FEATURE

2024.03.05
Misty Syrena

2年目へ突入したMisty Syrena。これからどんな風に羽ばたいてゆくのかを楽しみにしていたい。 Misty Syrena『Misty Syrena 1st ANNIVERSARY LIVE』公演レポート。

 Misty Syrenaの1周年記念ライブ、その名も『Misty Syrena 1st ANNIVERSARY LIVE』が3月3日(日)にGOTANDA G6で行われた。当日の模様を、ここにお伝えしよう。

 

3

 


 心をうきうきと騒がせるパーティー系のトラックが流れだすのに合わせ、場内中からメンバーを呼ぶ声が飛び交いだす。その声へ導かれるように、6人が舞台へ姿を現した。

 

  1曲目が始まる前だというのに、場内は早くも熱気と熱情した声が飛び交う空間に様変わっていた。Misty Syrenaのライブは、和要素もミックスした『ウサギツキ』からスタート。舞台の上で、うさぎのような愛らしさを魅力に。でも、うさぎ以上にかわいくぴょんぴょん飛び跳ねるメンバーたち。フロアからは、6人へ向けた熱いコールやオーイングが途切れることなく飛び交い続ける。間奏では、熱情したMIXの声が轟きだす。歌詞の一節ではないが、「世界中でただ一人あなただけを愛してる」気持ちは、ここにいるみんな一緒。だから、こんなにも気持ちが騒ぎ続ける。最後に場内中から飛び交っためちゃめちゃ熱いMIXの声も、嬉しく胸を騒がせた。

 

  「夢に見てた世界から~」と、乙女たちの夢を追う気持ちが、歌声を通して心の中で踊りだす。彼女たちはチャーミングな振りも見せながら、『にゃんとかにゃる!』を甘えた素振りで歌い、かわいさ全開でせまっていた。舞台の上で軽やかにステップを踏みながら歌うメンバーたちの姿に触れていると,一緒に「にゃーにゃー」と戯れていたくなる。いや、この日の観客たちは戯れるどころか、ずっと発情したような‥いや、熱情したドデカい声を上げてはしゃぎ続けていた。

 

 この場へ爽やかな歌声の風を運ぶように、6人は『青空ハイタッチ』を晴れた笑顔で歌っていた。いつしかペンライトを手にしたメンバーたちが、6色の輝きを煌めかせ、舞台の上ではしゃいでいた。彼女たちの歌声の風がフロアへ向けて吹くたびに、胸が熱く騒ぎだす。互いの関係を、もっとギュッと近づけたい。一人一人が歌をリレーするたびに、フロア中から多くの手が伸び、空中でハイタッチを求めていた。このまま一緒に素敵なストーリーを描き続けたい。

 

  6人が大きく手を振り、ピョンピョン飛び跳ねながら歌いだしたのが、『しあわせダイアリー』。彼女たちが夢中の笑顔で歌う姿に触れているだけで、胸がキュンと鳴る。そして、幸せな気持ちを思う存分に全身で受け止めたくなる。6人がステージの上から届ける想いの告白をつかもうと、大勢の大勢の人たちが思いきり手を叩いていた。「KISSまで7cm 届きそうで届かない」の歌詞のように、お互いの関係も、目の前にいるのに届きそうで届かない。だから、その距離を埋めたくて声を張りあげてしまう。そんな風に想いへ浸っていられる今が、とても幸せだ。

 


 スクリーンには、ここへ至るまでのMisty Syrenaの歩みが映しだされていた。デビュー前の初々しい姿。レッスン風景の中から時折見えるお茶目な姿も、そう。デビューライブ時の映像、撮影風景などなど、未来へ向けた夢や希望も込めたメンバー一人一人の想いを述べた音声と共に、映像を通して1年間の6人の歩みと成長が見えてきた。

 


  映像を受け、新衣装に着替えを終えたメンバーたちが舞台に登場。歌ったのが、Misty Syrenaの顔とも言える『ミスティーマーメイド』。6人と一緒に「パッ パッ パッ」と口ずさんでいたい。でもこの日のフロアからは、ひと際大きな声援という想いが彼女たちへ向けて飛び交っていた。サビでは、一緒に振りを真似ながらはしゃぐ人たちも。新衣装を身につけたメンバーたちは、深海の龍宮城からときめきの波に乗ってやってきたマーメイドたちのよう。キラキラした6人の歌声は、ずっと胸を弾ませていた。その声を、もっともっと胸の内でギュッと抱きしめていたい。
 新衣装には、Misty Syrenaの名前と、それぞれのメンバーカラーが入っていれば、服全体がとてもキラキラと輝いている。これから輝きをまとおうとしている今の彼女たちにピッタリだ。

 


 過ぎ去った夏をとり戻すように。いや、ひと足早く、春を飛び越え、夏を連れ出すように、6人は『サマースカッシュ』を爽やかな歌声と晴れた笑顔で歌唱。サビ歌で軽やかにステップを踏みながら歌うその姿が、ハレーションしたように眩しい姿として見えていた。フロアでは、興奮を抑えきれずに、熱情した声を張り上げ「愛 愛 愛 愛 愛してる」とはしゃぐ人たちも大勢誕生。彼女たちへ向けて熱い告白をしたくなる気持ちも、納得だ。彼女たちの太陽の陽差しのように眩しい笑顔を見ていたら、心が弾まずにいれない。メンバーの「好き」の声に胸がキュンとなる。だから彼女たちへ向けてガチで想いをぶつけたくなる。

 

