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可愛くバーニングしたCUBΣLICの姿がめちゃめちゃエキサイティング。「CUBΣLIC one-man live「Lolita」-40分耐久勝負-」ライブレポート。
2月25日(土)、CUBΣLICがSHIBUYA DESEOを舞台に行ったのが「CUBΣLIC one-man live「Lolita」-40分耐久勝負-」と題した、40分間ノンストップで歌い踊るライブ。この日は、マスク越しなら声出しOK。当日の模様を、ここにお伝えします。
幻想的なSEに乗せ、幕がゆっくりと開かれた。中には、3人の姿が。流れだしたキラキラとした音に乗せ「こんなんじゃ眠れないや 惑星いっこぶんの僕のストーリー お届けします」と3人が歌いだすのを合図に、CUBΣLICのライブは最新ナンバーの『スーパーフルフラット』から幕を開けた。3人とも、笑顔だ。この舞台の上で、「JUMP JUMP騒ごうよ」と観客たちに声をかけながらはしゃぎだす。この日は、マスク越しなら声出しが可能ということで、3人の歌声に観客たちが声を掛け合う場面も登場。キラキラチューンという理由もあり、流れるビートと3人の歌声に触れていると、気持ちが自然と弾みだす。この楽しさが、これからどんな風に膨らんでゆくのか楽しみだ。
ときめいた心を翼に変え、晴れた景色の中へ飛びたとうと、3人は『晴レトキドキ』を歌唱。CUBΣLICらしいKawaii Future Bass Tuneを彼女たちは次々とプレゼント。胸をドキドキ騒がせる晴れたポップチューンは、甘い笑顔が似合う3人を輝かせる最高の音のユニフォーム。フロアからも、曲に合わせ熱いコールが飛び交う。晴れた気持ちのまま、どこまでも飛ばしてくれ。
『微レ存ガール』に身を任せ、3人が舞台の上で軽やかに踊りだした。フロア中の人たちが3人の動きに合わせてクラップすれば、一緒に踊りを真似るように身体を揺らしていた。じっとなどしてられない。3人がチャーミングな表情で愛らしくアプローチしてくるんだもの、照れた思いを絶叫に返してぶつけずにいれない。3人の甘い誘惑に触れていたら、気持ちがメロメロに溶けそうだ。終盤、メンバーと一緒に、フロア中の人たちが手をくるくるわしてはしゃいでいた姿も印象的だった。
3人の甘い甘いアプローチは止まらない。小熊りんが甘えた仕種で『SBFM』を歌いだしたとたん、胸がキュッと鳴った。『SBFM』でも3人は、軽やかにステップを踏みながら、甘いストロベリー以上の濃密さでファンたちを刺激する。途中飛び出す3人のラップが、めちゃめちゃキュート。その後に続く蕩けそうな歌声の誘いに触れ、甘い刺激に心は満たされていた。
ここからは、この場をディスコ空間に変えて一緒にFEVERしちゃおうか。彼女たちが『DISCOHOLIC』を歌いだしたとたん、この空間が、渋谷の夜の街へと彩りを変えてゆく。彼女たちは、夜の渋谷を巨大なディスコ空間に見立て、観客たちを誘いながらわちゃわちゃとはしゃぎだす。間奏では、一体化したダンスパフォーマンスも披露。CUBΣLICの中には、いくつかのディスコナンバーがあるが、その中でもとくにカラフルでポップなダンスチューンを持ってきたことが嬉しい。気持ちと身体が騒ぐまま、3人と一緒にはしゃげばいい。この楽しさは、音が消えるまで止まることはない。
『UNISON CUBΣ』でふたたび彼女たちは、甘い仕種たっぷりにせまってきた。その甘い衝撃を、互いに近づけた指先から伝わる刺激を通して確かめたい。CUBΣLICの神髄とも言えるKawaii Future Basaなスタイルを、いろんな音楽の服に着替えながら彼女たちは届けていた。だから、3人の笑顔をずっと追いかけていたかったし、甘い音と歌の香り包まれながら、身体を心地よく揺らし続けていたかった。
これまでの甘メロな姿。から、一変。月嶋なるの「暴れる準備はいいか」の言葉を合図に、楽曲はパワフルなデジタルラウドチューンの『EXMACHINA』へ。それまでの透き通った可愛い歌声から色を変えるように、3人は、がなるような低音ヴォイスも活かしながらせまりだす。ダンスパフォーマンスも、これまで以上に躍動的。3人が煽るように語るセリフも刺激的だ。とくに黒川音の唸る歌声に、彼女の新たな境地を覚えた。可愛いだけじゃない、その対極にある荒々しさも示しながら、CUBΣLICは熱狂という景色をライブ会場に描き加えだした。
