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2021.02.22
ナナランド

ナナランド、ずっと愛しい人に夢中になり続けた素敵なひとときをナナランドと過ごせた気分。心躍る楽園に連れだしてくれて、ありがとう!!!!!!!

2020年に行なった全国ツアー「-ナナランド "Add"Venture tour2020」。2月11日(木祝)、満員の観客たちを前に新宿BLAZEを舞台に行なわれた「-ナナランド "Add"Venture tour2020-追加公演」の模様を、ここにお届けします。

 

ナナランド

 

幕が開いたその先に広がっていたのは、たくさんのカラフルなアートバルーンで彩られたワンダーランド。胸を躍らせる華やかなSEに乗せ、メンバーたちが舞台へ姿を現した。さぁ、ここからナナランドと一緒に素敵なワンダーランドを作り上げようか!!!!!!!

 

場内に祭りの様を作り上げようと最初に持ってきたのが、「冗談じゃないね」。華やかなダンスビートとメンバーたちの明るく弾けた煽り声に誘われ、フロア中の人たちがペンライトを手に立ち上がり、声を出せない変わりに全身で想いをぶつけだす。メンバーたちも「ウリャオイ!!」と声を張り上げ、舞台の上を右に左にと駆けながら、一緒に楽しもうという祭りの空気をフロア中に作り出してゆく。声を出せない変わりに、メンバーらの動きに合わせ拳を振り上げる観客たち。本当なら「YEAH!」「YEAH!」と叫びたいけど、そこは思いきり身体を動かして解消だ。誰もが気持ちの中で「ウリャオイ!!」と叫びながら楽しんでいた。どんな環境だろうと、楽しまなきゃ冗談じゃない…いや、もったいない!!!!!!!

 

フロア中に作りあげた楽しい空気へ、彼女たちはクールとエレガント2つの魅力を注ぎ込む。流れてきたのが、「満月に遠吠え」だ。こちらも、気持ちをウキウキと騒がせるカラフルでテンポの早い祭りナンバー。メンバーらの動きに合わせ、フロア中の人たちも同じ動きをしながら7人と気持ちをシンクロしてゆく。舞台の上、愛らしい姿で戯れる彼女たちの姿が瞳に眩しく映っていた。彼女たちと一緒に、誰もが「こんなはずじゃなかった」「やってられないわ」と、抱えた不満を心の中で遠吠えに変えて叫んでいた。

 

 華やかで軽やかな最高のバブルポップチューン「ビビデバビデチュ」を7人が歌いだしたとたん、フロアのあちこちで興奮を抑えられずに飛び跳ねる人たちが出始めた。わかるよ、その気持ち。この歌に、彼女たちのチャーミングな姿に触発されたんだもの、テンションが上がらないわけがない。可愛く、甘えたような素振りでせまる7人を見ていたら、ハートがドキドキしっぱなしだ。これは、彼女たちに素敵な恋の呪文をかけられてしまったから?!彼女たちが「ビビデバビデ チュッチュチュッチュ」と歌うたび、騒ぐ気持ちを抑えられない!!

 

ナナランド

 

 「バリバリ盛り上がっていきましょう!!」と答えたのは、リーダーの大場はるか。その言葉を受け、次のブロックの最初に持ってきたのが、女の子の気持ちを可愛らしく歌った「アレサレタイノ」。心を躍らせるポップ曲に身体が騒げば、彼女たちの胸の内を振りつきで歌われるたび、一緒に同じ振りをしながら、7人の愛されたい気持ちを観客たちは全身で受け止めていた。メンバー一人一人が心に秘めた想いを打ち明けるように歌いかける。そのたびに僕らは甘えられた気持ちになり、思いきり愛してあげたくなる。その関係を感じれるのが嬉しいじゃない。「鏡よ鏡よ鏡さん 世界でわたしのことを一番愛してくれるのは誰ですか?」「オレオレ、オレオレオレ」と歌っている彼女たちを見つめながら、心の中、全力で「オレオレ、オレオレオレ!!」と、みんなもきっとにやけた笑顔で叫んでいたに違いない。7人の「愛されたい」その想い、いくらでも受け止めてあげたい!!!!!!!

 

一転、マジカルでミステリーなムードを抱いた「ホーカスポーカス」へ。舞台の上であざ笑う声や「キャーッ!!」と叫ぶ悲鳴も印象的。この曲が始まったとたん僕らは、人が踏み入れてはいけない空間へ踏み込んでしまったホラー映画の惨劇を受ける側の人となり、ナナランドが招き入れた恐怖と狂気の世界へ迷い込み、ミステリアスでホラーな空気にスリリング(な気分や雰囲気)を覚えていた。ストーリー仕立ての舞台劇の一場面のようなパフォーマンスや歌世界も魅力的だ。彼女たちは物語の登場人物たちに成りきり、狂ったように高笑いし、叫ぶ惑う様を見せてゆく。僕らもまた、ナナランドの描き出すモンスターワールドへ呑み込まれ、すっかり魅了されていた。

 

