FEATURE

2021.02.10
まねきケチャ

『LINE CUBE SHIBUYA de まねきケチャ』ライブレポート!4月には待望のNEWシングルリリース!!

この日のLINE CUBE SHIBUYAは、ソーシャルディスタンスに配慮しつつも多くのファンが訪れる。オープニングSEに導かれ、中川美優、篠原葵、宮内凛、深瀬美桜、松下玲緒菜の順でステージに現れる。この日のステージは、二段構成になっており、上段から登場した彼女たちは優雅に階段を舞い降りた。

 

オープニングの「招かれチューン」からライブはスタート!いわゆる まねきケチャの自己紹介曲だ。この日は新衣装で登場!和洋折衷をイメージした、振袖のようにもドレスのようにも見え、フリルなどの装飾が豪華にあしらわれ、膝丈で後ろ下がりのスカートがキュートさを演出する。この広い会場での単独公演でも5人はいつも通りだ。約一年ぶりのワンマンライブということもあり、ステージの5人からは圧倒されるほどの気合を感じるが、まねきケチャにはいい意味でスキがある。歌もダンスも抜群の実力を持ちつつ、時折見せるスキこそが魅力的に映るのだ。

 

まねきケチャ

 

個性のぶつかり合いはハーモニーになり会場は熱狂する

 

『LINE CUBEいくぞー!』の声に、始まるは代表曲のひとつである「冗談じゃないね」だ。出し惜しみはしない、最初から全力全開で行くよと、誰もが知っているこの曲にテンションが上がらないわけがない、5人の煽りに客席が呼応し会場のボルテージは最高潮に。無線ペンライトの演出で、会場中のペンライトの色が目まぐるしく変わる光の効果にさらにテンションが上がる。

 

MCを挟み、まだまだ熱気を帯びている会場をさらに熱くさせるべく、あたまのネジをゆるめて馬鹿になろう!とタオル曲「SPLASH」で、ステージ中を暴れまわり、ハードなリズムに会場中がノリノリに!ステージを左右に動き回るわちゃわちゃが"まねき"らしさだろう。さらにさらに盛り上がりを弾けさせる「カクカクシカジカ」へ。ついついコールを入れたくなるこの楽曲は、今日はぐっと抑えて、その分をサビの手振りに全力でぶつける。ファンも今の楽しみ方を思いっきり表現すると、声がなくても感じるコールアンドレスポンスに、熱気が渦を巻く。難易度が高いだけが"いいダンスではない!"と覚えやすいキャッチーなサビの振りで、会場と一体感をだす。

ペンライトを刀に見立てて歌うは「一刀両断」和風なメロディに乗せて、君を縛る足かせをぶった切れと、世の中にある煩わしさもぶった切るように、ペンライトを振りかざす。

 

松下玲緒菜は、メンバーカラーの赤も相まってやはりグループのセンターだ。ベビーフェイスな容姿とは裏腹に、大人っぽさの雰囲気をまといながら、ボーカル力が凄まじい。キュートなパフォーマンスでアイドルらしさ表現しつつ、彼女なりの譲れないこだわりを感じる。芯が通っているパフォーマンスは安心感がある。

 

中川美優は、魅惑のキャットボイス。一度聞いたら忘れられないその甘さの中にまろみある唯一無二の声に心奪われる。彼女が持つ独特の世界観も相まってそのパフォーマンスにぐっと引き込まれ、淡々と歌う姿に耳を澄ますと、彼女が、ひとつひとつのステージを大切にしているのを感じた。

 

宮内凛は、表情だけではない、ダンスや一つ一つの動きからも愛想を感じる。中間から支える強い音圧の歌声で、音の一つ一つを大切に歌う姿は、歌が好きなんだろうとすぐにわかる。客席からの想いを感じながら歌っている姿に、深い愛情を感じる。

 

深瀬美桜の、高音をまくりながらも丸みのある歌声は、この会場によく響く。抜群の声量でハーモニーを支える。弾けるスマイルが魅力的で見ただけで、みんなに笑顔がうつる。

 

篠原葵は、ステージにいる楽しさを常に体現する。儚げに見えるその姿に豊かな感情を感じた時、目が離せなくなる。

 

