FEATURE

2022.11.11
優希クロエ(純情のアフィリア)

優希クロエはこの日みずからにかけた解けない魔法を胸に、ここから新しい世界へ向かって羽ばたきだす。彼女が舞台を蹴って 飛び上がる姿、しっかり焼き付けておくから。 純情のアフィリア「純情のアフィリア ワンマンライブ〜優希クロエ卒業ライブ」レポート

  純情のアフィリアのメンバーに加入から、5年強。"美しき怪物"の異名通り、グラビアなどを中心に、妖艶なビジュアルを活かした活動を積極的に行ってきた優希クロエ。彼女がついに、純情のアフィリアを旅立つときが訪れた。
  11月2日(水)、白金高輪 SELENE b2を舞台に、優希クロエの卒業ライブ公演「純情のアフィリア ワンマンライブ〜優希クロエ卒業ライブ」が行われた。  


 まだ僕らは魔法の中にいる。それを教えてくれる、とてもファンタジックな幕開けだ。優希クロエの卒業ライブの始まりを告げたのが『この世界に魔法なんてないよ』。彼女たちは歌っていた「未来の可能性は 自分次第 無限だって」と。たとえ、自分を活かす場は変わろうと。一つの魔法が解けようと、その人次第で、また未来で魔法を手にすることは出来る。この日、アフィリアの魔法を司る一つの使い魔が旅立つ。でも、最後の瞬間まで、魔法に魅了されていたい。何故なら、それだけが今、ここに生きている意味なんだもの。
  舞台の上で歌い続けることで、いつだって少女たちは魔法使いでいられる。その魔法の絶大な効力を知っているからこそ、ときに傷つき、落ち込みながらも、彼女たちは舞台の上で人を虜にする魔法をかけ続ける。きっと、ステージの上に立ち続ける理由や、アイドルとして生きる意味は、そこにあるんだと思う。8人が『それだけが、生きる意味なんだ』をを通して「それだけが生きる意味なんだ」と歌うたびに、魔法の効力をずっと信じていたくなる。

 「これが8人の集大成です。めっちゃ上がっていくぜー!!」。この日の彼女たちは、"旅立ち"を意識したライブを構成していた。会いたい気持ちを心にいっぱい詰め込んで歌った『ヴィーナスと蒼き七つの海』で8人は、無敵の笑顔を浮かべ、「愛という名の 魔法を抱きしめて」と歌っていた。ヤバいよ、今日はずっと冒頭から、いろんな意味で心を揺さぶる魔法に魅了されっぱなしだ。熱情したり、一緒に笑顔の自分になれたり。そんな素敵なライブの航海を、この日は目いっぱい楽しみ続けていたい。
 胸に抱いたサヨナラの悲しみを忘れることはないけど。でも、今は楽しい気持ちが身体中を包み込んでいた。『はじめてのSEASON』に触れるたび、ドキドキときめく気持ち。歌の陽差しを降り注ぐ彼女たちの姿が、今宵はひと際眩しく見える。いろんなプラスのフィルターが重なっているのはわかっている。だからこそ、ひと際眩しい姿を見せる8人の純情のアフィリアの姿を、このシーズンの中へずっと閉じ込めておきたい。でも、季節は巡る。フロア中で、思いきり飛び跳ねる観客たちの気持ち、すごくわかる。


 「今日は8人ラストライブ。今日は(声だしOKライブという理由から)みんなの声が聞こえるのが超幸せで。今日はその幸せを噛みしめながら、心に残るライブにしていきます」(優希クロエ)


  壮麗でシンフォニックな音が流れだした。次に披露したのが、自己紹介ソングの『Dear センパイ~自己紹介ソング』。8人の自己紹介ソングもこれが最後と思うと、切ない気持ちに心が染まる。「黒い怪物のプリンセ~ス」の自己紹介も、この日が聞き納めか…。 
この会場へキラキラとしたときめきを降り注ぐように、8人は愛らしい表情と歌声で『マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー』を歌いだした。このまま最後まで、笑顔と熱狂の列車に乗って旅を続けていたい。間違いなくこの時間は、アフィリアの風を身体中に受けながら、一緒に腕を振り上げ、飛び跳ねながら、8人と一緒に夢の旅を楽しんでいた。

 さぁ、『いつか見た虹のその下で』に合わせ、みんなで一緒にクラップだ。君のいないその後の気持ちを歌った、ちょっと切ない歌だけど…。この魔法が解けたあと、少しずつこの歌のような気持ちに染まるのかも知れない。同時に、別れを前にして、互いに約束を交わす歌にも響くからこそ、優希クロエの姿をずっと見つめながら、『いつか見た虹のその下で』に触れていた。たとえ離れ離れになっても、一緒に歩み続けてきた虹の道は心から消えることはないのだから…。
  メンバーたちが、少し切ない心模様も抱きながら。でも、しっかりと未来を見据え、希望を胸に『RE:QUEST』を歌っていた。8人は、その先に広がる輝く世界を見つめながら歌っていた。これは、涙の旅立ちを綴った歌ではない。新しい光となって輝くための旅立ちの歌だ。そう思いながら触れていないと、涙が零れ続けそうだ。


