FEATURE

2020.04.25
Gran☆Ciel(ex.Jewel☆Ciel)

Jewel☆Ciel アルバム「First Star」全曲レヴュー

 結成から2年、これまでの歩みを集約した1stアルバム「First Star」が完成。これまでも、そして、これからも変わらない彼女たちの想いの数々を、一つ一つの楽曲へ散りばめて表現。こんな時期だからこそ、「First Star」を聞いて心に光や希望を降り注ぎたい。

 

 

 

「Baby Summer」 

 

アルバムの幕開けを飾ったのが、1stシングルのC/Wに収録していた「Baby Summer」。夏という季節が導き出す、無性にワクワクときめく気持ち。それは、ひと夏の物語?それとも、未来へ繋がるストーリーの第一章??。出会いに胸をキュンキュンときめかす一人の少女の淡い恋心が、5人の歌声を通し、まるで自分が体感しているようにスーッと身体へ染み込んでゆく。眩しい青春模様が、頭の中のスクリーンに輝きを放つように映し出されてゆく。「一度きりの季節に きらめくよ」「ときめき止まらない」と歌う彼女たち。その純粋な想いを感じた瞬間、あなたも同じときめきを覚える??!!触れた人たちの心を騒がせる弾け飛んだ曲調は、何時だって「ひと夏のときめき」を連れてきてくれる。

 

 

「First Star」

 

アルバムのタイトル曲。熱を持って駆けだすロックな楽曲に乗せ流れだすのは、Jewel☆Cielとしての力強く真っ直ぐな生きざま。彼女たちが、どんな想いを胸に活動をしているのか。メンバー一人一人が、自分の心模様を君(ファン)へ伝えるように歌いだす。彼女たちは、一番星に「願いを叶えてよ」と歌う。でも、この歌では、自分たちの決意を一番星に誓うと捉えたほうが正しいだろう。その気持ちがあるからこそ、彼女たちは輝き続けられる。そんなJewel☆Cielの姿こそ、ファンにとっては何よりも眩しく輝く一番星。だからこそ、5人に「かけがえのない絆が強さに」「遠く離れていても 君の中 照らし続ける」と歌われるたびに嬉しくなる。

 

 

「ナツオト」

 

Jewel☆Cielの2ndシングルナンバー。「ナツオト聞こえるたび 君のことを想うよ」と歌いながら、楽曲はスタート。離ればなれになってしまった大切な人のことを思いやる主人公。夏の音が聞こえるたびに大好きな君のことを思い返してしまう。時が経つごとにまわりの風景も、自分を取り巻く環境や大切な想いも少しずつ変わってゆく。それでも、変わらないのは君を想う確かな気持ち。何時までも輝く青春の風景を大切に胸の中で育み続ける乙女心が、夏の風を運ぶ楽曲に乗せ心をキュッと疼かせる。

 

 

 

「ピンバッジ」

 

Auroranoteの楽曲を、安藤笑をリードヴォーカルにカバー。縫いつけられたエンブレムとは違い、ピンバッジは、その時々の自分の気持ちを示す小さな紋章のようなもの。たとえ今は未完成な自分でも、その道が遠まわりになろうとも、自分の中にある確かな気持ちをピンバッジに刻み、今は信じた想いのまま未来へ一歩踏み出したい。終盤に聞こえる暴れるような激しいドラム演奏が、気持ちを熱く鼓舞してゆく。

    

 

「情熱の分子が一度揺れたら」

 

まるで詩人が、沸きだす感情を言葉に変えてぶつけるような楽曲だ。馳せる気持ちを叩きつけるように早口で歌う言葉が、疾走する楽曲の上で飛び交い続ける。次々と沸きだす情熱を、燃え盛る炎や吹きすさぶ風に変え大きな心の変革を起こしたい。触れた人たちを、そんな気持ちにもさせてゆく楽曲だ。彼女たちは、「情熱の分子が一度揺れたら 大きなうねりに変わりゆくように」と歌いかけてきた。まわりに絶望するのではない。少なくとも、それを変えてゆく力がそれぞれの心にはある。たとえ世の中は変えられなくとも、自分自身は変えていける。その情熱が少しでも君の心の中で揺れ動いたのなら…。

 

 

「セブンスター」

 

