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2020.08.20
charm*charm

charm*charm、ラスト公演をレポート。橘姉妹が届けてくれた素敵な旅立ちのエール!!!

 8月16日(日)、この日がリアル3姉妹ユニットcharm*charmにとって、最後のステージになった。「charm*charm Thumva Showcase~Final Movement~」と題し、配信ライブという形を持って、3人は歩みに終止符を打った。

ファンたちを目の前にして…にはならずだったが、それでも彼女たちは想いをしっかりと伝えてきた。その日の模様を、ここへ記したい。

 

 胸ときめくキラキラとした「Overture」に乗せ、メンバーが舞台に姿を現した。この日が、ファンたちと触れあう最後のステージ。その想いも背負いながら、彼女たちは自分たちが輝く場(ステージ)に立っていた。

「光クレッシェンド」に乗せ、charm*charmのラストステージは幕開けた。舞台上の彼女たちは笑顔だ。たとえこの日が歩む最後の道だとしても、3人はしっかり未来を見据えていた。「想い出は何時だって優しいままだから」こそ、彼女たちは最初に旅立ちの歌を通し、今の自分たちの気持ちを示してきた。

 

ちゃむ

華やかな旋律に乗せ、軽やかにステップを踏むように歌い踊る3人。charm*charmは「リフレクト」を通し、夢を追いかける人たちの気持ちを優しく押してゆく。彼女たちの歌に触れていると、明日を輝きに変えてゆく自分になれる。charm*charmは、何時だって歌を通しエールをくれる。頑張る人を、夢を見る人の心を力強く押してゆく。それは、彼女たち自身も同じだから。笑顔で「今日も輝こう」と歌われたときには、思わず「そうだよね」という気持ちになっていた。

 

一緒に騒ごうと誘いをかけるように、charm*charmはカラフルに弾けたダンスポップチューン「fancy drop love」をプレゼント。舞台の上を駆けるように歌い躍る彼女たちの姿がとてもチャーミングだ。3人の笑顔と元気に触れていたら、心がわちゃわちゃ騒ぎだしていた。3人も、ときめく気持ちを全部発散するように、ステージへ夢中になっていた。

 

「ラスト仕様で盛りだくさんになっています」(橘咲希)の声を受け、ライブは次のブロックへ。

 

「この先の向こうに何があるのか確かめに行きたいの」と歌う彼女たち。披露したのが、「Seed of Departure」。charm*charmの歌には、未来に想いを馳せる歌や、夢をつかむ勇気をくれる歌が多い。これが最後のステージだろうと。いや、これが3人と交わす最後のライブだからこそ、彼女たちは未来へ楽しい想い出のバトンを繋ぎ、次のステージ(それぞれの未来)へ向け飛び立とうとしていた。彼女たちが笑顔で歌い続けているのも、触れた人たちに、自分たち自身も、この先の未来を楽しむ想いを忘れたくないし、忘れて欲しくないからだ。

 

しっとり切々とした音色からの始まり。一転、楽曲は華やかさを増してゆく。哀愁と弾けた二つの表情を重ねあわせ、charm*charmは「シンクロ」を歌唱。大きく手を振り歌う姿が可愛らしい。満面の笑顔で画面いっぱいにせまられるたび、胸がドキドキする。このときめき、もっともっと3人の気持ちとシンクロさせたい。

麗美でシンフォニックな音色を受け、流れだしたのが「Love Magic」。秘めた恋の情熱を零すように歌う彼女たち。壮麗な音に乗せて歌い躍る姿は、恋に胸を焦がす可憐な乙女たちのよう。歌詞に込めた想いを自分たちの心と重ねあわせ歌うたび、愛しさ募る想いに胸をキュッとしめつけられていた。

 

「Love Magic」はメンバーらもずっと歌いたいと思っていた曲。コメントでは、「泣いたー!!」という書き込みもあれば、そのコメントをメンバーたちも喜んでいた。

 

ちゃむ

 

舞台の上には、橘莉子の姿が。彼女はソロで「Starlight」を歌唱。哀愁センチメンタルなこの曲を、橘莉子は視線を真っ直ぐに、力強く歌っていた。愛しい人への想いを噛みしめながら。でも、彼女は笑顔で歌っていた。それが、橘莉子なりの愛しい人への想いの証のように…。

 

ここからは、ふたたび3人のステージへ。先の哀愁ムードを塗り替えるように、charm*charmは胸をときめかす「星に願いを」を歌いだす。きらめく星に願いや想いを託すように、3人は心導くままに歌を届けていた。好きな人への想いを、好きな人との恋が叶うことを、彼女たちはキラキラとした笑顔で願っていた。

 

ちゃむ

 

光射す未来へ駆けだすように飛び出したのが、「You're My Sunshine」。学生時代の眩しい青春時代に気持ちを揺り戻すような歌だ。淡い恋心に少し照れながら、3人は恋に恋したときの胸の高鳴りを心へ呼び戻しながら、思いきり気持ちを開放し歌っていた。その姿に、眩しい青春の輝きを感じていた。

 

 「あなたのために歌います」。橘莉子の言葉に続いて歌ったのが、「You」。一番では橘咲希の歌声を、二番では橘莉子の声色を中心に、愛しい人への「好き」という想いを打ち明けるように歌を響かせていった。「あなただけに届けたいの」と3人に純粋な気持ちで歌われるたび、胸がキュッと嬉しく締めつけられる。「あなただけを好きでいる」「あなただけのわたしでいる」と彼女たちに想いを告げられるたびに、一緒に眩しい青春の風景へ飛び込んでいきたくなっていた。