全く違うと言っていい個性が重なるからこそ、5人のハーモニーは美しい。パフォーマンスのシルエットだけでも個性が漏れてくる、それが彼女たちらしさ。個性をぶつけるからこそ完成するのが彼女たちなのだから。

 

まねきケチャ

 

 

ミディアムテンポで「妄想桜」が始まる。ここからが、まねきケチャ のもうひとつの真骨頂の始まりだ。命短し恋せよ桜 とゆらゆらと降る桜を感じるように軽やかにステージを舞う。5人の歌唱力を存分に発揮にして、歌い上げる。この歌の独特の節回しも彼女たちにしてみれば、難なくこなせるエッセンスになる。数多のアイノコトバを投げかけている「愛言葉」ゴシック調な楽曲は、急展開に物語を描く。そして、松下から深瀬へリレーするように歌い出す「青息吐息」は、疾走感のあるギターリフでライブを描く。叙情的で切ないメロディに乗る歌は、前に進みたくもがく姿を表現する。松下はまっすぐに前を向いて、中川はうつむきがちに、深瀬は微笑みながら、宮内は目を潤ませ、篠原は淡々と身を任せ、「自分らしくって何ですか?」と投げかける。とアーティストと思えるほどの表現力で心の奥まで、メッセージを届けてくる。これこそが、まねきケチャの真の実力であり魅力だろう。

 

ピアノのメロディに乗せて「共通項」へ続く。さっきまでと違うバラード曲、君のこともっとよく知りたいんだと、ファンとステージをつなぐように客席へ語りかけるように歌う。二人をつなぐ共通項を探す歌になって今、こうやって会えている共通する時間を過ごせていることに、微笑みの中に感謝を浮かべる。「ありきたりな言葉で」鼓動のようなリズムが徐々にスピードを上げて脈打つ、何度だって何度だって君に恋して、とファンとの関係性がさらに深まるのを感じる。紡がれる言葉は、ありきたりな言葉だっていいんだよ、聞かせてよキミの胸の内をと、声を届けられない今の状況をもどかしく思うように歌うと、客席は、光の輝きを増して一斉に「愛している」と言葉を込めてステージを指す。

 

ライブ前半では、楽しいと届けとファンの心の扉を開いていくと、ここにきて大きく変わり感情を吐露する歌詞を口にしながら、どんどん心の中に入り込んでくる。会場中をエモさに包み込んでいくと、胸の奥までぐっと鷲掴みされた。

 

 

 

感情の渦がひとつになる時こそが「まねきケチャ」の真骨頂だ。

 

『何かを作り上げるということは簡単ではない、でも簡単ではないからこそ奥深い…ということへの気づきを歌った曲』と松下が発する「まわる世界に」へ。早着替えをして登場した5人は、さっきまでの和風なものとは全く違い、白を基調としたシースルーも入ったドレスになる。ミディアムテンポで優しいメロディに乗せたこの曲は、ソロで歌い繋いでいき各パートでは動きを止めて、歌詞を大切にひとつひとつの音へ乗せていくと、黄昏時に聞こえたあの歌、夢見た景色と世界が重なる。5人の声が響き溶け込んでいくようだ。

 

「愛と狂気とカタルシス」深瀬が静かに歌い出すと、ドラマチックにバンドサウンドが追いかける。

狂おしいほどに愛している、と強い感情のこもる曲に、惜しげもなく気持ちをぶつけてくると、その移り変わる感情の波に乗せられ、客席が引き込まれていくのがわかる。掴まれていた心をさらに引き寄せられ、感情が一体となると胸の奥からこみ上げる熱さが増す。

 

まねきケチャ

エモいナンバーが続く「引き算」ほぐれた感情がさらにほぐれる。笑いも哀れみも嬉しさも優しさも憂いも混ざり合った、でもほっとするような表情で歌いだす。来年の今頃は、ふたり何しているのだろうね?とこれからもずっと会えるようにと未来を約束する。「難攻不落」からさらにさらに、もっともっと仲良くなりたいよとファンとの絆を深めるように「昨日のあたしに負けたくないの」へ。