Auroranoteの楽曲を、夢咲りりあをリードヴォーカルにカバー。たとえ迷い、立ち止まってもいい。ときには挫折することだって構わない。認めたくない弱い自分がいるのをわかったうえで、信じた想いさえ揺るがなければ、きっと未来は手招きしてくれるはず。心が疲れたときや、進む道に迷ったとき、この歌が未来への道を示してくれる。ちょっぴりダウナーな香り漂わせる楽曲に乗せ、彼女たちが、揺れ動く心模様を確かな光へ向かって導いてゆく。これも、心に光射す歌だ。

 

 

「群青」

 

Auroranoteの楽曲を、天音七星をリードヴォーカルにカバー。群青とは深い青い色のこと。爽やかなスカイブルーとは異なる、漆黒にも似た色を群青は持っている。その色は、隠しておきたい心の色さえも呑み込んでゆく深みを持っている。

あなたには叶えたい夢がありますか?その夢を求めてゆくうえで、ときには過去の自分を塗り潰してしまいたくなることもある。弱い自分を否定するのではなく認めたうえで、それでも前へ進むとき、この歌が気持ちを優しく押してくれる。何があっても、どんなことがあろうとも、朝(未来)はかならずやってくる…。だから、「差し込む陽の光 照らすその向こうで 君に会いた」くなる。

 

 

「蒼の向こう」

 

「群青」の流れを受けて「蒼の向こう」を聞くと、この楽曲により一層の解放感を覚える。シャキシャキッとしたギターサウンドに乗せ、この歌を口ずさみながら青空の下へ飛びだしたい。流れる歌を聴きながら、ついニヤニヤした笑みを浮かべてしまうのも、満面の笑顔で弾ける彼女たちの姿が目の前に浮かんでくるから?この歌に触れている間は、曇らす感情をすべて爽やかな音楽の風で吹き飛ばし、5人の歌の光を思いきり心に降り注ごう。さぁ、あなたも自由な風になって、彼女たちと一緒に信じた未来へ真っ直ぐ突き進め!!!!!

 

 

「Early Lipstick」

 

ドキドキをまき散らすように鍵盤を叩きつける音が胸を踊らせる。軽快なロックンロールの音色が響き渡るのを合図に、心を強気な自分に塗り変えよう。勇気を彩るリップスティックをひと塗り。それが、強い自分へ変わるスイッチ。それでも、好きな気持ちを告白できないのが純情な乙女の本心。恋に恋する片思いの女の子の初恋は、眩しいくらいキラキラときめいているもの。ピュアな乙女の恋心をJewel☆Cielがカラフルに、ドラマチックに描き出す。

 

 

「夏空」

 

Auroranoteの楽曲を、濱田菜々をリードヴォーカルにカバー。夏空に向かって演奏が駆け上がるのに合わせ、気持ちも一緒にアガり出す。タイトルに相応しい、開放感たっぷりのサマーチューンだ。彼女たちは歌いかける、「迷ったりしてもいいんだ 目の前に拡がる景色はどんなときも僕を待っている」と。心の天気を曇天や雨模様にしていては、変われる気持ちも晴れやしない。だからこそ、夏風を運ぶこの歌に触れながら、しっかり前を向いて走り続けようか。

 

 

「ハミングバード」

 

Auroranoteの楽曲を、佐藤千花子をリードヴォーカルにカバー。歪んだギターサウンドが胸を熱く騒がせる。5人が歌声を一つに重ねたときに覚えた情熱という色。順風満帆に進む人生なんて、ほんの一握りの人たちに与えられたもの。大勢の人たちが理想と現実の狭間でもがきながら、それでも夢を追いかければ、時に道を変えてゆく。少年少女だった頃、夢は無限大に膨らんでいた。だけど、失望や挫折を覚えるたび、何時しかその夢は萎み続けていった。でも彼女たちは歌いかける、「もう少しだけ信じてみよう」と。その想いを胸に走り続ける彼女たちの姿に、この歌に触れ、もうちょっとだけ自分を信じて未来へ歩こうと思えている自分がいた…。

 

 

「感動ナミダ」

 

2ndシングル「ナツオト」のC/Wナンバーとして収録。それが傷を慰め合う関係でも、自分を高めるための刺激であっても、共に競い合うライバルという仲間がいることで自分を高め、輝きを失わずにいれる。Jewel☆Cielにとってメンバーは良き理解者であり、ライバル?!同じ夢を目指す上で刺激や、感動、悔し涙を分かち合える。その喜びを感じ続けれる限り、その関係を永遠に繋げたい。だから、あきらめずにいれる。あなたにも、そんなライバルはいますか?

