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2023.09.13
BOP

BOPが残したいろんな想いや想い出が生き続ける限り、この日の景色はずっと胸の内で輝きを無くすことはない。 「BOP FINAL LIVE ~Eternal Flame~」公演レポート

 ついに,この日が来てしまった。BOPとしての有終の美を飾る場として用意したのが、『BOP LAST ONEMAN LIVE』と題したワンマン公演の場。2023年9月9日(土)@東京・初台DOORS。この日は、けっして忘れられない日になった。いや、忘れたくない日になったからこそ、この日の模様を記録として、ずっとここへ残しておきたかった。
  ここでは、本当に最後の公演になった第2部「BOP FINAL LIVE ~Eternal Flame~」の模様をお届けしたい。

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BOP  ONEMAN 2部「Eternal Flame」

 この日、BOPにとって本当に最後のライブになった。短い活動期間の中にも、いろんな波乱を巻き起こし、様々な伝説を作り続けてきたBOPらしく、最後も、何事にも全力疾走の4人だからこそのハプニングも含んだライブを見せてくれた。

  始まりは、2ndシングルの表題曲『ラブ・ユアセルフ』だ。4人は凛々しい言葉の弾丸を次々とフロアにいる人たちのハートへ撃ち込むようにラップし、歌声を轟かせていた。ズンズンと身体に重く響き渡る歌声やサウンドが、気持ちを熱く奮い立てる。
  『Revolution』を、このタイミングでぶち込んでくるとは…。4人の言いたいことはわかっている。限界を超える勢いで盛り上がれってことだ。メンバーらは心に熱い炎を燃えたぎらせ、凛々しい声を次々と突きつけ、ここにBOPらしい革命の景色を作りあげようと熱く誘いかけていた。
  さらに熱狂の風をフロア中に吹きつけようと、4人はEUPHORIAの『恋のスパイス』を歌唱。とても晴れ渡る楽曲の上で、ときにメンバーどうしで戯れながら、ハートがときめく嬉しい衝撃を届けていた。一体化した爽やかなダンスパフォーマンスも、目に嬉しい刺激だ。

 「最後の最後まで俺たちらしく盛り上げていきます」と語ったのが、翔咲心。海憧乙綺が口にした「今日は忘れられない夜にしてやるよ」の言葉も心を嬉しく騒がせた。

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 『BANG BANG BANG』が流れたとたん、BOPはこの空間を異世界へと染め上げた。4人のライムする言葉を語り部に、フロアにいる人たちを心地よくトリップさせる。メンバーらが「BANG BANG BANG~」と言葉を撃ち放ちながらクールなパフォーマンスを見せるたび、凛々しくもドラマチックなその姿に視線も心も撃ち抜かれ、誰もが4人の歌い踊る様をじっと見つめていた。
  ふたたび、EUPHORIAの楽曲の登場だ。1部でも巧みにEUPHORIAナンバーを組み込んでいたが、2部でも、BOPの歩みを語るうえで欠かせないことから、EUPHORIAナンバーを随所に投影。ハートビートを熱く揺さぶるエモーショナルな『ワンサイドラブ』でも、懐かしき歌の登場に狂喜する人たちも。クールに歌う中にもエモさを持った歌やパフォーマンスに大勢の人たちが熱い視線を向け、ときにクラップをしながら、4人の動きを逃すまいと見つめていた。
  立て続けに、EUPHORIAの『君はDestiny』が登場。情熱ドラマチック/歌謡浪漫なムードを抱いた楽曲が、心を嬉しく騒がせる。4人も沸き立つ情熱を胸に、まるで愛しい人へ告白するように歌っていた。秘めた想いが、曲が進むごとに熱を帯びてゆく。その熱を解き放たずにいれない。凛々しくも情熱と浪漫に満ちた4人の姿に、ずっと見惚れていた。
 強烈な四つ打ちのダンスビートの上で、エモーショナルな歌声の熱を重ねるように、BOPは『Playlist』を熱唱。とてもパッションに満ちた歌声やパフォーマンスだ。華麗に舞い踊る姿が華やかなのに力強い。フロアでも、熱いヴァイブスを持った楽曲とエモい歌に刺激を受け、身体や、手にしたペンライトをみんな心地よく揺らしていた。

 MCでは、韓国料理を食べに行ったのが、初めての4人での食事の場。そこから、互いの親交を深めていった話などを、思い出を振り返るように語っていた。このメンバー、親睦を深めたい人とは韓国料理を食べにいくらしい。

