもものすごい逸材がいるのを感じたんですが、でもまだ開花してるわけではなくて、やはり戦力が少し落ちることは否めません。そこからぐっと伸びていって、“最強”を更新してくれるんじゃないかと期待しているんですが、“牧野体制”になる今後としてはどういうふうにやっていこうと思っていますか?
牧野:難しいですね。お話(笑)。
――アハハ(笑)。最初からそういう話で…。あとで軽いお話も用意していますので(笑)。
牧野:(笑)。でも、今選抜の7人として安定してるのが、あかりん、misola、くうぴょん、彩音、そして私かな? 7本のマイクのうち二つ空いてるんですよ。今ライブで清水さんもいろんな子を試しているんですが、もう少しで素敵な花が咲くだろうっていう蕾の子がいっぱいいるんですよね。
――感じましたよ。僕もそれは。
牧野:感じました?
――はい。今回取材して。
牧野:そうなんですよ。蕾の子がいっぱいいて…。逆に言うと、パッと花開いている子がまだいないというか、「この子がいい」って思うような飛び抜けた子がいなくてまだ選びきれないっていうか…。やはり選抜に入って、選抜として一緒にパフォーマンスするっていう体験がないと花は咲かないと思うんですよね。だからやっと今、下の子が輝ける場所が出来て、これからきっともっとすごい戦いになると思うんですよ。その二つの座を争う戦いに。私はそれをたくさんサポートしたいんですけど、なにしろ私は年下としゃべるのが苦手なんですよね。苦手というか下手で…。自分から話すのがホントに下手なんです。今までは自分が下で年上の人と関わってきましたし、自分もお兄ちゃんがいるんですけど下にはいないんです。だからなのか、ホントに下の子を育てるのが下手で…。でも、その辺はmisolaとか、くうぴょんがすごい上手なんですよ。そこは二人に任せて、あとは開花を待ちたいと思います。でも、ホントは私がああだこうだ言える立場じゃないんですよね。そんなにしっかりしてる人じゃないんで、私。なので期待しないでください!
――いやいや、牧野さんがやらないで誰がやるんですか!
牧野:いやいやいや(笑)。
――まずは他人に関心を持つことから始めていただいて(笑)。
牧野:(笑)。でも、結構メンバーのことは見てるつもりなんですよ。見てるんですけど、言わないですけどね。
――(笑)。
牧野:見てるけど言わないんです。で、ふとした時に「そういえばこの前こう思ったよ」みたいな。
――結局は言うわけですね?
牧野:たまに言ったりはします。でも、私、メンバーに対してホント怒らないんですよ。レッスンでも後輩のパフォーマンスを見て、先生から「何か思った人言って」って言われることがあるんですが、私は意見は出すんですけど基本怒らないんですよね。怒らないっていうか、怒れないっていうか…。よくメンバーに言われるのは「なぁ(=牧野凪紗)が怒ったらかなりやばいぞ」って。
――その話聞きました。
牧野:だから普段は全く怒らないんですけど、さすがにこのままじゃダメっていう時は怒りますね。
――「さすがにこのままじゃ」っていう時は今まで何回ぐらいありました?
牧野:えぇ~何回あったかな。でも10回はないですね。5回ぐらい? まぁ個別にLINEしたりとかは稀にありますね。
――なるほど。普段は怒らずに牧野さんのやり方でやられればいいんじゃないですか。“歌”といえば牧野さんですから、背中で見せるみたいな。
牧野:そうなれてたらいいんですけどね。
――でも、実際なってると思いますよ。牧野さんのことを慕ってる人多いじゃないですか。メンバー内人気高いですよ。
牧野:いやいやいや、ホントですか?
――はい。実際「何かメンバーに言いたいことありますか?」と質問すると、牧野さんに「かまって欲しい」という答えが何人かありましたよ。
牧野:ありましたね。くうぴょんとか。
――朝空詩珠紅さんとか近藤実希さんとか。近藤さんは最初牧野さんに名前を覚えてもらってなかった、とおっしゃってました(笑)。
牧野:私、毎回新メンバーが入る度に名前が覚えられなくて…。ホントに覚えられないんですよ。
――やはり関心がないからですかね(笑)。
牧野:(笑)。なんだろうなぁ。ホントに覚えられなくて、苗字も名前もパッと出てこないみたいな。でも、実希の時はメンバーが多かったのもあります。入ってきた人数が多くて、覚えられなくて申し訳なかったなって思います。
――多いって言っても4人とかですよね?
牧野:多いじゃないですか(笑)。私、人の名前覚えるの苦手なのかなぁ。それで「関心ない」って言われちゃうんですよね。でも今回、8期生の和希と優愛はしっかり覚えました。すぐに!
――そうか。 牧野さんに覚えられるように8期生は苗字を外して名前だけになったんですね?
牧野:簡単にしてくれたんですかね?(笑)
――牧野さんに忖度して(笑)。これから入る人はみんな名前だけになるわけですね(笑)。
牧野:私のために(笑)。なんか怖い人になっちゃうじゃないですか、私。なんかイヤだイヤだ。
――Star☆Tは今後そうなっていくと。
牧野:困ります(笑)。実希、ごめんね。
Star☆T リリース情報
2020年4月1日発売
9thシングル
「Woman」
type-A[通常盤]THPL-0026 500円(税込)
※シングルCDのみ スリムケースタイプ
type-B[ボーナスDVD付き]THPL-0027/28 1,000円(税込)
※「Woman」「Star☆TSOLO10」全11曲ミュージッククリップ、メイキング映像「Woman」「Star☆TSOLO10」収録DVD付き
(メンバー&プロデュ―サ―によるオーディオコメンタリーあり)
※CDはtypeA,typeBとも同内容です。
Star☆T ライブ情報
Life pathfinder 5th WALL
【公演日】2021年1月9日(土)~11日(月祝)
【会場】吉祥寺シアター(東京都武蔵野市)
Star☆Tより牧野凪紗が出演します
詳しくは公演サイトをご確認ください
https://rockopera.jp/lp/lp5w
デビュー9周年記念 Star☆T定期ライブ25
【日時】1月23日(土)1部13:00開演 2部17:00開演
【会場】豊田市福祉センターホール
【出演】Star☆T(ワンマンライブ)
12/22より前売予約受付中
https://tiget.net/events/115640
その他にも出演ライブあり。詳しくはStar☆Tサイトをチェックしてください。
牧野凪紗(まきのなぎさ)
3期生 team sol(チームソル)チームリーダー
ニックネーム/なぁちゃん 担当カラー:赤
生年月日/2001年3月15日 星座/うお座
血液型/A型 身長/154.2cm 出身/豊田市
キャッチフレーズ/いつもテンションアゲアゲのフワフワガール
趣味/ギター メイク お出かけ
特技/喉仏を動かせる
好きな食べ物/フルーツ からあげ
チャームポイント/耳
自分の性格は?/ポジティブシンキング
将来の夢/何でもできる歌手
豊田のお勧め/足助のたんころりん(きれい)古い町並み
ひとことメッセージ/ぜひ会いに来て応援お願いします!