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2025.03.10
LIZZ(リズ)

LIZZ、1stワンマン公演がSold Out。満員の観客たちを前に正式デビューを宣言!! 「The Moon Rises」公演レポート!!!!!

 LIZZが、3月8日に正式デビューをかけた初のワンマンライブ「The Moon Rises」を新宿DHNoAで行った。LIZZは、16歳から24歳までのアイドル未経験のメンバー5人で構成。グループ名のLIZZ(リズ)は、『RIZZ:魅力、魅了』『REALIZE:実現する、実行する』『LUNA:成長の象徴、新しい自分へ』『REIZEND:魅力的な(ドイツ語)』を組み合わせた造語であり、「様々な魅力を実現、魅了し新しい自分へ成長するグループ」という意味が込められている。
  LIZZは、 今回のワンマン公演のチケットがSold Outすれば正式デビューが決定。成立しなければプレデビューを継続、更にはメンバー追加・変更などグループの再編成となる。その正否を賭けて当日を迎える……前に、チケットがSold Out。1stワンマン公演が正式デビュー日という、最高のスタートを切る晴れ舞台になった。ここからは、当日の模様をお伝えしたい。


フライヤー


   大勢の人たちが詰めかけたフロアには、開演前から新たな始まりを告げるグループへの期待と好奇の空気が満ちていた。心地好い緊張感?? むしろ、ワクワクした熱気と言ったほうが正解だろう。

 暗くなった場内へ流れだした派手で華やかなSE。大きなスクリーンには、メンバーたちの姿が次々と映しだされる。気持ちの高ぶる観客たち。そこへ、メンバーたちが次々と姿を現した。
   力強い声を上げるメンバーたち。ライブは、愛らしい表情の彼女たちが気高き声で歌う『ビビディ』から幕を開けた。性急かつトリッキーな展開を描き出すダンサブルなロックナンバーの上で、メンバーたちは、歌声を終始エモく染め上げ、攻めるよう感情的に歌っていた。ときに妖艶な表情も見せながら、5人はこの空間から現実を引き剥がし、ダークかつマジカルな世界へ満員の観客たちを連れ出した。妖艶さと刺々しさが、踊るロックな楽曲の中で交錯してゆく。彼女たちの歌う魔法が、気持ちを心地好い高揚へと導き続ける。落ちサビで見せた、甘くねっとりとした歌声と姿も気持ちをとろけさせる。その後、ふたたび力強い歌声を魅力に、5人は一体化した、でも視線を惹きつける印象深いパフォーマンスを見せながら、観客たちを熱狂と恍惚の世界へぐいぐい引き込んでいった。歌い終わったとたん、フロアから上がった「格好いい!!」の声も印象的だ。

  続くメタリックでダンサブルな旋律と跳ねたリズムも印象的な『52Hz』でも5人は、秘めた熱い感情を思いきり吐き出すように、最初から攻めた姿で歌いだした。「52Hz」とは、「仲間がたくさんいるはずなのに、何も届かない、何も届けられないため、世界で一番孤独だということを表した」言葉。この曲の歌詞も、同じような思いを記しているのだろうか?だから彼女たちは、救いを求めるようにハイトーンの声で歌っていたのだろうか?? 5人は刺の立つ攻めた声で観客たちの身体を揺らし、心に痛い刺激を注ぎ込む。とくにサビでは、メンバーたちが心の叫びを解き放つように声を上げて歌っていた。気持ちを剥きだした彼女たちの歌声が印象深く胸に突き刺さる。「落ちて落ちて落ちていったのは」と歌う姿を含め、5人が歌詞の世界観と気持ちをどんな風に重ねあわせ、みずからを惑い乱れる様に染め上げて歌っていたのかがとても気になる。と言いながらも、この曲に触れている間中、熱情を呼び起こすスリリングな楽曲と、攻めるような声を上げながらも甘い笑みを浮かべて歌っていた彼女たちの姿に、強く惹かれ続けていた。

  抑揚した感情的な声で「足りない足りない~」と歌いだしたのが、『ゴーストファンデーション』。華やかさと雅な要素を重ねあわせたダンスロックナンバーだ。煌めく楽曲の上で、彼女たちは甘く挑発するように歌い続ける。先の2曲よりも、彩色豊かさを覚える楽曲だ。まるで、禁断の世界へ足を踏み入れ、見てはいけない異形の存在を目にし、怖さを覚えながらも強く惹かれてゆく感覚だ。LIZZの楽曲はどれも、感情の内側に渦巻く痛い心模様を歌声と音楽に乗せて解き放つように感じる。歌詞の内容が気になるからこそ、こうやって勝手に妄想を膨らませていた。歌に登場する主人公の気持ちへ憑依した彼女たちが、乱れ舞うように歌い踊る姿に刺激を受け、一緒に身体と気持ちを揺らし続けていた。