  次のブロックは、EUPHORIAの『Tell me why Tell a lie』からスタート。タイトルコールをしたとたん、フロアのあちこちから絶叫にも似た声が上がっていた。この曲で4人は舞うように可憐に踊りながら、パッションに満ちた歌声を響かせ、フロアにいる仲間たちへ熱い誘いをかけていた。4人に「君しか見えない」と歌われ、心を熱く騒がせるファンたち。メンバーらに、歌を通してハートを射抜かれるたび、ドキドキが膨らみだす。
  4人が舞台の上でサークルを作るなど戯れた姿も見せながら、心軽やかに歌い踊りだす。互いの熱い関係性を確かめあうように、どんな状況下でも夢や音楽を止めることなく一緒に突き進むと、4人は『Don't Stop Me Now』を通して想いを伝えてきた。
夢を追いかける気持ちはけっして絶やさないと、『Over the TOP』でも4人は伝えてきた。終わりは新たな始まりの日ならば、BOPとしての歩みを止めたこの日は、これからの4人の、BOPを応援し続けてきた人たちにとっても、また新たな頂きを目指すための一つの分岐点。その分岐点が、振り返ったときにずっと眩い光を放ち続けていたいからこそ、最後まで希望に満ちた想いを4人はステージの上から響かせていた。

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 MCでは、「今だからいえる話」を集まった人たちだけに伝えだす。その内容が…彩浪遥斗の話がちょっとデンジャーすぎて、やはりここには残しておけないので、その場にいた人たちだけの想い出にしておこう。 

 最後のブロックは、「最高にぶち噛ます」勢いを持って『Don't stop the music』から、スタート。一度鳴り響かせた音楽を、けっして止めることはない。たとえBOPとしての活動は止まろうと、一度広まったBOPの音楽は、一人一人が心の中でPLAYボタンを押し続ける限りけっして止まることはない。4人は舞台の上でも、一人一人の胸の中のフロアに鳴り響いたBOPの音楽はけっして鳴り止むことはないと伝えていた。
 甘くエモいライブ姿に触れ、気持ちがますます奮い立つ。4人は『Get it on』を通し、「Touch me baby 火を付けて」と歌いながら、フロア中の人たちを華やかなパーティーへ熱く誘いかける。跳ねたファンキーなダンスミュージックが感情を熱く火照らせ、軽やかにステップを刻ませる。さぁ、もっともっとこの身体とハートを揺さぶってくれ。
  ここで4人は、EUPHORIAの『Be with your heart』をぶち込んできた。フロアからは、熱いMIXの声や、メンバー一人一人へ向けたガチ恋口上、寅寅MIXなどが飛び交いだす。4人は爽やかな声を響かせ、ハートフルでメロディアスな歌を届ける。でも、フロア中の人たちは、沸騰したような声を張り上げ続けていた。ライブの途中、翔咲心が限界を超えるあまりに体調を崩し、舞台裏へ退避するハプニングも。それでも3人は熱情した勢いを止めることなく、「君を守り続ける いつまでも」と、胸に抱いた熱い想いをぶつけていた。
  ライブは止まることなく、『Resistance』へ。ファンたちの心配も感じながらも、3人は、一度鳴り響きだした音楽を止めることない強い意志を胸に、『Resistance』でもパワフルな歌やパフォーマンスをぶつけ、この場に生まれた熱狂を膨らませ続けていった。

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  翔咲心の復活を待つ間、3人がいろんな想い出話をトーク。翔咲心の体調が回復するまで少し時間がかかることから、ここからは最後まで3人で、『Neo space』と『Rock Your World』をパフォーマンス。舞台の上にいるのは3人だろうと、気持ちは4人でこの舞台に立っていることを、みんなわかっていた。むしろ、観客たちが翔咲心の変わりにライブに参加する意識を胸に、みんなで『Neo space』と『Rock Your World』を通して、この場に最高のパフォーマンスを描きあげていった。BOPは、翔咲心・海憧乙綺・彩浪遥斗・流雅真紗斗の4人から成るグループだ。でも、4人の側にはいつも応援してくれる仲間たちがいた。その仲間たちと一緒に歩み続けてきた道が、BOPという存在を煌めかせてきた。翔咲心のぶんまで、みんなでカバーしながら心を燃やし続ける姿を見ながら、BOPはファンたちと最高の関係性を作ってきたんだなと。いや、みんなでBOPという存在を輝かせてきていたんだと強く感じていた。みんなで声を張り上げて歌う一体化した景色に触れ、心の震えを抑えられなかった。

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  歌い終わり、メンバーが用意した手紙を読み出した。

  「俺は歌って踊ることをまったく知らずに流雅真紗斗になりました。BOPのメンバーの中、唯一ダンス未経験ということで悔しい想いもたくさんしました。それでも俺があきらめずにここまで成長できたのは、今、ここにいるメンバーが寄り添って教えてくれたり、みんなが一生懸命に応援してくれたからです。ありがとうございます。
  俺には、まだ叶えられていな夢があります。もっともっと多くの人たちの前でパフォーマンスがしたいです。そして生きる希望を与えたい。でも、それは一人ではなく、ここにいるメンバー。そして、BOPを応援してくださっているみなさんと一緒に叶えたいです。先のことはまだわかりませんが、またみんなと会える日を願っています。本当に、今までたくさんの愛をありがとう。大好きです」(流雅真紗斗)

