Speak emo
浜川一愛|ライブごとに色々と試しながら歌っています
ソロなので自分が納得できる曲にしたいなと思って、かなり強いこだわりをもって歌いました
ーーでは、『Star☆TSOLO10』収録の一愛さんのソロ曲「はつこい」についてお訊きします。
浜川: はい。
ーーこれ、歌ってみて率直にいかがでしたか?
浜川: 私“恋愛バラード”的なのがすごい好きなので、デモ音源が届いて聴いた時に、「待って、これ、めちゃめちゃ私の好きなタイプの曲だ!」と思って。もう、届いた瞬間に永遠と歌詞を見ながら何十回も聴いて、3~4回である程度歌詞が頭に入ってきて、合わせて歌えるようになったって感じでした。私のドンピシャな曲だったので、レコーディングもめっちゃ気合が入りましたね。
ーーこれ、ピアノ1本をバックに歌うバラードじゃないですか。
浜川: はい。そうですね。
ーーでも、好きな歌手は乃木坂46とかE-girlsとか…。ピアノバラードのイメージがないんですけど。
浜川: ないですね。確かに(笑)。でも、そういうのも好きです。
ーー例えば他に誰がお好きですか?
浜川: 優しいけどすごくはっきりした太い声の人が好きですね。SNSとか見て、この人の声好きだなって思って聴いたりすることが多いです。
ーー具体的に誰か挙げられますか?
浜川: 誰だろう…。好きな声の方、色々聴いてるんですけど…。Official髭男dismさんも声が好きでめちゃ聴いてますし、あとはシンガーソングライターのLeolaさんの声も好きですし。E-girlsさんだと、3人ボーカルの方がいるんですけど、3人とも好きな声ですね。あと、今は解散しちゃいましたけど、Flowerさんの鷲尾伶菜さんの声もめっちゃ好きで、Flowerさんの曲とかめちゃ聴いてます。
ーーなるほど。でも僕の抱いた印象では、一愛さん、大人っぽい声なので、なんかシンガーソングライターの方が自作の歌を歌っているイメージです。公式HPの解説を見ると、作詞作曲の仲村屋さんがベタ褒めしてたじゃないですか。
浜川: はい、ありがたいことに。沢山褒めていただいて…。
ーー「楽曲の内容を良く理解してくれて」「少ない練習期間で良く歌い込んでくれて」と書かれていました。この曲はどういう風に解釈したんですか?
浜川: 「はつこい」っていう題名じゃないですか。なので、歌詞もまさに甘酸っぱいなって感じなんですけれど、「恋してるけど相手に届くか届かないか」みたいな、片想いの女の子の気持ちを歌ってるので……。どうなんだろう? どう理解したんですかね???
ーーいや、それは僕には分からないですけど(笑)。
浜川: 自分でもそんなに考えてなかった…(笑)。
ーー仲村屋さんは「楽曲の内容を良く理解してくれて」とおっしゃってますが、実はあまり理解してなかったんですか???(笑)
浜川: そう、そんな詳しくは考えてなかったかもしれないですね…(笑)。でも私、昔からそういう恋愛映画や恋愛小説や少女漫画がずっと好きだったので、そういう恋愛に関しては想像しやすかったかなって思います。
ーー想像の上での恋愛経験は豊富だったわけなんですね。
浜川: はい。多分(笑)。少女漫画を参考に気持ちを想像しました。
ーーなるほど(笑)。例えば、タイトルを言われても僕には分からないと思うんですが、どんな少女漫画ですか?
浜川: 少女漫画…。持ってるのが、「12歳。」とか「オレ様キングダム」とか「兄に愛されすぎて困ってます」とか。
ーーなんかすごいタイトルですね(笑)。そういうのを参考にして。
浜川: はい。参考にしてます。
ーーそんな感じで歌ったわけですね。解説には「試しにこういう歌い方もしてみて欲しいっていうディレクションもさせてもらって」、それにも「すぐに対応してくれた」とも書かれていました。どういうディレクションがあったんですか?
浜川: 「ここは力強く歌ってみよう」とか、「ここはちょっと優しめに」とか、「ここは裏声を使ってみようか」とか、そういう指示をいただきましたね。
ーー例えば、ご自分で表情を付けたりとか、自分で工夫してやったこととかありますか?
浜川: そうですね。最初ワンテイク目は自分で歌って、ほぼほぼオッケーみたいな感じだったんですよ。
ーーあ、最初はそんなに指示はなかったわけですか?
浜川: はい。指示は何もなくて、とりあえず歌ってみようってなって。
ーーじゃあ、ご自分の解釈で歌ったわけですね。
浜川: そこで結構気持ちを込めて歌いました。そこから「ここは優しめに歌ってみよう」といった指示があって、だんだん改善されてった感じでしたね。
ーーつまりは部分的に「ここはちょっとこうしよう」っていう感じで、そこだけ歌い直したと。
浜川: そうですね。
ーーじゃあ、今の“完成形”は、主に一愛さんが最初に自分で解釈したものだということですか?