 

MCでは、メンバーらが寄せられたコメントについての想いを語っていた。そして、最後のブロックへ。

 

橘咲希の歌声で幕を開けた楽曲は、橘莉子、橘南桜と一人一人の歌声を繋いでゆく。学生時代を舞台にした「fancy you」を通し、3人は愛しい人への想いを告白するように歌う。今でも胸の奥で輝く、切ないけど眩しい日々。忘れたくない思い出を振り返り、胸へ刻むように、3人は歌声を響かせていった。

 

哀愁センチメンタルな音色に乗せ、3人は未来へ力強く歩きだそうと「Shine on The Road」を歌いだす。一歩踏み出せるのも、そこに至るまでの様々な想いを心に抱え、それを前向く勇気に変えていける自分になれたから。いろんな切ない心模様さえしっかり胸に抱きながら、3人は光輝く未来へ力強く歩みだそうと、決意を込めて歌っていた。僕らも、青春の日々を体現してゆくその姿を、憧憬を持った想いでずっと見つめていた。

 

心弾ませる演奏に飛び乗って、「キミのもとへ」駆けだそう。キラキラした気持ちへ一気に染めあげるように、charm*charmは「キミのもとへ」を歌いだす。「昨日までの自分越えてたどり着ける場所がある」と信じているからこそ、3人は晴れた歌声で力強く歌っていた。これまで彼女たちと綴ってきた想い出のページを眺めながら、僕らはその歌をしっかり受け止めていた。「恐れずに飛び出そう」と力強くエールを送った彼女たちの歌声も、嬉しい心の力になっていた。

 

最後にcharm*charmが歌ったのが、哀愁と浪漫を抱いた「星屑スペクトル」。これまで一緒に作り上げてきた様々な風景をあらためて胸に刻みながら、その想いを糧に未来へ踏み出す決意を示すように、3人は温かい心模様で歌を届けていた。希望へ一歩踏み出す人にエールを送るように。夢のお守りを手に歌う彼女たちの姿を、ずっとずっと見つめていたかった。

 

 「嬉しい気持ちも、悔しい気持ちもたくさんありますけど。みなさんがいると心強くて、楽しく活動を終えられたなと思います。今までありがとうございました」(橘南桜)

 「わたしはアイドルを始めて3年間でやめたいと一度も思ったことがなく、すごく楽しくアイドル活動が出来ました。やりたいことも出来たし、行きたいところへも行けたし、立ってみたいステージにも立ててと、悔いなく活動を終えられました。応援してくれたみなさん、ありがとうございました」(橘咲希)

「自分ではつらい気持ちを出さないようにしてても気づいてくれたりとか、本当にファンとアイドル以上の関係だとわたしは何時も思っています。みなさんがいたからアイドルを頑張ってこれました。これからも芸能界で違う形で活動をしていくので応援してください。これでcharm*charmの活動を終了します」(橘莉子)

 

 

数多くの「アンコール」の書き込みに呼ばれ、3人はふたたびステージへ。ここで、ファンたちから寄せられた卒業証書を貝塚プロデューサーが代読し、3人へ卒業証書の授与が行われた。涙声で卒業証書を読む貝塚プロデューサー。その姿を見て涙ぐむのではなく、逆に笑ってしまう彼女たち。3人へ真摯に、涙混じりの声で真っ直ぐ想いを語った貝塚プロデューサーの言葉に、メンバーとプロデューサーとの心打ち解けあった親しい関係性も感じられた。

 

ちゃむ

 

アンコールで最初に披露したのが、「fancy you」。「あと何回夜明けを迎えたら あなたへの気持ちが消えるだろう」「あと何日ともに過ごせるかな」「その前に伝えたい」「この想いを」と、橘咲希が、橘莉子が、橘南桜が、3人が歌いかけてきた。これまでの日々をあらためて噛みしめながら、3人は、支えてくれた人たちへの感謝の想いを届けてくれた。

 

charm*charmとして最後に歌ったのが、「星屑スペクトル」。最後まで彼女たちは笑顔だった。いや、支えてくれた「キミ」に笑顔でしっかり想いを送り、笑顔を交わし続けていたかった。彼女たちは、たくさん詰め込んだ想いを歌声と笑顔に乗せ、最後の最後まで前向くエールとして送り続けてくれた。その気持ちしっかり胸に刻んでおかなきゃ。そして、これからまた「夢のお守りを手に」、それぞれの道へ寄り添い続けていこうか。

 

「今までcharm*charm、そして橘家を応援してくださってありがとうございました。以上、わたしたちがcharm*charmでした。ありがとうございました」

 

 

charm*charmとしての歴史は、ここで終止符が打たれた。でも、橘莉子・橘咲希・橘南桜の3人は、これからも、それぞれが抱いた夢を胸に走り続ける。その姿を、これからも応援して欲しい。

 

<セットリスト>
 
「Overture」
「光クレッシェンド」
「リフレクト」
「fancy drop love」
「Seed of Departure」
「シンクロ」
「Love Magic」
「Starlight」
「星に願いを」
「You're My Sunshine」
「You」
「fancy you」
「Shine on The Road」
「キミのもとへ」
「星屑スペクトル」
-アンコール-
「fancy you」
「星屑スペクトル」


取材・文:長澤智典
写真:もりたはぢめ

 


charm*charm 

公式Twitter:
https://twitter.com/charm_charm_3

公式サイト;
https://columbia.jp/artist-info/charmcharm/

 

 

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