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2020.10.06
あそびダンジョン

あそびダンジョン ラストライブ - 「あそび心」を忘れず、笑顔で駆け抜けた5人の最後のあそび場

皇居も近い、大手町の一角。4連休最後のは、シンと静まり帰っていたが、大手町三井ホール、この真新しい会場は、超満員。いかにこのグループが愛されていたかを物語っている。

 

最後の影ナレは5人で行い、最後のあそびばの幕が開く。

 

この日だけのためのオープニング映像に送られ、5人が登場とする

まずは、ご挨拶がわりに「スペシャルスペシャリアソベンチャー」からライブはスタート。

過去最大級に広い、あそびば(ステージ)は"私たちに狭いのよ"というくらいの勢いで、定番曲を歌いだす。満員で大きなホールに、緊張もみられるが、その緊張を振り払うようにいつも以上に手足を広げる。その勢いは、いつも以上のテンポとなって曲を追い越しそうなくらいだ。

あそび

 

5人の表情はとても晴れやかで、ただただ、今日のステージを噛みしめるように楽しんでいる。

あそびダンジョンの楽曲は、どれも早いテンポで畳み掛けてポップで楽しい曲ばかりだ。わちゃわちゃしていて、どんな時に聞いても楽しい気分にさせてくれる。彼女たちも、いろんな笑顔で楽しませてくれるし、いつでも全力でパフォーマンスしてくれる。そんな姿にフリーダムさを感じるが、実はあそびダンジョンのパフォーマンスは自由度が多いものは少ない、圧倒的運動量と緻密に作り上げられた振り付けから、たくさんの"遊び"が解き放たれているので、そこに自由を感じるのだ。これは、5人の高いパフォーマンスに裏付けされているチームワーク、地道にやってきた鍛錬の賜物なのだ。スキのないパフォーマンスの中でも、5人が全員個性を発揮できているのも個々のチカラの証だし、何より全て会場にいるファンのために、ファンに向けて歌い踊ってくれているからこそ伝わるものが多い。

だからこの"あそび場"はいつきても楽しいんだ。

 

「あそ be ambitious」「あそび’sブートキャンプ」と曲間もなく怒涛のドSなセットリストが続く。沙倉あやのは笑顔でメンバーの中心となって、伊崎るなは可憐に可愛く、瀬戸そららは力強く手足を伸ばす、姫乃ななみはしなやかに、八神なゆたは全力オーバーアクションで、会場を魅了する。

 

この5人パフォーマンスが今日で見れなくなってしまうと思うと、この曲が今日で聴けるのが最後だと思うと、こんなに楽しいライブなのに、こんなに楽しい楽曲たちなのに、涙が流れる。

 

最後は、初めてみる人も多いくらいレアなロングバージョンでの自己紹介。

私たちはやっぱライブなのでと、再びライブへ!

 

あそび

 

「恋のグラデーション」から「へなちょ好奇心」へ。色々と展開のあるこの曲たちは、まさに曲でも遊んでいる。緩急のある構成と、ライブを届けるだけではなく、遊びを届けている彼女たちは、そこにはライブの枠に囚われない、あそびダンジョンのエンタメが存在する。あそびダンジョンは、一緒に歌って踊るから楽しいと思っていたが、この情勢下、着席でコールもできなくなっても楽しめるのは、彼女たちは、表現者でありエンターテイナーなんだろう。

「ビビビトネイチャー」ではハイハイ!全員で手を振り、サイリウムの光の波ができる、きっとステージから見たら綺麗なんだろう、沙倉の目が潤むのが見えた。

 

サウナ行ったようだと伊崎が言うように、ダンスの激しさを物語るように5人は汗だくだ。

この3年間が詰まったスナップたちが順々に流れてくる。改めて彼女たちの歴史を感じ、そして何より、この5人で始まりこの5人で終わる。そのすごさを目の当たりにした。時間の流れが加速しているアイドルたちで3年グループが続くこともすごいことなのに、1度もメンバーが変わることなく駆け抜けたことが何よりこのグループの偉大さではないだろうか。映像を見終わった時に、伊崎が号泣しており、開演前から一番卒業を実感していると語っていた。

 