浜川: そうです。はい。多分ほとんどだと思います。
ーー例えば、最初の一行がめっちゃいいですね。
浜川: はい。最初からいい歌詞ですよね。
ーーいえいえ、歌い方が。
浜川: 歌い方がですか?(笑)
ーーもちろん曲も歌詞もいいですよ。でも、「はつこい」って曲だと、一愛さんがどれぐらい恋をしてるのかはお訊きしないですけど(笑)、この年代の方の「はつこい」って、もう純粋な甘い声で可愛く歌う、みたいなイメージじゃないですか。
浜川: そうですね。
ーーそれがこんなに情感溢れるものになって。ご自分の声を聴いていかがですか?
浜川: えっ? 自分の声を聴いてそんな…。さっきも言ったんですが、自分の声があまり好きじゃないので…。でも、もしかしたら今まででは一番上手く歌えたかもしれないですね。
ーーもちろんまだ、年相応のあどけなさとかそういうものも感じるんですが、それに加えて奥深さとか陰影とかを感じます。
浜川: あ、ありがとうございます。
ーー例えば1行目の「後姿を見つめて」っていうフレーズも、「後姿を」という部分はちょっと呟きっぽく歌って、「見つめて」はちょっとリズミカルに歌って…。この部分って「見つめてー」って伸ばしたくなってしまうような気がするんですが、ここでは敢えてスタッカート気味に切ってるじゃないですか。
浜川: 実はそこ、最初私がワンテイク目をレコーディングした時は、結構残し気味で歌ったんですけど、「切ってみよう」ってなって変わった部分なんですよ。
ーーなるほど~。そのディレクションはさすがですね。ここでフッと切ったほうがなんか次を求めてしまうんですよね。だからいいんですよ。
浜川: ありがとうございます。
ーーその「後姿」の「が」という音がすごくいい響きなんですが、何か込めました?(笑)
浜川: いや、どうなんだろう? (笑)
ーーその「が」で音程が一番下がるんですが、一瞬何か情感が膨らむ感じがするんですよね。
浜川: はい。最近ライブで披露する時とかは、「後姿を見つめて」の「後(うしろ)」の部分は優しめにふわっと歌って、「姿を見つめて」の部分は、優しいけど結構はっきりと、最初の「後(うしろ)」よりは強めに歌ってますね。
ーーおぉ。言葉ごとに、音節ごとに色彩が変わっていくような感じが素晴らしいです。柔らかめにきて、でも一番音程の下がった「が」で膨らませて、そこから少し強めに上がって、でもその後はリズミカルに行って「て」でフッと切って。でも、その次の「振り向いて」の「い」と「つぶやく」の「ぶ」と「や」と「く」を伸ばして、と。とても上手く表情付けてるじゃないですか。
浜川: そうですね。私もそこは本当にこだわって歌ってます。
ーー例えば、そういうこだわりって自分で研究しながら作っていったんですか?
浜川: そうですね。ライブごとに色々と試しながら歌っています。音源をよく聴いてくれてる方は、多分違いが分かるんじゃないかなって思いますね。ライブごとにどんどん変わっていくので。「ちょっと今回はここをこうして歌ってみようかな」といった感じで、ちょくちょく変えて歌ったりしてるんです。
ーーヴォーカルのレッスンに通ったりとかしてるんですか?
浜川: したいんですけど、まだ実は1回もボイトレに行ったことがなくて。
ーーじゃあ、先ほどの「後姿」とか「見つめて」とかの解釈は自分で考えて。
浜川: そうですね。これだったら良さそうな雰囲気になるな、とか自分で想像しながら考えましたね。
ーーそういうことをやったのってこの曲が初めてですか? それとも以前からそういうことをやっていたんですか?
浜川: どうだろう。でも、「ご当地ソング」のレコーディングから自分のソロパートが増えたので、「ご当地ソング」辺りから意識するようになったと思います。その後「はつこい」というソロ曲を頂いて、1曲をより研究するようになって…。ソロなので自分が納得できる曲にしたいなと思って、かなり強いこだわりをもって歌いました。
ーー例えば、Bメロでも「強い風に飛び乗って」の「び」が一瞬ファルセットでフッと抜いてるじゃないですか。そこはご自分で決めたんですか?
浜川: そうですね。ほとんど自分で決めてます。
ーーその次のメロディーも同型ですが音程が少し下がっていて、そこはファルセットでは抜かず地声で行ってますよね。
浜川: はい。
ーーまぁ、一つ一つお訊きしているとキリがないので、ここだけどう解釈したかをお訊きしたいんですが…。
浜川: 何でしょう?
ーーサビのところの「恋している もう待てない 手をつないで ただ笑って 理由なんてわからない」って同じ旋律がしつこいほど続くじゃないですか。その辺ってどういう工夫をしたんですか?
