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2023.05.22
halca

東京ファイナル終演後コメントも!halca初ツアー「LAWSON presents halca first tour 2023 “nolca solca culca”」を振り返る

間もなくデビュー5周年イヤーに突入するhalcaが、コロナ禍で中止になっていた1stツアーを3年越しにリベンジ。4月末から大阪公演、愛知公演を経て、2023年5月6日(土)、東京・Spotify O-WESTにてファイナル公演を迎えた「LAWSON presents halca first tour 2023 “nolca solca culca”」は、彼女がワンマンライブで初めて経験することばかりの出来事を、ファンと共有できた実り多きツアーとなった。初めてのツアー、初めてのフルバンドライブ、そして東京ファイナルには初めてゲストアーティストを迎えたことも大きな喜びだったが、何よりもhalcaにとって大きな味方となったのは、3年ぶりに生で聞くことができたファンの声援だ。

ライブタイトルにもなっている2ndフルアルバム『nolca solca』ナンバーがセットリストの核を成した本ツアー。東京ファイナルも「時としてバイオレンス」~「FIRST DROP」という『nolca solca』でオープニングを飾ったポップな2曲から、鮮やかに幕を開けた。halca自身がアルバムリリース時のインタビューで、このアルバムを様々な曲調が詰め込まれたバラエティに富んだ1枚だと語り、1stアルバム『Assortrip』からの3年間でチャレンジしてきたことを詰め込んだものになったと言っていた。その通り、今回のセットリストも彼女の最新を集大成した、見どころ聴きどころに満ちた全21曲が披露された。

前半のポップチューンを詰め込んだゾーンでは、切なさを込めて歌われた「Fuzzy Rain」から一気に激しいロックに踏み込む「あれこれドラスティック」で圧倒。halcaが初めてファンへの感謝を歌詞に綴った「one another」と、自分の曲が誰かが落ち込んだ時の助けにしてほしいと願うメッセージを込めて『nolca solca』で歌詞を手がけた「weather through」を続けて歌ったブロックでは、彼女のリリックメーカーとしての成長も感じられた。

ファンとのコール&レスポンスをイントロにした「なんで?なんで?なんで?」から、よりアッパーな「告白バンジージャンプ」へと連なるブロックも楽しさに満ちていた。そして中盤の締めくくりに、愛にあふれたドラマティックな「ロマンティックマニフェスト」と「センチメンタルクライシス」というアニメ『かぐや様は告らせたい』を彩った2曲をセットで歌い上げてくれたのも、ファンには嬉しいプレゼントだった。

そしてライブの半ばには、「お待ちかねのゲストを呼びたいと思います!」と告げて、the peggiesの北澤ゆうほが登場。そんなふたりがデュエットを聴かせたのは、プライベートでも交流が深い北澤がhalcaのために書き下ろした『nolca solca』収録曲「BUZZER BEATER」と、halcaが彼女を知るきっかけでもあったというthe peggiesの「君のせい」だった。ギターを掻き鳴らす北澤と背中合わせで歌うhalca。ロックスピリットにあふれた2曲の熱唱に、ファンも大喜びだった。

ポップな楽曲からスタートし、どんどん熱を上げていくステージは、ライブ後半戦になるとますますロックテイストを強め、halcaを支えるnolca solca yalcaバンドの演奏もヒートアップ。派手なアクションを交えて豪快にリズムを刻む早川誠一郎(Dr)、クールな佇まいでタイトにフレーズを決める浅倉高昭(Ba)、華やかで厚みのあるサウンドで曲を彩る白井アキト(Key)、そしてhalcaとの数多くのセッションや楽曲制作にも参加し、鋭いギタープレイでバンドをドライブするバンマス・川口圭太(Gt)。途中のMCでは、halcaとも友達同士のような温かいトークでステージをなごませていた4人だが、演奏はとても熱い。

パンキッシュな「A・WA・WA・WA」からの「もういいや。」を疾走し、「曖昧グラデーション」「キミがいたしるし」からの「誰彼スクランブル」を圧倒的なスピードと迫力で畳みかけるhalca。キュートさが持ち味という印象の強い彼女の歌声が、可愛いだけではなく、野太いバンドサウンドに負けないパワフルさに満ちていることを、確実に証明してくれた。