常に前進したいと思いを込めるように、あたし昨日のあたしに負けたくないのと、何度も言葉を重ねると、アイドル界のトップランナーとして走っている彼女たちの強い気持ち感じる。私たちは可愛いだけじゃないんだよと、芯を感じながらステージに立ち、大サビで重なる5人の声と感情は一致する、それを確かめるように中央で手のひらを向かいあわせるようにそっと空に向けた。

 

深瀬が『先が見えない状況の中で、歌やパフォーマンスで皆さんが元気になれたら嬉しいです』と本編ラスト「あたしの残り全部あげる」へ。タイトル通り、今日出し切ったものを全てここに置いていくように、声を絞りだす。徐々に上がるリズムに乗ってくるステージからの感情に、客席のペンライトは応えるように気持ちを込めてステージに向けられる。

情熱的なメロディに、松下はこの日一番の感情をむき出しにして『あたしの残りを全部あげる』と吐き出すと、4人が応えるように歌をリレーションする。自分たちがここに存在しているから、ファンのみんなについてきてと言っているようだ。その想いを込めてアウトロで客席のさらに向こう側をまっすぐに指差した。

 

クラップのアンコールに導かれて登場した5人は、各メンバーそれぞれがプリントされたTシャツ姿で再登場する。松下、深瀬、そして5人でと続くアカペラから「きみわずらい」が始まる。何度も聞いてきたこの曲だがコールのないことに、改めて魅力を再発見する。メロディの美しさ、歌詞の愛の深さに、こんなに惹かれてしまうのは、全部キミたちのせいだろう。本当に最後の曲と紹介され「モンスターとケチャ」は、まだまだ、彼女たちとの宴は終わらないよと、歌い踊り、大円団で締めくくられた。

 

<セットリスト>

01.招かれチューン
02.冗談じゃないね
03.SPLASH
04.カクカクシカジカ
05.一刀両断
06.妄想桜
07.愛言葉
08.青息吐息
09.共通項
10.ありきたりな言葉で
11.まわる世界に
12.愛と狂気とカタルシス
13.引き算
14.難攻不落
15.昨日のあたしに負けたくないの
16.あたしの残り全部あげる
-アンコール-
En1.きみわずらい
En2.モンスターとケチャ

 

写真:イシハラタイチ
取材・文:もりたはぢめ

 

<インフォメーション>

宮内凛ファースト写真集発売決定
発売日 2021年3月26日(金)

 


NEWシングル「まわる世界に」リリース決定!!

2021年4月21日(水)発売

【CD】

<全形態共通>
Type A DVD付
1.まわる世界に
2.難攻不落
3.引き算

<Type-A>
4.まわる世界に(インスト)
5.難攻不落(インスト)
6.引き算(インスト)
<Type-B>M4. まわる世界に(中川美優ソロ)
<Type-C>M4. まわる世界に(宮内凛ソロ)
<Type-D>M4. まわる世界に(松下玲緒菜ソロ)
<Type-E>M4. まわる世界に(深瀬美桜ソロ)
<Type-F>M4. まわる世界に(篠原葵ソロ)

【DVD】内容未定


「まわる世界に」リリースイベント

2/15(月)19:00 ソフマップLIVE配信&ネットサイン会
2/19(金)19:00 ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
2/20(土)13:00、16:00 VVイオンレイクタウン越谷
2/21(日)13:00 新星堂ネットサイン会
2/23(火祝)18:00 タワーレコード渋谷店5F
2/25(木)20:00 新星堂ネットサイン会
2/28(日)12:00、14:30 イオンモール幕張新都心

 


まねきケチャ

公式サイト:
https://www.maneki-kecak.com/

公式Twitter:
https://twitter.com/maneki_kecak

 

中川 美優:
https://twitter.com/nakagawamiyuu

宮内 凛:
https://twitter.com/miyauchirin7

松下 玲緒菜:
https://twitter.com/reonaga_ichiban

深瀬 美桜:
https://twitter.com/fukasemio330

篠原 葵:
https://twitter.com/shinoharaaoi701

特集FEATURE

FEATURE
最新記事更新日 2024.03.24
ガルポ!ズ LIVE レポ
最新記事更新日 2024.03.21
ガルポ!ズ INTERVIEW