FEATURE
未来が途絶えない限り、何時だってその場所は夢を描くための通過点。アキシブproject、Zepp DiverCityワンマン公演レポート!!
2月16日(日)、アキシブprojectがZepp DiverCityを舞台に「Next Way」と題したワンマンライブを行なった。後ろまで大勢の観客たちが詰めかけたその日の模様を、ここへお伝えしたい。
フロア中から沸き上がる熱い声・声・声。真冬のお台場へ真夏を連れ戻すように、アキシブprojectのライブは、彼女たちらしいサマーソングを立て続けに披露する形で幕を開けた。冒頭を飾ったのが「Summer☆Summer」。舞台へ横一列に並び歌う8人の姿を見て、フロア中から絶叫にも似た声が響き出す。灼熱…というよりも、刺激的な夏の紫外線を浴びて心がドキドキときめく気持ちにも似た歌やステージングなのが嬉しい。彼女たちと一緒に楽しいの波に飛び乗り、思いきりはしゃごうか!!歌詞の一節をもじるわけではないが、「世界中で一番アツいライブ(夏)にしよう」、まさにそんな気分。彼女たちは、「君に恋をした」と歌いかけてきた。その言葉、そっくり8人に返したい。
胸に秘めた想いを告白するように、アキシブprojectは「The First Summer」を歌唱。彼女たちの歌声に触れながら感じていたのは、ピュアな心のときめき。8人と一緒に声を張り上げ歌いたい。彼女たちの真っ直ぐな心の輝きを、共に分かち合いたい。彼女たちは歌いかける、自分の気持ち次第で生まれ変われると。その言葉通り、僕らもアキシブprojectと一緒に新しい時代や物語を描きたいし、そうしていける。そんな風に心を熱く染め上げてくれたのも嬉しかった。
「みなさーん楽しんでますか!!」と、明るく弾けたメンバーの声を受け飛び出したのが「Eternal Blue」。真っ青に広がる空へ向かい、心の羽根を広げ飛び立ちたい。胸のドキドキが、曲が進むほどに大きく高鳴り続ける。そのドキドキをエンジンに、沸きだす想いを熱狂に変えてぶつけたい。何時だって彼女たちの歌声は、心に未来を与えてゆく。たとえ切ない心模様だろうと、それを笑顔で歌い届けることで心は共に晴れ渡りだす。
しっとりとした歌始まりから、一変。楽曲は一気にスパーク。超ウキウキのダンスパーティチューン「Hola! Hola! Summer」が飛びだした。わくわくする乙女心と気持ちがシンクロ。一緒にわちゃわちゃ騒ぎたい。真夏の太陽以上に熱いドキドキが身体中を駆け巡る。彼女たちも大胆にアプローチ。沸きだす想いのまま、8人と共にオラオラ踊り、弾けちゃえ。そして、一緒に眩しい間柄へ心を染め上げよう!!
「今日は楽しむことが一番大事」と語ったのが児嶋七奈。橘ひよりは、「みんなと素敵な思い出を作りたい」とステージに賭ける想いを語っていた。この日、メンバーはみんな、ライブが始まる直前まで緊張していたそう。その気持ちを受けて真城里帆が語った「みんなの顔を観たら緊張も忘れちゃいました」という言葉が嬉しいじゃない。
この日の公演から新衣装をお披露目。さらに、新曲も初披露。わちゃわちゃ弾けた夏ブロックに続いて届けた気になる新曲の「Winter Magic」は、アキシブprojectには珍しい冬ソング。だけど、可愛らしい歌なのはアキシブprojectらしさ。「Winter Magic」は、眩い輝きを放つ胸キュンなポップチューン。ときめく乙女心を綴った歌詞を、空から降り注ぐキラキラとした雪の結晶と重ね合わせる気持ちで「Winter Magic」を受け止めていた。何時だって彼女たちは、胸の内に秘めたときめく乙女の心模様を真っ直ぐに届けてゆく。その輝きに心がクラッと堕ちてしまう。「お願い真冬の神様叶えて胸のこの想い」と歌う彼女たち。歌詞に込めた想いの真意を、これからのライブを通して感じ、受け止めたい。
シャボン玉が舞う舞台の上で、彼女たちはウキウキとした声に乗せ夢見る恋心を語るように「Acting girl」を歌唱。フロア中を舞うシャボン玉のシャワーを浴びながら、夢をリアルに変えたい乙女の気持ちを彼女たちは小芝居まじりに届けてきた。心がわちゃわちゃ騒ぎだす。はしゃぎたいこの想い、もっともっと膨らませて欲しい!!