  後ろを振り向いたメンバーたちがお尻をかわいく振り振りしながら歌いだしたのが、『五月晴れファーストキス』。ドキドキしていた気持ちが、バクバクと膨らみだす。大好きな人を思い浮かべ、その人へ想いを伝えるように歌う姿が、胸をギュッとさせる。間奏では、6人がフロアへ向けてカラーボールを投げ入れる場面も。場内中にいる人たちをじっと見つめながら「離さないで」など、あふれる想いを歌声に乗せて告白するたびに、その想いをしっかりと受け止めたくて声を張りあげてしまう。メンバーたちに「なになに?」と聞かれるたびに、ガチ恋した口上にもひと際熱が込もりだす。「君だけを思い続けるよ」の言葉へ触れるたび、その言葉を信じて想いをぶつけたくなる。 

 

  『セツナキス』が始まるのに合わせ、これまで以上に熱いMIXが飛び交いだした。6人は躍動したエレクトロなダンスビートの上で、少し妖しく挑発するように歌声を響かせていた。「ドキドキ止まらない」の一節ではないが、ドキドキする胸の鼓動が破裂しそう。純情な想いを真っ直ぐに伝える歌声に刺激を覚える。その挑発した姿は、僕らへの照れ隠し??互いに熱情した恋心をぶつけあう、その関係が最高だ。

 

 最後を飾った『SNOW DROP』でも6人は、力強く躍動するダンスビートに乗せて軽やかに踊りつつも、胸の内に秘めたいろんな心模様を情熱的にぶつけていた。このブロックの彼女たち。胸をキュンとさせる笑顔を見せながらも、いつも以上に攻めた刺激を持って観客たちの心の導火線にずっと火を付け続けていた。いや、盛り上がった心に紅蓮の炎を燃やし続けていた。間奏で、冬の妖精になって可憐に、でもパワフルに躍る6人の姿に向けて場内中から熱い声が飛び交う。ときめきと興奮が、ずっとずっとスパークし続ける。でも、その熱狂が欲しくて、みんなが騒いでいたのも間違いない。


  この日集まったファンたちが、とにかく熱い。ずっと感情のスロットルを全開に声を張り上げて騒ぎ続ける。女性ファンが、アンコールの音頭を取っていたのも印象的。それだけMisty Syrenaは性別を超えて親しまれてるということだ。

 

  アンコールの最初を飾ったのが、『未完成クリスタル』。舞台の上で元気いっぱいに腕を振りまわし、胸の奥から沸き立つ熱い思いと未来を剥いた強い意志を、6人は「まだまだ輝ける 夢の続きなんだもの」と歌いながら伝えてきた。今はまだまだ未完成な姿だろう。でも、夢を追い求める強い意志が、クリスタルに反射した光のように6人の気持ちの中で眩しく輝いているからこそ、彼女たちはその先に見える景色に向かって想いが届くようにと歌っていた。

 

  最後にMisty Syrenaは、ふたたび『ミスティーマーメイド』を歌唱。やはり彼女たちのライブは、この曲と最後に触れ合い、熱情した想いや歌声を「君の声が パッ パッ パッ~」と交わしあってこそ。メンバーと観客たちが心を一つに手を大きく振りあう姿や弾け飛ぶ関係を、6人と一緒に音符の波に乗って未来へ繋げていきたい。その声が届き続ける限り、こうやって熱情した想いを交わしあいたい。思いきり、気持ちと気持ちをぶつけあっていたい。

 

  最後に、メンバーたちがこの日の感想を述べてくれた。

「落ちサビ、本当に泣きそうなくらい感動しました。楽しかったです。」(温森あすか)

「わたしは人に元気を与えられるアイドルになりたいと思って、アイドル活動をやっています。みなさんから元気をもらうことが本当に多かった1年だなと思いました。これからもMisty Syrenaは続いていきますので、これからもみなさんを元気に出来るように頑張りたいなと思います」(神咲ゆうか

「この6人欠けることなく、このかわいい新衣装を着れて、ここのステージに立てたことが本当に嬉しかったです。2年目も頑張るので、ぜひ応援してください」(一ノ瀬えりな

「1年間、長野から通った甲斐のあるステージだったと思います。みなさん来てくれて本当にありがとうございました。これかも頑張ります。よろしくお願いします」(星宙りん)

「まさかこんなにたくさんの、みんなのメンバーからのペンライトで照らしてくださる景色を見れると思っていなかったので、本当に感動しました。2年目もみんなで頑張るので、応援よろしくお願いします」(茉白あや)

「ケーキをいただいたり、おめでとうバルーンをいただいたり、ここまで来てくれるだけで嬉しいのに、ここまで用意してくれて、本当に私たちは1年間頑張ってきてよかったなと思いました。こんなに人が来てくれるとは思わなかったから、本当に感無量でございます。2年目も6人で頑張っていきたいと思っているので、今後ともよろしくお願いします」( 成瀬のん)


 2年目へ突入したMisty Syrena。これからどんな風に羽ばたいてゆくのかを楽しみにしていたい。 

 

2


TEXT:長澤智典

 

セットリスト 
『ウサギツキ』
『にゃんとかにゃる!』
『青空ハイタッチ』
『しあわせダイアリー』
『ミスティーマーメイド』
『サマースカッシュ』
『五月晴れファーストキス』
『セツナキス』
『SNOW DROP』
-ENCORE-
『未完成クリスタル』
『ミスティーマーメイド』

 

1


SNS
https://twitter.com/MistySyrena
https://nagano-c.com/amour/group/misty-syrena/
 

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.11.27
ガルポ!ズ INTERVIEW
最新記事更新日 2024.12.16
イベント情報