ここから後半戦、あそびダンジョンの中では珍しい曲調、姫乃が特に好きだと言っていた「スイーティスティーティラブ」からスタート。他のグループだったらアップテンポなんだろうこの曲もあそびダンジョンでは、ミディアムテンポに聞こえてしまう、それくらいスピーディな曲ばかりだ、そして加速するように「必殺!!忍法「遊戯旋風」へ、和風な曲調に合わせるように、しなやかに手足を動かす。華麗に舞うことの多いこの曲だが、いろんな動きが散りばめられており、実はとても体力がいる曲で相当難しい。だが、このライブ後半に入って体力的にも一番辛い場面で、最高のクオリティを見せる。「あそびファンファーレ」でさらなる盛り上がりを見せ、映像パートへ。

 

この場で、コメントすると泣いてしまうので、最後のコメントは事前に映像収録したと言う、5人それぞれが異口同音にメンバーへの感謝、スタッフへの感謝、何よりここまで付いてきてくれたファンへの感謝が伝えられた。

 

少ししんみりしてしまったが、ここからラストスパート、クライマックスの始まりと言わんばかりの「遊言実行!!あそびダンジョン!!」で空気を打ち破る!!5人は、いつも通り、ただただ楽しくパフォーマンスを繰り出す、何度も何度も歌ったこの曲、何度も何度も聞いたこの曲だからこそ、いつもと変わらずライブをされるほど、涙が止まらない。まだまだ、遊びたい、遊び足りない、そんな感情が涙を後押しする。

ステージで輝く者、それがアイドルだ。今、まさに彼女たちがそれを体現している、瀬戸が先ほどのコメントで言っていた「始めることに遅いことなんてない」と。大人アイドルとして始まった彼女たちだからこそ言える言葉、彼女たちだからできるステージがここにある。

 

「ダンジョンパレード」「JAWSにダンジョンするのだ」とたたみかける。「JAWSに〜」では、恒例の八神がジョーズの被り物をするのも忘れない。

そして、最後はこの曲「あそびマスター」。伊崎の「本当にあそびマスターになれるのかな?」と始まるこの歌、今日は沙倉はこう答える「大丈夫、あそびマスターになれたよ!最後の最後、遊びたおして行きましょう!」と。本当のラスト、そう悲しくなる暇もないほど走り抜ける、それが「あそびダンジョン」だ。だってあそび場は最後まで楽しい場所だから。

 

あそび

 

「このご時世の中、たくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。このメンバーで始まりこのメンバーで終われるのは、普通じゃなくすごいことだと思います。スタッフさんやそしてファンの皆さんに支えてきてもらえたからだと思います。ここからは、一区切りついて、私たちは別々の道に進みますが、私たちの楽曲や思い出は、いつまでも皆さんの心の中に残っていると思うので、辛い時や何か迷った時は、私たち"大人アイドル"が頑張っていたことを思い出して、挑戦していってもらえたらと思います。本日はご来場いただき誠にありがとうございました。」(沙倉)

 

最後の最後に、熱のこもった拍手が鳴り響く。感謝の気持ちと、冷めやらぬファンの思いが混じった、愛の拍手が続く。鳴り止まない拍手に、予定をしていなかったアンコールとして「あそびマスター」を歌う。最後は曲中に抱き合いながら涙ぐみながら、それでも笑顔で彼女たちは、最後のあそび場を後にした。

 

ライブ本編終了後に流された映像がYoutubeにアップされているので、ぜひこちらもご覧いただき、あそびダンジョンの歩んできた道を感じていただきたい。

 

<セットリスト>
01.スペシャルスペシャリアソベンチャー
02.あそびダンジョンハチャメチャ部
03.あそ be ambitious
04.あそび’sブートキャンプ
05.恋のグラデーション
06.へなちょ好奇心
07.ビビビトネイチャー
08.スイーティスティーティラブ
09.必殺!!忍法「遊戯旋風」
10.あそびファンファーレ
11.遊言実行!!あそびダンジョン!!
12.ダンジョンパレード
13.JAWSにダンジョンするのだ
14.あそびマスター
-アンコール-
Ec.あそびマスター

<インフォメーション>

あそびダンジョン
公式サイト:
https://www.asobidungeon.com/

公式Twitter:
https://twitter.com/asobi_dungeon

 

 

取材・文:もりたはぢめ
取材協力:株式会社センターグローブ
 

 

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