 「君に告白するなんて大問題」など秘めた乙女の心模様を、7人は哀切な表情も見せながら「大問題チクタク」に乗せて歌いだす。乙女の切ない胸の内を吐露するように歌い躍る様は、舞台劇の一場面のよう。その様子を、誰もが食い入るように観ていた。苦しい胸の内を、気持ちを一つにメンバー全員でぶつけるように歌いかける姿を強く受け止めたい。1曲1曲、その楽曲に似合う登場人物になり、ナナランドは観ている人たちに、いろんな参加型のドラマチックな物語を見せてゆく。それが一緒に騒ぐ曲だろうと、見つめたくなる歌だろうが、どんな表情でも強く心が引き寄せられてゆくのは大問題…じゃなくて、間違いない。

 

苦しい胸の内を壊れそうな感情で歌ったあとにナナランドが届けたのは、心をほっこりとさせる「帰っておいで」。大切なキミに向けエールを送る気持ちや、今でも支えてあげたい想いを、キミのことを思い返し励ますように7人は歌っていた。大切な人との大切な日々があるからこそ、大切な人を無垢な心で真っ直ぐに受け止めてあげたい。友達に、この歌のように言われたら、きっと素直に涙を流し、抑えていた気持ちを崩してしまうんだろうな。でも、また勇気を振り絞って頑張ろうとするんだろうな。そんな優しい心のエールを7人にもらえた気持ちだった。歌い終わった後、場内中に響き渡ったたくさんの拍手も印象的だった。

 

ナナランド

 

 続く「キミから一番遠い場所」でも彼女たちは、錯綜する胸の内を零すように歌っていた。メンバー一人一人が、ときには全員で、抑えきれない壊れそうな胸の内や零れる感情を、躍動したパフォーマンスと共に、今は届かない相手へ力強くぶつけるように歌っていた。

 

MCでは、昨年行なった全国ツアーで何処に行ったかの話を振り返るように語っていた。そのうえで、それぞれ全国ツアーで行きたい地域を語りだす。三好麗奈は地元の埼玉県に。西嶋菜々子も出身地の兵庫県を。瀬戸みなみも、同じく出身地の徳島県を上げていた。竹内月音は広島県。雪村花鈴は「地元の茨城はもちろんだけど、沖縄に行きたい」といったところ、メンバーみんなが同調していた。峰島こまきは、地元である「静岡県に行きたい」と発言。大場はるかは「好きな食べ物がモツ鍋」という理由から福岡県と答えていた。それぞれに県の名前を上げるたび、それにまつわるいろんな話をしてゆくが、時々とんちんかんな話になっていたのも、ご愛嬌。他にも、仙台や青森など北のほうにも行きたいともメンバーらは語っていた。

 

後半は、ふたたび熱狂を導く曲たちを連発。「いっちゃってー」の可愛い叫び声を聞いて、一瞬でテンションがアップ。飛びだしたのが「サウスポー」だ。メンバーたちも、テンション高いハッピーなダンスナンバーに乗せ、「いっちゃってー」とお客さんを煽り倒す。その姿に触発され、観客たちも大きく身体を動かし、はしゃいでいた。この曲の途中には、スマホでの撮影タイムを実施。そのときの写真がtwitter上にアップになっているかも知れないのでエゴサしてみてほしい。

 

テンション高い気持ちのまま、次の楽曲へ…というところで、竹内月音が「次が最後の曲です」と間違えて発言。その言葉を聞いて、他のメンバーたちが慌てだす場面も。正しい曲数を確認したうえで、「あと3曲もあるからね、得した気分でしょ」と大場はるかがフォロー。そんな慌てん坊な君たちに、僕らは毎秒恋してるし、いとしさを覚えてゆく。そんなファンたちの気持ちへ応えるように、ナナランドは「毎秒」を歌いながら、互いに気持ちを高め愛(あ)っていた。フロア中から数多くのペンライトの光が舞い上がる。彼女たちが「毎秒 キミに恋してるんだ」と歌いかけるたび、ドキドキが膨らみ続ける。毎秒毎秒7人の歌声や笑顔に触れるたび、僕らの恋した心も爆発しそうになる。

 

「ラストスパートです、みなさん楽しんでいってください」のMCに続いて飛びだしたのが、テンションを高く上げ、力強く前へ進むパワーとエナジーを注ぎ込む「旅せよ乙女」だ。舞台の上でわちゃわちゃ歌い躍るメンバーらの動きに合わせ、フロア中の人たちも同じ振りをし、7人と気持ちをシンクロしながら熱狂の旅を続けてゆく。7人と同じ動きをしながら想いを重ねあえることこそ、最高にテンションの上がる楽しみ方。くしゃくしゃの笑顔でいれるこの旅を、このままずっと続けたい。

 

ナナランド

 

 最後にナナランドは「大嫌い」をプレゼント。「君のことなんか大嫌い」と彼女たちに歌われるたびに、その裏腹な恋心に触れ、胸がキュッとなる。いいよね、こういう乙女の裏腹な感情って。それを少し照れるように。でも、想いを真っ直ぐに彼女たちはぶつけてゆく。純朴で無垢で乙女な姿で、ねだるように歌う7人。その姿や歌声に触れ続けていたら、7人がすっごく愛おしくなり、ギュッと抱きしめたい気持ちになっていた。そんな気持ちに心を染めてゆくこの歌のパワーが。ナナランドのメンバーたちの揺れ動く想いや歌声が、大嫌い……じゃなくて、大好きだ!!!!!!!