アンコールでは、デビュー日と同じ5月30日(火)に、5周年記念イベント「halca 5th Anniversary event in RED°TOKYO TOWER」開催発表を交えて、「キミの隣」「サカナイトデイズ」「HORiZON」と、デビューからのhalcaを知る人なら誰もが待っていたナンバーを披露し、喝采を浴びた。

ライブ中、何度も「みんなの声、聞かせて!」と叫んでいたhalca。このツアーは「なにもかにも初めてで、全部が新しくてずっとドキドキドキドキしています」と語っていたhalca。「みんなの笑顔が見られて良かった!」と言い、集まってくれたファンに感謝の言葉を隅々まで届けて「最高の1stツアーになりました!また会いましょう!」とKISSを投げたhalca。

そんな彼女の満面の笑顔と1曲1曲に大きなエールとクラップを贈り、一緒にジャンプし、待ち望んでいた1stツアーの喜びを分かち合ったオーディエンス。ファンから受け取った熱量と応援の声は、halcaのこれからの道のりを照らす、輝かしい光となるに違いない。

 

■「みんなのおかげで最高の1stツアーになりました!」~halcaスペシャルインタビュー

大成功のうちに無事完走した「halca first tour 2023 “nolca solca culca”」。東京ファイナル終演後のhalcaに、1stツアーの思い出を語ってもらった。

                           

――3年越しに実現した1stワンマンツアー「LAWSON presents halca first tour 2023 “nolca solca culca”」完走おめでとうございます!

halca ありがとうございます! やりきりました!

 

――初めての東名阪ツアーだったこともありますし、halcaさんにとって初挑戦することが多いツアーになりました。初のフルバンド編成によるワンマンはいかがでしたか?

halca 最初は、私にやりきれるのかな?って、すごく不安だったんです。自分のパワーがバンドの音に負けてしまうかも知れないと思って。でも、いざスタジオリハーサルをやってツアーが始まり、大阪公演、愛知公演と本番を重ねてファイナルの東京公演に向けて進んでいくうちに、だんだん自信が増していきました。バンドメンバーの皆さんも、ライブスタッフチームの皆さんも、「halcaいいよ」「すごく良くなってるよ!」と励ましてくれて、気持ちを高めてくれたおかげで、毎公演最高のライブ、最高のツアーができたと思います。めちゃめちゃ楽しかったです!

 

――SNSにアップされていたリハーサル写真やムービーも、すごく楽しそうでしたよね。

halca はい。デビューして4年間、ワンマンライブには何度も挑戦させてもらっていて、ファンの皆さんに会えて本当に楽しい思い出ばかりなんですけど……リハーサルの時は、「live playground」シリーズとかゲストがいらっしゃる時以外は、ほぼ独りぼっちだったんですね。でも今回は、一緒にステージに立ってくれる仲間と同じ熱量でライブに向き合えたし、リハーサルでも休憩時間に一緒におしゃべりしながらおやつを食べたり、楽しい時間がいつも以上にたくさんあって、全然心細くなかったです。

 

――メンバーの皆さんも、交流がある方でしたしね。

halca そうなんです。ギターの川口圭太さんには、ライブでも楽曲制作でもずっとお世話になっていますし、他の皆さんにもイベントライブでサポートをしていただくこともあったので、それも心強かったですね。

 

――生のバンドサウンドがフィーチャーされると、halcaさんひとりでのライブとは違う感覚があったかと思いますが。

halca そうですね。トラックの音源をバックに歌うのとはまた違う、バンドとの息の合わせ方は、すごく勉強になりました。今までも、曲の中で音数が少なくなるパートだったりは、歌っていても自分がちょっと迷子になってしまって、不安になったり、思っていたことが上手くできないこともあったんですけど、今回はリハーサルでもバンドの皆さんが何度もやり直しをしてくれて、合わせることができたし、こういう時はこうしたらいいよとアドバイスをいただけたり。一緒にライブを作っていく感覚を、いつも以上に経験できて、ものすごく特別な楽しさがありました。

 

――チームワークもどんどんできていった感じですか?

halca はい、本当にそうでした。短いツアーではあったんですけど、本番を積み重ねて自分も成長できたと思うし、お客さんの声援にもすごく助けられました。私だけじゃなく、バンドのみんなとファンのみんなと一緒にライブを作れたな!と思います。