 

 

「閃光Believer」

 

ベイビーレイズJAPANの楽曲をカバー。彼女たちの伸びやかな歌声はもちろん、頭のドラムカウントや熱を帯びながら疾走する楽曲スタイル、暴れるギターの音や間奏のリードプレイなど、オリジナル曲の魅力をそのままに再現。むしろ、その再現度を楽しんでもらいたい。パンキッシュな印象を与える楽曲だが、じつは華やかなアレンジが施されているのも魅力的な要素。何より、無限に広がる未来へ向け希望を持って力強く歌う彼女たちの声へ触れるたび、同じように胸を熱く騒がさずにいれなかった。この歌を聞くたびに、何時だってここから新しい世界を始める気持ちになれる。

 

 

「明日へ」

 

1stシングル「蒼の向こう」のC/Wナンバーとして収録。果ての景色が見えないように、無限にも思えるくらいに何処までも広がる青空。その先を見たいなと好奇心を覚えたこと、あなたはありますか?終わりがわからないからこそ、その先へどんどん夢を馳せられる。それは、限界など知らずに広がり続ける夢見る気持ちと同じ。彼女たちは「走り続けよう何処までも行こう ゴールはまだ遥か遠く見えないけど」と歌いかけてきた。エンドレスに思える空と同じよう、夢見る気持ちに終わりなどはない。爽やかな歌声でその想いを歌われるたびに、心の雲が消え去り、無邪気に夢を追いかけていたくなる。

 

 

 

「アシタミライ」

 

3rdシングル曲。「夢は 明日でできているんだ」という一節へ、最初に胸をギュッとつかまれた。学校を舞台に、気になる人と一緒に描いた心ときめく瞬間瞬間の風景。まるでショートムービーを見ているように。いや、青春映画の印象的な一場面を切り取ったように楽曲はドラマチックに展開してゆく。その上で5人は、愛らしい歌声を響かせながら、未来を夢見る想いをロマンチックに歌いかける。まさに、夢は明日で出来ている。自分の気持ちが未来へ向いている限り、この輝きは消えることはない。

アルバムの最後を、華やかに、ドラマチックに。何より、次の未来へバトンを手渡すように閉じてゆくのも素敵じゃない。

 

 

<インフォメーション>

1stアルバム好評発売中!!

ARJ1060

First Star [CD+Blu-ray Disc]<初回限定盤>
4,545円 + 税
ARJ-1060
    
[Blu-ray収録内容]
蒼の向こう(Music Video)
ナツオト(Music Video)
アシタミライ(Music Video)
ふたりサイダー(3rd one-man liveダイジェスト)
情熱の分子が一度揺れたら(3rd one-man liveダイジェスト)
Lipstick(3rd one-man liveダイジェスト)
First Star(3rd one-man liveダイジェスト)    
    
[CD収録内容](初回限定版/通常盤共通)
1.Baby Summer
2.First Star
3.ナツオト
4.ピンバッジ
5.情熱の分子が一度揺れたら
6.セブンスター
7.群青
8.蒼の向こう
9.Early Lipstick
10.夏空
11.ハミングバード
12.感動ナミダ
13.閃光Believer
14.明日へ
15.アシタミライ
    
   

ARJ1061

First Star[通常盤]
2,727円 + 税
ARJ-1061

 

 

<プロフィール>

@JAM総合プロデューサーの橋元恵ー氏を迎え、ArcJewelとタッグを組んだ新グループ「Jewel☆Ciel(ジュエル・シエル)」
宝石を意味する“Jewel”と、フランス語で“空”を意味する“Cielシエル”という名を冠して、爽やかに晴れ渡る青空と、これから大空へ羽ばたいていくフレッシュなアイドルグループ!
様々な魅力を持った「宝石“Jewel”」が集まる「庭園“Garden”」をコンセプトにしたアイドルプロジェクト「Jewel Garden」第3弾グループとして2018年夏、始動!

公式サイト:https://jewel-ciel.jp/

Twitter

公式アカウント
https://twitter.com/Jewel_Ciel

安藤笑
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天音七星
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濱田菜々
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夢咲りりあ
https://twitter.com/yumesaki_riria

佐藤千花子
https://twitter.com/Satochika_s2

 

TEXT:長澤智典