  MCでは、元気いっぱいの姿を提示。この日を持って「LIZZは正式デビューすることが出来ました」と、今の嬉しい気持ちを述べていた。デビューへ向けて、いわゆるデモンストレーションとなるライブ活動を続ければ、その頃から衣装も身につけていた彼女たちだが、この日より晴れて正式な、メンバーにとっては新衣装を身につけてのライブになったことも伝えていた。しかもこの衣装、統一感がありながらも、各自のキャラクターを活かして作られている。夢見るかは「マント」が特徴的。矢澤ももは、「ボリューミーなスカート」。齋藤優愛は「シンプルめな衣装とベレー帽」。好羽は「肩越しのセクシー衣装」。月島きあは「ショートパンツを穿いたボーイッシュな姿」であることを述べていた。

  次に披露したのが、この日が初お披露目となる新曲の『げんし、ぼくらはひとりだった。』。冒頭から、派手で華やかな音が跳ねるように始まる楽曲だ。でも、メンバー自身は胸の内に抱いた思いを零すように歌っていた。とてもダンサブルな楽曲だから、身体は自然と揺れ続ける。彼女たちの歌声も、曲が進むごとに熱を帯びて躍動してゆく。サビで「不完全な僕らのメランコリィ」と印象的な歌詞を響かせる頃には、とてもエモーショナルな歌声として花咲いていた。一人一人が、何時しか熱情した声を響かせていた。その後に続く、5人が「パッパッパラッパパラッパラッパ」と歌う部分では、即座に真似て、一緒に歌いだす人たちが早くも現れた。印象深い旋律をリフレインしながら、その中でメンバーたちが、気持ちの浮き沈み?? を歌声を通して描き続ける。迷い、惑い、乱れ、沸き立つ、いろんな心の揺れを記した歌詞を、彼女たちは表情豊かな声の絵筆で、感情が際立つように歌い描いていた。楽曲自体がカラフルでダンサブルだからこそ、5人の揺れ動く歌声に惹かれながらも、身体はやっぱり揺れていた。

 音が転がるように駆けだした。『甘痛い』でも、一人一人が歌声をリレーしながら、痛い刺激的な言葉を次々とぶつけ、観客たちの心と身体に刺激を与えてゆく。病んだ胸の内を零すように一人一人が歌唱。ときには、全員で歌う様も印象深い。次々と変幻し、転調してゆくマジカルでダンサブルな楽曲に乗せ、彼女たちの歌声がどんどん壊れながら躍動していく様に刺激と興奮を覚えていた。いつしか5人の動きに合わせて大きく手やペンライトを振り上げ、彼女たちと一緒に身体を揺らしながら、ともに気持ち乱れるまま病んだ宴の中で踊りに興じていた。歌い終わり、フロア中から、観客たちの興奮した声が上がっていたのも印象的だった。

 「次が本日最後の曲です」の言葉に、「今来たばっかり」と叫ぶ、その繋がりあっている様が素敵だ。LIZZが最後に歌ったのが、デビュー曲になる『Gimme Gimme Chu』。冒頭から荒ぶる声で「Gimme Gimme Chu」と歌を繰り返せば、「君が好き」の言葉を合図に楽曲がスタート。ダークファンタジックかつダンサブルな楽曲の上で、彼女たちは甘い刺激を持った歌声でせまりくる。痛い快楽を与える曲だ。彼女たちが「Gimme Gimme Chu」と魔法の呪文を繰り返すたびに、その甘い刺激に溺れたくなる。曲が進むごと、メンバーたちの言葉のひと言ひと言が強い色を放ってせまる。パワフルでダイナミックなダンスも印象的だ。途中に、ラップパートも登場。「Gimme Gimme Chu」とサビ歌を繰り返すたびに、どんどん気持ちが乱れ狂い、気づいたら熱狂しながらLIZZの描く世界の中で踊り騒いでいた。


 アンコールは、この日に初披露した『げんし、ぼくらはひとりだった。』から。「まだまだ声出せるか」と煽る言葉が、気持ちに火を付けた。感情をゾクゾクさせる楽曲だ。本編で触れたとき以上に、この曲に触れて気持ちが熱くなっていたのは、メンバー自身の歌声が熱を放っていたからだ。跳ねたダンサンブルな楽曲の上で「不完全な僕のメランコリィ」や「置いてゆけ執着は隘路に」とエモーショナルに歌いあげる声に触れていると、ともに熱情した声を上げずにいれなくなる。だから 、「パッパッパラッパパラッパラッパ」と一緒になって歌っていた。彼女たちが、闇や病みなど心の内側の感情を赤裸々なまま撒き散らすように歌うたびに、みずからの黒い感情を一緒に吹き飛ばしたくなる。自分を思いきり解き放ちたい?? そう願うなら、5人と一緒に声を張り上げて「パッパッパラッパパラッパラッパ」と歌えばいい。それこそが、最高に気持ちをアゲてゆく魔法の呪文なのだから。