 

――フルバンドだからこそ、変化したなと思う曲はありましたか?

halca 「曖昧グラデーション」ですね。今まで実は、ライブで歌うのにちょっと苦手意識がある曲だったんです。リズムの取り方もそうだし、頭を振るパフォーマンスも一人だとどうしたらいいのか難しくて。でも、バンドのみんなと一緒だと、ちらっと横や後ろを向いたら、もうみんなが激しく頭を振ってくれていたから、こういうノリ方がいいんだ!と、勉強させてもらいました。

 

――いつもはダンスで魅せる曲も、このツアーでは軽くフリを入れる感じにしていましたよね。バンドライブらしさがすごくありました。

halca そうなんです! なるべくバンドらしい見せ方がしたくて、そこは意識しました。気づいてもらえて嬉しいです。

 

――大阪、愛知、東京と各会場の思い出を聞かせてください。

halca 初日の大阪・Shangri-Laは初めてのライブハウスでしたし、バンドで本番ステージに立つのが初だったこともあって、音がとにかくすごかった! 今回のツアーはイヤモニなしで回ったので、なおさら爆音に聞こえてビックリしました。でも、イヤモニをしてないからこそ、横から後ろからのバンドの迫力も感じられたし、目の前のお客さんの声もダイレクトに聞くことができて、ほんと良かったです。自分のライブでは久しぶりの声出しOKのライブだったので、なおさら思い入れが強くなりました。

 

――名古屋はどうでした?

halca 愛知・SPADE BOXも初めての場所でしたけど、Shangri-Laは横に広くて奥行きが狭めの会場で、SPADE BOXは横幅が狭くて縦に長い会場だったので、バンドの音もお客さんの声も、こんなにも聞こえ方が違うんだと思ってビックリしました。パンパンになったお客さんがたくさんノってくれたおかげで、私が立っていたステージもそうだし、会場全体がすごく揺れて、それにも驚きました(笑)。

 

――ファイナルの東京はどうでしたか?

halca O-WESTは3年前にも経験したことがあるんですけど、すごく久しぶりだったので「おー、こんな感じだったっけ?」と思ったりして(笑)。ただ、去年はマンスリーライブの「[playgood]」シリーズで#01~#09まで合計9回、お向かいのSpotify O-Crestで一生懸命ライブをやらせていただいたこともあって、渋谷に帰ってきたぞ!という安心感がすごくありました。でもやっぱり緊張はしちゃって。今日のファイナルも、始めは冷や汗をかくくらいドキドキしてたんですけど、音の感じもめちゃめちゃ心地良かったです。

 

――ツアーファイナルらしく、お客さんの熱気もすごかったです。

halca 大阪も名古屋もすごかったですけど、今日は特別すごかった気がします。みんなの顔もよく見えて、みんなに支えられてこのツアーをやりきれたんだなと思えました。北澤ゆうほちゃんとも一緒に歌わせてもらえて、最高のツアーファイナルになりました。

 

――念願だったツアーも実現できましたが、次なるライブの野望は?

halca わっ、なんだろう? すごく個人的な野望は……渋谷SpotifyのライブハウスはO-Crest、O-WESTでやらせてもらったので、まだやっていないO-nestとO-EASTも制覇したいです(笑)。そして今回は3都市でしたけど、全国の皆さんのところにたくさん会いにいけるツアーも、ぜひやりたいです。そういえば、名古屋でステージに出る前、私がドキドキ不安そうにしてたら、スタッフさんが「5万人のお客さんがhalcaを待ってるよ!」って冗談言ってリラックスさせてくれたんですよ。今日のライブで、いつかその景色が見える気がしました。それが本当になるよう、これからも頑張ります!

 

【リリース情報】

2nd Album「nolca solca」

2023年1月25日(水)発売

初回生産限定盤A [CD+BD / 三方背スリーブ仕様] VVCL-2183~2184 ¥4,950(税込)

初回生産限定盤B[CD+BD / 48Pライブフォトブックレット付/ 三方背トールスリーブ仕様] VVCL-2185~2186 ¥7,700(税込)

通常盤[CD] VVCL-2187 ¥3,300(税込)

 

halca オフィシャルサイト

https://halcaofficial.com/