 「2021年12月4日「だんぱらフェス」でのお披露目から今日まで、たくさんの応援の言葉、本当にありがとうございました。初めてみんなの前に立ったその日から、1年9か月が経ちました。この約2年間の中で、たくさんの方に出会い、いろんなステージ、いろんな場所に行って、さまざまな景色を見ることが出来ました。ステージに立ちたい。他にも、俺の中にあるたくさんの夢だったり、目標を叶えられたのもBOPのおかげです。正直なことを言ってしまえば、まだまだやりたいことも、叶えたいこともたくさんあるんですけど。またいつか、この夢を追いかけられる日々が訪れたらいいなと思っています。そのときはまた、みんなが俺の隣で一緒に歩んでくれていたらいいなって思います。みんなのことがほんとにほんとに大好きです。たくさんの想い出をありがとう」(彩浪遥斗)

  「海憧乙綺として約5年、BOPとして約2年、たくさんの愛をくださり、ありがとうございました。こんなに好きでいてくれるのに、こんな結果になってしまい、本当にごめんなさい。でも俺は、最高の時間を過ごすことが出来たなと思っています。悔しい想い、嬉しい想い、どうしたらいいかわからないときもあったけど、BOPだから、君がいたから、いろんな想いをした毎日が楽しかったです。生きてるなぁって思いました。君は、BOPを過ごした時間はどんな感じでした?幸せだったなぁって、楽しかったなぁって思っていただけたら俺は嬉しいです。この3人だから活動出来ました。BOPを選んでくれてありがとう。俺たちを見つけてくれて、俺たちを好きになってくれて、信じくれて。そして、最後までついてきてくれて本当にありがとう。最後に、海憧乙綺として存在させてくれてありがとう。君のことが本当に大好きで、俺の宝物です」(海憧乙綺)

  「BOPのリーダーとして、始めは慣れないことばかりでしたが、みなさんの応援と、支えてくれたスタッフさん、同じ時間を共にしてきた力強いメンバーがいたから、最後まで自分を失わず、グループに真っ直ぐ向き合うことが出来ました。みんなが、俺たちのことを忘れないでいてくれたら、この先もずっとBOPは生き続けます。俺たちとみんなが歩んできた道のりは一生消えることはありません。BOPのデビューから1年9か月、翔咲心として歩んだ約5年間、たくさんの愛を本当にありがとうござました。俺を、アイドルにしてくれてありがとう」(翔咲心)


  戻ってきた翔咲心も交え、最後の最後に4人で『Eternal Flame』を熱唱。4人の心の籠もった温かいハーモニーは、ずっとずっと消えない歌声として胸の内にしっかりと焼き付けられた。一人一人が、心の中に未来へ向いた花を咲かせ、ここから、それぞれの道を歩みながら自分を輝かせると誓っていた。だからこそみんなも、胸の内に未来へ向いた花を咲かせてほしいと伝えてきた。この日は、旅立ちの日。温かい安らぎを与えてくれる場所から、勇気を持って未来へ進むために羽ばたく。そんな決意の場であり、羽ばたくために、改めて失くしてはいけない大切な想いや想い出を確かめあった日。BOPという形は終わりを告げたけど、BOPが残したいろんな想いや想い出が生き続ける限り、この日の景色はずっと胸の内で輝きを無くすことはない。

6

一部はこちらより。 

 

TEXT:長澤智典 
 

BOP  ONEMAN 2部「Eternal Flame」

『ラブ・ユアセルフ』
『Revolution』
『恋のスパイス』

『BANG BANG BANG』
『ワンサイドラブ』
『君はDestiny』
『Playlist』

『Tell me why Tell a lie』
『Don't Stop Me Now』
『Over the TOP』

『Don't stop the music』
『Get it on』
『Be with your heart』
『Resistance』

『Neo space』
『Rock Your World』

『Eternal Flame』


SNS
https://lit.link/bop
Twitter : https://twitter.com/BOP__official
TikTok : https://www.tiktok.com/@bop__official
Website : https://dreamboat.site

■メンバーTwitter 
翔咲心:https://twitter.com/kokoro_BOP
海憧乙綺:https://twitter.com/itsuki_BOP
彩浪遥斗:https://twitter.com/haruto_BOP
流雅真紗斗:https://twitter.com/masato_BOP

■「Rock Your World」Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=BhB6R8CDn5o
 

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