恋する乙女心を歌った楽曲はまだまだ続いてゆく。躍動するダンスビートの上で、初恋にも似たドキドキした気持ちを、8人は「LOVE&PARADICE」を通して伝えてきた。何事もそう、初めて体験したときの怖いけど好奇心たっぷりのフレッシュな気持ちを、彼女たちは歌を通して甦らせる。アキシブprojectの歌に触れながら、一緒に恋する青春の風景の中へ心を忍ばせたい。共にときめきを味わいたい。
「観測史上」に触れながら、僕らは胸をキュンキュン疼かせるロマンティックな心の揺れを彼女たちと共に感じていた。8人と一緒にドキドキを胸に抱えながらスキップしたい。「君の事好きになっていく」の歌詞のように、歌に触れるほどときめきが身体中を包み込んでゆく。さぁ彼女たちと一緒に、胸の内に広げたダイアリーへ夏の恋物語をもっともっと描き加えようか。
心を華やかに染め上げるように飛びだしたのが、「Cadid Love」。恋するドキドキを示すように、フロア中にハート型の紙飛行機が舞いだした。8人は愛らしさたっぷりに、馳せる恋心を歌唱。甘いキャンディのようなその姿へ触れているだけで、一緒に心がとろけてしまいそうだ。
四期生にとって今回は初めてのワンマン公演。楽屋裏では緊張のあまり泣いてしまったエピソードも語っていた。
手にした扇子を振りながら、華麗に舞い躍るように届けたのが「セツナツリ」。ヒラヒラと扇子をひらめかせ彼女たちは華麗に…というよりも、妖艶さを組み込みながらも身体中に光を降り注ぐよう、華やかに、軽やかに舞い歌っていた。
切ない声色を響かせ歌いだしたのが、和心抱いた「ユメハナビ」。儚さと躍動二つの表情を重ね合わせ、8人は、想いを一つにした歌声を通し淡い恋心を綴れ織る。「好き」というひと言が言えずに胸を焦がす、そんな乙女の甘酸っぱい心模様に触れながら胸をキュッと疼かせていたのは、彼女たちの歌が描く淡く切ない恋物語に少し酔ってしまったから?!
さぁ、気持ちを奮い立たせて騒ごうが。胸をキュンキュン弾ませる「乱れ髪ファイティングガール」に刺激を受け、心が一気に輝きだす。8人の愛らしい姿に刺激を受けたフロア中の人たちも、熱い声を舞台へぶつけだす。ちょっぴりセンチな心模様を覗かせながらも、彼女たちの歌声は未来へ向かってしっかり響いていた。その想いに、もっともっとハートをシンクロさせたい!!
「飛ばしていくよ!!」の言葉を合図に勢い良く飛びだしたのが、「creaction」。凛々しい声を魅力に、夢をつかむための強い意志を、未来へを向かうために駆けだす勇気を、彼女たちは沸き出す前向きなエナジーに乗せぶつけてきた。可愛らしさの中から放たれる強い意志に触発され、拳を振り上げ、熱いエールを送らずにいれない。もっともっと魂を震わせてくれ。そんな欲求さえ何時しか心に覚えていた。
強烈なダンスビートが炸裂。派手なアクションも交えつつ、彼女たちは「アキシブウェイ」を通しパワフルなステージングを投影。雄々しくも気迫満載な歌声やエッジの効いたダンスが、触れた人たちの胸を熱く騒がせる。この歌を旗印に、共に見果てぬ未来をつかみたい。いや、未来や光をつかむ存在に自分たちはなれることをアキシブprojectはこの歌を通して伝えてきた。
「パリピテンションでついてこれるのか!!」の声を合図に飛びだしたのが、アキシブproject流、熱いエナジー迸るパーティポップチューンの「アバンチュっ!」。彼女たちのパワフルなステージングやテンション高い煽りに触発され、フロア中の人たちも気持ちのレベルゲージをレッドゾーンへぶち込みながら、メンバーらと一緒に踊り騒いでいた。もっともっとエナジーを上げ、エモーショナルにロコモーションしていこうか!!すべてを、この場所に訪れた季節外れの夏のせいにしながらさ。
キラキラとした、愛らしくもカラフルな音の香りを振りまくように、アキシブprojectは「Dreamin a sea」を歌唱。手にしたカラーボールをフロア中へ投げ込めば、サビでは一体化した愛らしいダンスも披露。一瞬で胸をドキドキ落としてゆくアキシブprojectの姿に心もメロメロ。ワクワクが次々と沸きだすこの楽しさを、もっともっと膨らませたい。
弾む楽曲へ彼女たちと一緒に飛び乗り、心をはしゃがせろ。一体化した華やかなパフォーマンス交じりに届けた「Be yourself」に合わせ、一緒に青春の風景の中へ溶け込みたい。彼女たちのポジティブな想いへ心を重ね合わせ、ともに眩しい青春模様へ気持ちを染め上げよう。その瞬間、僕らも、彼女たちのような無敵な笑顔を手にしていける。