  次に披露したのが、11期メンバー(桜田アンナ・優希クロエ・雨森セラ)による『Triangle Wave』。同期だからこそ心と心で繋がった一体感は、まさに最高のトライアングル。秘めた熱情をぶつけるように歌う姿から、ずっと目が離せない。優希クロエをセンターに3人は、あふれだす思いを力いっぱい歌声に乗せ響かせていた。
   続く『My Life is Beautiful』では、青チーム(葉山カナ、寺坂ユミ、優希クロエ、東城アミナ)の4人がステッキを手にパフォーマンス。 洒落たジャジーでファンタスティックな楽曲の世界へ飛び込み、4人はドリーミーな世界をこの場へ描くように、ファンタジックな舞台劇をこの空間に作りあげていった。
  舞台のバトン受け取った赤チーム(渚カオリ、桜田アンナ、夏目ベール、雨森セラ)は、手にしたタオルを振り回しながら、切なくサンチメタルセンチメンタルな香りを詰め込んだ『ここにいるよ』を、相手にしっかり思いを伝えるように歌っていた。秘めた熱情を必死に届けようと歌う姿が、胸をキュッとしめつけた。

 白い卒業ドレスに着替えた優希クロエが舞台へ。ここからは、彼女にとってのプロム公演?!。そしてここからは、甘い恋の思いをたっぷりと味わうブロックへ。

  止められない恋心を、甘い香りを振りまきながら歌った『Like? or Love?』。優希クロエと指でLポーズを描きあうのも、この日が最後。いや、そんなことよりも、今は大好きな気持ちをもっともっと膨らませ、互いの距離をさらにさらに急接近させていこう。
  続いても、甘くてラブリーな。でも、熱狂のエンジンを吹かせ、心のギアをグッと押し上げた『魔法のチョコレート伝説』だ。「ひとくちで天まで昇るよ Chu Chu」の歌詞のように、彼女たちの蕩けそうな甘い笑顔とキュンとラブリーな歌声に触れている間中、メンバーらと一緒に大きく腕を振り上げ、熱狂の中、一緒に楽しく溶け合っていたい。
 彼女たちはわちゃわちゃと弾けながら、 「みんなのことが大好きだよー」と熱く甘い誘いをかけるように『Go My Love』を歌っていた。恋にときめく女の子が、大好きな気持ちを忘れられず、全身を使って思いきりはしゃぎ倒す。どきどきラブなパワーへグイグイ押されながら、その輪へ一緒に加わりたくて、やっぱし、心をドキドキでラブな色に染めながらはしゃいでいた。

 ライブも終盤へ。8人は心を純潔に、胸に抱いた思いを真っ直ぐ届けるように『Sing a World ~キミがくれた魔法』を歌っていた。8人は「キミがそばにいれば 怖いものなんてない」と歌いかける。その言葉は、僕らも同じ。いや、そっくりそのまま彼女たちに返したい。こうやって心を夢色のリボンで結び合っている間、どんな試練だって乗り越える無敵な自分になれる。少なくとも、この魔法にかかっている間は。だから、願いが叶うのなら、この魔法ずっと解けないでいてほしい。でも…。

  純情のアフィリアが最後に歌ったのが、『奇跡と魔法のクロニクル』。ほんと、この日の最後に相応しい楽曲だ。彼女たちと一緒に夢を追いかけ続ける限り、この魔法が解けることはない。いや、いつかは魔法も解けるもの。でも、また一緒に触れ合うことで、彼女たちは使い魔になって、僕らに笑顔導く魔法をかけてくれる。でも、もう美しきあの笑顔は、次にはいないのか…。優希クロエは一人歌っていた、「おねがい この次 生まれかわっても どうか見つけて 名前を呼んで!」と。もちろんさ、だからこうやって、形を変えた再開の約束をしたくて、ここに集まったんだもの。