 ここで、新たな展開が次々と告知された。詳しくは、インフォメーションを参照していただきたい。

 次に歌ったのがこの日のライブの冒頭を飾った、サブスク配信及びMVも公開になった『ビビディ』。ここでは、背景の大きなスクリーンにいち早くMVの映像も投影してパフォーマンス。とても性急な、激しくもトリッキーな曲調や展開が印象的な楽曲だ。メンバーたちは、巧みに抑揚をつけた歌声をエモーショナルさで包み込み、力強くぶつけてゆく。5人のチャーミングでインパクトの強いダンスや甘く官能的な姿に魅了され,、気持ちが深く深く落ちてゆく。落ちサビで甘エモに転調しつつ、そこからふたたび熱情してゆく姿に触れ、一緒に興奮のボルテージを上げていた。彼女たちの掛けた熱狂というエモーショナルな魔法には、ほんと魅了されっぱなしだ。この空間を、異なる世界へ塗り変えてゆく、最高に刺激的な楽曲だ。

  最後の最後にLIZZが届けた『Gimme Gimme Chu』も、そう。これまで以上に凛々しい歌声で、彼女たちは「君が好き」と強気に告白してきた。5人が作りだしたファンタジックかつマジカルでダークホラーな刺激が堪らない。もっともっとその刺激が欲しくなるからこそ、フロアのあちこちでペンライトの光が大きく揺れれば、荒らげた声が飛び交っていた。彼女たちと一緒に声を上げ、「Gimme Gimme Chu」と魔法の呪文を繰り返し歌えばいい。それだけで現実を蹴飛ばし、ずっと感情がアガり続けてゆく。熱気と興奮と快楽に気持ちが染まり、歌い終わり、フロアから「格好いい!!」の声が上がっていたことも伝えておきたい。


LIVE
 


  最後に、メンバーがこの日の感想を述べてくれた。

月島きあ

▲月島きあ
  「わたしはアイドルが12歳の頃からずっと好きで、憧れてて。今、21歳なんですけど。本日、夢が叶いました。いつもお世話になっている事務所のみなさん、来てくれたファンのみなさん。そして、大好きなメンバーとこうして活動できたことが本当に幸せです。みなさん、わたしをアイドルにしてくれてありがとうございます。これからもLIZZのリーダーとして、より一層高みを目指して頑張っていくので、LIZZの応援よろしくお願い致します」
 

好羽

▲好羽
 「今日は、デビューライブに来てくれて本当にありがとうございます。みんなのおかげで、無事チケットがSold Out出来て、このステージに立つことが出来ました。これからもっとみなさんに素敵な景色を見せにいきますので、ぜひLIZZをよろしくお願いします」

 

齋藤優愛

▲齋藤優愛
  「みなさん、お越しいただいて本当にありがとうございます。これから5人でもっともっと全力で、本気でみなさんにぶつかりにいくので、これからも応援のほどよろしくお願いします」

 

矢澤もも

▲矢澤もも
 「本日は「The Moon Rises」にお越しいただき、ありがとうございました。ももは自分に甘い部分があるんですけども、デビューしてからは自分に厳しく、LIZZの矢澤ももとして、どんどん活躍していけますように頑張ります」

 

夢見るか

▲夢見るか 
「わたしはですね、ライブアイドルと言えばLIZZと言ってもらえるようになるのが目標ですので、これからも前を向いて、上を目指して頑張っていきます」


TEXT:長澤智典

 

セットリスト

『ビビディ』
『52Hz』
『ゴーストファンデーション』
 MC(自己紹介) 
『げんし、ぼくらはひとりだった。』
『甘痛い』
『Gimme Gimme Chu』

-ENCORE-
『げんし、ぼくらはひとりだった。』
『ビビディ』
『Gimme Gimme Chu』

 

<インフォメーション>


LIZZ『ビビディ』MV

 

インフォメーション

『Gimme Gimme Chu/げんし、ぼくらはひとりだった。』各種配信サイトにて順次配信開始!
・2025年4月 インストアライブ決定!
・2025年7月 新曲リリースイベント決定!
・2025年 9月5日(金) Half Anniversary Live 『朏(みかづき)』恵比寿CreArt開催決定!!

SNS
https://lit.link/lizz5

 

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