FEATURE
メンバーがふいに零した「好き!!」のセリフも、胸をドキッと騒がせた。 「Galpo! Live Show Vol.22」 シュユノトキ編
5月17日(水)、秋葉原パームスを舞台に「Galpo! Live Show Vol.22」が行われた。出演したのが、セプテントリオン/シュユノトキ/RURUDiA/Tri-Sphere/美音。
この日の模様は、「ニコニコ動画」でも生配信。ニコニコチャンネルの番組「Galpo! Live Show」に月額会員登録した方は、「Galpo! Live Show」で配信したライブ動画。さらに、スピンオフ配信のプログラム映像を見れる内容になっている。
ここでは、シュユノトキのライブの模様をお届けします。
シュユノトキ
「その一瞬に思いを込めてあなたに私たちを伝えていきたい」をコンセプトに活動中の、シュユノトキ。いつもは4人編成だが、この日は3人で登場。
「その一瞬を」の声が鳴り響く。SEに乗せてメンバーが登場。この空間に眩しい輝きと明るく華やいだ風を吹かせるように、シュノトキのライブは『恋-Emotion』を歌いながらスタート。3人は歌の主人公に心を染め上げ、片思いの乙女の恋心を、ハートをドキドキときめかせながら歌っていた。片思いだからこそ、ひと際揺れ動く恋心。でも、3人の歌声からは、不安よりも、絶対に思いを成就したい気持ちのほうが強く響いていた。少しの不安を抱えながらも、抑えきれぬワクワクした気持ちをぶつけるように元気に歌う彼女たち。その声に気持ちが惹かれてゆく。メンバーがふいに零した「好き!!」のセリフも、胸をドキッと騒がせた。
彼女たちは『ヒマワリ』を通して、見ている人たちを夏の景色の中へ連れ出した。恋する乙女の心模様を、この曲でも彼女たちは,切なさを胸に抱きながらも、心の中にたくさん詰め込んだ思い出を歌に乗せて届けてきた。過去の経験を踏まえてどんな風に自分の気持ちが強くなったのかを、3人は伝えていた。切なさや悲しみも背負いつつ、でも、太陽に向かって伸びてゆく向日葵のように、彼女たち自身も、しっかりと前を見据えてこの曲を歌っていた。終盤には、フロアの人たちも交え、共にステップを踏みながら歌い楽しむ姿も見せていた。
冒頭、気になる人への思いを告白するように『ナヤメルオモイ』を歌う声に触れ、胸がドキッとした。いつだって恋に悩む乙女たちは、好きな人のことを思い続けるたびに胸がキュッと苦しくなれば。愛おしさが膨らみ続けるごと、逆にパワーにも変えてゆく。そんな風に胸の内で膨らむ気持ちをぶつけずにいれない衝動へ突き動かされるまま、舞台の上の彼女たちは、心の奥底から沸き上がる思いを力いっぱいに歌っていた。破裂しそうな乙女の恋心が、とても感情的に伝わってくる。でも、その中に清楚な愛らしさを覚えるのは、メンバー自身が無垢な思いで恋心を真っ直ぐにぶつけていたからだ。苦しい胸の内を、3人は「あなたのことが好きなんだ」と全力で届けてきた。その姿に触れ、ファンの人たちも嬉しく心を騒がせていた。
とてもファンタジックでドラマチックな幕開けだ。メンバーたちは、物語を語るように言葉を届けてきた。恋を成就しようとする乙女の歌声は、触れている側にも、いろんな思いや妄想を巡らせる。胸の内から沸き立つ思いを全力でぶつけるように『ギアスター』を歌う姿が、強いインパクトを持ってせまってきた。終盤、3人が綺麗にハモりだす歌声にも心が強く惹かれていた。そして…。
最後にシュユノトキは、空を駆けるほうき星に願いを懸けるように『ほうき星』を歌っていた。でも、その歌声や姿には、希望に満ちた輝きを覚えていた。「空を翔けるほうき星が輝くたび思い出を映し出してく」。とてもロマンチックな歌だ。乙女たちが心に抱えた不安や苦しみさえ、この曲に触れていると、とてもキラキラとした輝きを持って昇華していける。何より、彼女たちの願いが叶うと信じたくなる。最後に見せた、無邪気にはしゃぐ眩しい姿も、嬉しく目に焼きついた。
PHOTO:大野
TEXT:長澤智典
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