 「わたしは幸せな時間を過ごすことが出来て嬉しかったですと、去り際に優希クロエは語っていた。

 アンコールは、応援してくれた先輩(ファン)たちへ向け、歌で感謝の思いを伝えようと『エシカル~ありがとうを伝えたい~』を届けてくれた。「ありがとう」の感謝の言葉を聴くのも嬉しいが、ライブという場でのお別れには、やはり歌を通して思いを交わしあう関係が一番似合う。「ここで過ごせた時間はととても大切な宝物です。みんなの心に残りますように。忘れないでね、ありがとう」の優希クロエの言葉が胸にグッと染みれば、他のメンバーたちみんなと肩を組み合う歌う姿にも、瞼が潤まずにいれなかった。
  最後に優希クロエは、未来へ飛び立つ魔法を自分自身にかけようと『飛行実習〜Learn To Fly〜』を歌っていた。「大地を蹴って 飛び上がろう」の歌詞のように、優希クロエはこの日みずからにかけた解けない魔法を胸に、ここから新しい世界へ向かって羽ばたきだす。彼女が舞台を蹴って 飛び上がる姿、しっかり焼き付けておくから。だから後ろを振り返ることなく、みずからの力を信じ、思いきり羽ばたいてほしい。それが、僕らが優希クロエに送る最後の飛行実戦だから。

 最後の卒業証書の授与も、とても微笑ましい景色だった。


TEXT:長澤智典

<インフォメーション>

純情のアフィリア2022年10月25日発売  6thシングル『LIMITLESS』
【LIMITLESS MV】https://www.youtube.com/watch?v=Oc1eNd6SfqA
【拡散キット】https://bit.ly/3DkkVHX

 

【収録楽曲】
「LIMITLESS」作詞・作曲:志倉千代丸 / 編曲:Armin Van Tamzalian
「Pray for you」作詞・作曲:サイレンジ! / 編曲:大沢圭一
「うそつき×」作詞・作曲:桃井はるこ / 編曲:Armin Van Tamzalian
「Go My Love」作詞・作曲・編曲:板垣祐介
「RE:QUEST」作詞 : 桃井はるこ / 作曲・編曲 : 大島こうすけ

【収録情報】 
▼DVD付盤(CD+DVD-ROM)USSW-0383  ¥2,000(税抜)/2,200円(税込)
1. LIMITLESS
2. Pray for you
3. うそつき×
4. Go My Love
5. LIMITLESS(Off Vocal)
6. Pray for you(Off Vocal)
7. うそつき×(Off Vocal)
8. Go My Love(Off Vocal)
<DVD> 
1. LIMITLESS MV 
2. LIMITLESS MV メイキング映像 
▼A盤 USSW-0384  ¥1,182(税抜)/1,300円(税込)
1. LIMITLESS
2. Pray for you
3. LIMITLESS(INST)
4. Pray for you(INST)
▼B盤 USSW-0385 ¥1,182(税抜)/1,300円(税込)
1. LIMITLESS
2. うそつき×
3. LIMITLESS(INST)
4. うそつき×(INST)
▼C盤 USSW-0386 ¥1,182(税抜)/1,300円(税込)
1. LIMITLESS
2. Go My Love
3. LIMITLESS(INST)
4. Go My Love(INST)
▼特別盤 USSW-0387 ¥909(税抜)/1000円(税込)
1. LIMITLESS
2. RE:QUEST

▼純情のアフィリア『LIMITLESS』初のNFT商品10月22日から限定発売中!
純情のアフィリア『LIMITLESS』、初のNFT商品が10月22日(土)から限定発売中。メンバーそれぞれをピックアップしたfeaturing音源と自撮り動画コメントがセットになった、先着15点限定のここでしか手に入らないファン必見の内容となっている。世界で15点限定となる激レアコンテンツを是非ゲットしてほしい。

NFTとは、証明書のついたデジタルコンテンツ(音源/映像/画像など)を指す。所有者を明確にし、唯一無二のコンテンツと証明する仕組みです。シリアルナンバーが付いた、自分だけのデジタルコンテンツをお楽しみいただけます。

販売サイト「MAGES.DL STORE」https://mages.murket.jp/ 
【商品ページはこちら】https://mages.murket.jp/special/j-afilia20221015  
※購入にはストア会員登録(無料)が必要。購入は先着順なので、事前登録をおすすめします。
※このNFTの購入にはウォレットの作成や暗号通貨購入は不要で、法定通貨のみで決済が可能です。

セットリスト
『この世界に魔法なんてないよ』
『それだけが、生きる意味なんだ』
『ヴィーナスと蒼き七つの海』
『はじめてのSEASON』
『Dear センパイ~自己紹介ソンク/』
『マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー』
『いつか見た虹のその下で』
『RE:QUEST』
『Triangle Wave』
『My Life is Beautiful』
『ここにいるよ』
『Like? or Love?』
『魔法のチョコレート伝説』
『Go My Love』
『Sing a World ~キミか゛くれた魔法』
『奇跡と魔法のクロニクル』
-ENCORE-
『エシカル~ありか゛とうを伝えたい~』
『飛行実習〜Learn To Fly〜』

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