ダークでラウドな黒CUBΣLICの世界は、『FLYWITHME』へ。3人は「FLYWITHME!!」と高らかに声を響かせる。この曲でも低音声を活かし、ときに高く足を蹴りあげ、観客たちを荒々しく挑発してゆく。重厚な音が身体に嬉しい圧を与える。舞台の上では3人が挑むような姿で歌い踊っていた。先程までの笑顔はどこへやら、3人ともキリッとした鋭い目線をフロアに向け、観客たちに襲いかかる。
月嶋なるの凛々しい歌声を皮切りに、『Flames』へ。小熊りんの「全員燃えろ!!」の煽り声が、観客たちの感情のストッパーをぶち壊す合図だった。限られたスペースとはいえ、フロア中の人たちも大きく身体を揺さぶり、彼女たちと一緒に気持ちを高ぶらせていた。3人は高く拳を突き上げ、凛々しい表情でせまり続ける。彼女たちは胸に秘めた野生を、『EXMACHINA』以降の3曲の流れを通して爆発させていた。
ライブも終盤へ。ふたたび彼女たちはKawaii Future BassなWorldへ観客たちを誘い出す。リズムに合わせてキラキラと弾けるメロディーも印象的な『バトルロワイヤル宣言!』では、メンバーらの感情はすでに燃え上がっていたからだろう。キラキラ可愛いの中へ、熱情というフレイバーをまぶした姿でエネルギッシュに歌い、パフォーマンスしていた。可愛くバーニングしたCUBΣLICの姿、めちゃめちゃエキサイティングじゃないか。
最後にCUBΣLICは、『Flip-Flop』を歌唱。メンバーも、フロア中の人たちも一緒に飛び跳ねながら、残った気力を振り絞り、この耐久ライブを最後までテンションを上げたまま騒ぎきろうとしていた。いや、止めどなく沸き続ける楽しい気持ちを止められなかった。その楽しさこそがCUBΣLICのライブ。まさに、発汗度の高いライブを見せてくれた。
最後に映し出された映像で語られていたのが、CUBΣLICが未来に行った先の景色。舞台は、2年後の2025年。街中のビジョンに映し出されていたのが、「2025年にCUBΣLICが解散の危機」という事実。
「見たかったのは、こんな未来じゃない!!!」
彼女たちは、未来の運命を変えられるのか。変えてゆく未来のために打ち出した次のアクションが、7月29日(土)に恵比寿CreAtoを舞台にした「CUBΣLIC one-man live「A.I」」になる。内容も、「舞台×ライブ」という、毎回ライブタイトルに映画の題名をつけているCUBΣLICらしさを覚える内容だ。この日の熱狂のドラマの続きが、気になってきた。
TEXT:長澤智典
アーカイブ放送
https://twitcasting.tv/hvt_records/shopcart/217386
★LIVE情報★
【日時】2023年7月29日(土)
【タイトル】CUBΣLIC one-man live「A.I」
【会場】恵比寿CreAto
【時間】OPEN 19:00 START 19:30
【出演】CUBΣLIC
【料金】Sチケット\5,000 Aチケット \3,000 Bチケット/女性/当日 ¥500 1D代別
【入場順】優先S1〜,A1〜,B1〜,女性C1〜,当日
【予約】https://t.livepocket.jp/e/hb5n1
※2023年2月25日20:00〜7月29日18:00迄
CUBΣLICオフィシャルサイト
https://www.hvt-inc.com/cubelic/
https://twitter.com/cubelic_hvt
●CUBΣLIC サブスクリプション音楽配信
https://tunecore.co.jp/artists/CUB-LIC
©harvest records
Apple music、 Amazon prime、Spotify、AWA、など各社スマホ音楽アプリにて配信中
CUBΣLIC『スーパーフルフラット』Music Video
https://youtu.be/gVD1NZ1spBo