 

メンバーが舞台へふたたび登場したときに、観客たちが立ち上がり熱い拍手を送っていた。メンバーらもスタンディングオベーションを受けたことに、大興奮していた。

 

アンコール前のMCでは、一人一人が今日の感想や今年の目標を述べ出した。

「加入してすぐにツアーが始まったんですけど、今日もすごく楽しかったです。今年の抱負を言います。自分でアコースティックギターを購入し、今、毎日練習しています。これからtwitterやファンクラブコンテンツなどにいろんな動画を上げていきたいと思っています。リクエストを送っていただけたら歌うかも知れません」(三好麗奈)

 「わたしはもうすぐ加入して1年になるんですけど、成長できたんじゃないかなってライブで思ってくださったら嬉しいです。今年の目標があります。それはまだ秘密です。出来るようになって、みなさんの前に見せられるようになったらなと思います。それをナナランドの活躍に役立てるように頑張ります」(瀬戸みなみ)

「加入してすぐおっきいツアーができて本当に嬉しいです。わたしの今年の抱負は、挑戦をたくさんする年にしたいなと思っていて。近々それを発表しますので、その挑戦がナナランド全体を大きくしていけるように頑張ります」(竹内月音)

「今日も遠征してくれる方がこんなにもたくさんいてすごく嬉しいし、全部の現場に来てくださる方もたくさんいるし、そうやって来たいと思ってくれる存在にナナランドがなれてることがすごく嬉しいです。わたしは今年で活動2年目。後輩もいるけど、まだまだ至らないところも多いので、それを埋められるように。そして、先輩メンバーへ追いつけるくらい努力して、もっと上を目指していきたい思ってます」(西嶋菜々子)

「自分の中では今日、このツアーの中で成長した部分を見せられたかなぁと思うライブになりました。ナナランドとしての活動自体は長いように、みんなが「ナナランドまだまだいけんじゃない?」って思えるようなグループに、「ここからじゃない?」と思えるグループになれたらいいなと思っています」(雪村花鈴)

「去年から始まった新体制のツアーですけど、ちょっとプレッシャーもあったり、それぞれが一つずつ新しいことへチャレンジして、すごい一人一人が試行錯誤しながらも成長したツアーになったと思います。このご時世の中、ちゃんとツアーをまわれました。今年はみんなも、私たちも健康で、一緒にたくさん笑えたらなと思っています。わたしの今年の目標は、いろんなことに挑戦していきたいし、何よりみんなのことを支えられる人になれたらいいなと思っています。二十歳なのでちゃんとした大人と胸を張って言えるようになります」(峰島こまき)

「みんなの悩み事に今、twitter上で相談しているように、相談には答えるけど、自分の悩み事って人には言いたくないなと思ってたから言わずにいました。でも、みんなもわたしに悩みや想いを分けてれるのなら、わたしもみんなへ悩みや想いを分け与えてもいいんじゃないと思うようになりました。わたしの今年の目標は、自分の心のうちもメンバーにも話すし、ヲタクにも話すのが目標です。今年はみんなで支え合っていきましょう」(大場はるか)

 

アンコールは、「透明な銃」から。メンバーたちがペンライトを手に「バキューン!!」と叫ぶたび、胸をズキュンと撃ち抜かれた気分になる。7人の可愛い歌声の弾丸を次々と身体に喰らって冷静でいれるわけがない。フロア中の人たちが、メンバーの動きに合わせ一緒に大きくペンライトを振りながら、ときに飛び跳ね、無邪気にはしゃいでいた。7人も、舞台の上で無敵の笑顔で戯れている。その姿が、とても愛らしい!!メンバーらと一緒に弾けるこの時間が、最高だ!!

 

最後の最後にナナランドが届けたのが、「ゼンブワザト」。力強く弾ける楽曲へ7人は気持ちを一つに合わせ、恋する乙女の胸の内を告白するように全力でぶつけてきた。その姿を、身体を揺らしながら全力で受けとめていたかった。

 

1曲1曲カラフルな色を放つプリズムのように、いろんなカラー(個性や魅力)を見せてくれたナナランド。2時間という時間があっと言う間だったように、ずっと愛しい人へ夢中になり続けたような素敵なひとときを7人と過ごせた気分だ。心躍る楽園に連れだしてくれて、ありがとう!!!!!!!

 

写真:Masayo(@masayo_rix
取材・文:長澤智典

 

<セットリスト>

01.冗談じゃないね
02.満月に遠吠え
03.ビビデバビデチュ
04.アレサレタイノ
05.ホーカスポーカス
06.大問題チクタク
07.帰っておいで
08.キミから一番遠い場所
09.サウスポー
10.毎秒
11.旅せよ乙女
12.大嫌い
-ENCORE-
En1.透明な銃
En2.ゼンブワザト

<インフォメーション>

ナナランド

公式サイト:
https://7-land.jp/

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