浜川: 最初、自分的にはサビの部分は裏声で使ってたんですよ。
ーーおぉ。
浜川: 恋しているの「る」のところを裏声で歌って、ちょっと全体的に優しめだったんです。最初は。でもレコーディングの時に、Aメロは本当に呟くように歌って、Bメロはちょっと気持ちを入れてぶつけるような感じにして、サビでは気持ちをマックスにして表現しようっていう風になって、サビは全部地声で強く歌ってます。もう気持ちを最大限に相手に届けるっていう感じで。
ーーそういう風に3段階で気持ちを高めていったんですね。まさにそれが正解ですよね。
浜川: そうですよね。確かに。
ーーサビは、切々と同じメロディーを繰り返すわけですが、ぐんぐんと情感が高まり、同じメロを6回繰り返す最後のところでコードが下りてくるじゃないですか。「わからない」という部分で。
浜川: そこは、なんかちょっと切なげな感じですよね。
ーーそうそう。あと最後。まずは落ちサビがあって、その後の最後のサビでは、ご自身でハーモニー付けてるんでしょうか?
浜川: そうですね。
ーーそこの落ちサビと一番最後のサビもだいぶ表情が違うじゃないですか。
浜川: そうですね。1番、2番のサビは強く情感を出してるんですけど、落ちサビでは、もうめちゃめちゃ息を出して、例えばUruさんとか手嶌葵さんとかを意識して、息で歌うというか、ちょっと儚い感じで歌ってます。そして、落ちサビの後のサビでは、どんどん上がっていって今まで以上の感情を爆発させるという感じで力強く歌ってますね。
ーーなるほどね。落ちサビは本当に、ちょっと侘しくなるぐらいで、声にならない声ぐらいのイメージで、でもその後のサビではまた力を振り絞ってというか、一番最後の行の「ゆずれない」っていうところに、力がバーンと入ってるじゃないですか。
浜川: そうですね。はい。そこはめっちゃ力入れてます。1番のサビの最後に「好きなの」ってあるじゃないですか。そこの「好きなの」は優しめに呟くように歌って、最後の「ゆずれない」という言葉は感情を込めて強く歌ってますね。よく聴くと違いが分かるんじゃないかなって思います。
ーー分かります。最初のサビの「好きなの」っていうのは、なんかちょっとフッと言い放ってるというか。
浜川: そうですそうです。
ーー強く出したというより、フッとこう漏れたって感じで。で、最後の「ゆずれない」はすごく強く出しててみたいな。
浜川: そうですね。
ーーそれは仲村屋さんとの共同作業でもあるとは思うんですが、一愛さんの解釈も素晴らしいんじゃないですかね。
浜川: いや~、ありがとうございます。
ーー本当にいい歌に仕上がってると思います。
浜川: うれしいです。ありがとうございます。
ーー『Star☆TSOLO10』の曲は、それぞれの個性に合わせた色んな方向性のものがある中で、ピアノ1本で一愛さんの声一つで勝負してるこの曲は、とりわけ光ってますよ。
浜川: 本当ですか?
ーーはい。
浜川: うれしいです。
Star☆T リリース情報
2020年4月1日発売
9thシングル
「Woman」
type-A[通常盤]THPL-0026 500円(税込)
※シングルCDのみ スリムケースタイプ
type-B[ボーナスDVD付き]THPL-0027/28 1,000円(税込)
※「Woman」「Star☆TSOLO10」全11曲ミュージッククリップ、メイキング映像「Woman」「Star☆TSOLO10」収録DVD付き
(メンバー&プロデュ―サ―によるオーディオコメンタリーあり)
※CDはtypeA,typeBとも同内容です。
Star☆T ライブ情報
・TIF2020全国選抜LIVE中部ブロック決勝ライブ
【日時】7月26日(日)
無観客ライブのため会場非公開 SHOWROOMにて配信あり(無料)
2020年10月2日(金)、3日(土)、4日(日)の3日間、お台場・青海周辺エリアで開催する世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2020」の出演をかけた中部ブロックの決勝ライブ。SHOWROOMでの投票もありますので、どうぞ応援よろしくお願いします。
※その他のライブ情報は公式HPをご覧ください
浜川一愛(はまかわちなり)
5期生 team sol(チームソル)
ニックネーム/ちなちゃん 担当カラー:黄緑
生年月日/2003年11月4日 星座/さそり座
血液型/A型 身長/157cm 出身/岡崎市
キャッチフレーズ/いつもキラキラ笑顔の全力少女☆
趣味/音楽を聞くこと、買い物
特技/歌を歌うことが好き!
好きな食べ物/梅昆布 漬け物 甘い物ならほとんど!!
チャームポイント/八重歯
将来の夢/看護師さん
豊田のお勧め/鞍豊田スタジアム。たくさんのイベントが行われるよ!!
受賞・Star☆T以外の活動実績等/委員長 副委員長 学年企画リーダー 指揮者賞 CR2 などなど……
ひとことメッセージ/豊田と言えば、、Star☆Tって言われるくらいになりたい!!そのためには皆さんの応援が必要です。変わらず応援してくれてる方、初めての方などたくさんの感謝を伝えられるように全力で頑張ります!!初心忘るべからず。