アキシブprojectがZepp DiverCityに描き続けてきた眩しい夏の青春物語もクライマックスへ。これまで一緒に作り上げてきた楽しさをもっともっと輝かせるように、彼女たちは「真夏のセレナーデ」を歌唱。ときめいたこの心は誰にも覚ませやしない。8人と一緒に、何時までも終わらない夢と恋にときめくこの物語をもっともっと眩しく加速させたい。何時しかフロア中に、飛び跳ねる人たちの姿が大勢見受けられた。
最期にアキシブprojectは「restart」をプレゼント。フロア中の人たちが、タオルやサイリウムをくるくる振りまわし、メンバーたちの煽りに合わせ満面の笑顔で跳ね続けていた。メンバーたちも手にしたタオルを大きく振りまわし、何時までも、何があっても、どんな困難へ陥ろうと強く生きることを宣言。その超ポジティブパワーを身体中に浴びながら、一緒に輝く誓いを、強く強く生きる約束を、僕等は彼女たちと交わしあっていた。
アンコールは、「夢をあきらめたくない」と歌いだす「輝きライセンス」からスタート。何時だって彼女たちは、輝くことをあきらめない。ときめく方法を探しては、その姿を僕らに示してゆく。彼女たちの負けたくない強い意志へ触発されるたび、その想いへエールを送りたくなる。でも、何時しか僕らがエールを送られていることに、毎回のように後で気付くんだけどさ。明るく愛らしい声で「夢をあきらめたくない」「夢を叫べ」と歌う姿が、とてもチャーミングに見えていた。
いろんな感情をすべて歌声で包み込み、青空の彼方へ飛ばしてしまえ。そんな気持ちも覚えながら、僕らは「空の彼方」に触れていた。ステージ中を覆い尽くしたしゃぼん玉の一つ一つは、フロア中にいる人たち一人一人の想いの結晶。小さなしゃぼん玉が破れるたび、その想いはメンバーたちの身体へ降り注いでいった。いや、そうだったと信じたい。
「これまでたくさんのメンバーの卒業を見送ってきて、たくさん変化してきました。来月には、真城里帆ちゃんの卒業も決定しています。たくさんの変化に本当に不安な気持ちがいっぱいですが、今日、みなさんがZepp DiverCityに足を運んでくださって、たくさんの人たちがアキシブprojectのために足を運んでくれる姿を観て、まだまだアキシブprojectは上にいけるし、絶対にやれると確信しました。これからもメンバー一同、前を向いて走っていきますので、変わらず応援よろしくお願いします」
リーダー田口未彩の言葉を受け、最期の最期に、アキシブprojectは道の先へ広がる新しい世界を共に描こうと「New World」を届けてくれた。たとえメンバーが変遷し続けようと、アキシブprojectは何時だって新しい仲間を迎えては、その変化さえも糧にしながら未来へ向かって進み続けてゆく。夢をあきらめない限り、その歩みを止めなければ…。いや、一歩一歩力強く踏み出すたびに、その道の先には新しい希望や未来が手招きしている。それを知っているからこそ、アキシブprojectはZepp DiverCityという大きな舞台さえも躍進するための糧にしながら、これからも走り続けてゆく。その意志と誓いを、彼女たちは「New World」を通し伝えてきた。その想いを受け止めたなら、あとは、彼女たちを信じて一緒に歩んでゆくのみ。そう思わないか?!
TEXT:長澤智典
<セットリスト>
「Summer☆Summer」
「The First Summer」
「Eternal Blue」
「Hola! Hola! Summer」
「Winter Magic」
「Acting girl」
「LOVE&PARADICE」
「観測史上」
「Cadid Love」
「セツナツリ」
「ユメハナビ」
「乱れ髪ファイティングガール」
「creaction」
「アキシブウェイ」
「アバンチュっ!」
「Dreamin a sea」
「Be yourself」
「真夏のセレナーデ」
「restart」
-ENCORE-
「輝きライセンス」
「空の彼方」
「New World」
<インフォメーション>
公式サイト:http://akishibup.net/
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公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCGt6ZgtDf0Pk2FYXAidDXbg