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アイドルライブの基本コールを紹介!MIXや口上、ヲタ芸を理解しよう!
アイドルコールとは、ファンがアイドルのライブ現場で叫ぶ掛け声のことです。曲の間奏やサビなど、あらゆるタイミングでアイドルコールは使われます。
ファン全員の一体感が魅力のアイドルコールですが、中には「コールを合わせたいけどセリフが分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、MIXや合いの手コールなど、アイドルライブで使われる基本コールを5種類紹介していきます。
基本のコールを覚えて、これまで以上にアイドルライブを楽しめるようになりましょう。
アイドルライブでのコールとは?基本の5種類を紹介
一口に「アイドルコール」といっても、その種類はさまざまです。また、アイドルコールは厳密に種類が分けられているわけでもありません。
明確な区切りがないアイドルコールですが、初めての方でも分かりやすいように5つのタイプに分類したのが下記です。
MIX
特殊MIX
合いの手コール
口上
ヲタ芸
人によって「MIX」や「ヲタ芸」などはコールではないという意見もありますが、本記事では分かりやすいように、アイドルライブで使われる掛け声や踊りを総称して「コール」と呼ぶようにます。
それぞれのコールを覚えておくと、アイドルのライブがより楽しくなるので、ぜひチェックしておきましょう。
アイドルコール1:MIX
1990年代に生まれたアイドルコールがMIXです。通常は、曲の前奏や1番の歌詞が始まる前に使われます。
現在はアイドルコールとして多くのMIXが存在しますが、MIXの元祖は、これから紹介する「英語MIX」です。
MIXは「よっしゃ!いくぞー!」、「ジャージャー!」、「タイガーファイヤー発動!」などの掛け声をきっかけに始まります。
英語MIX
まずはMIXの中でもスタンダードな英語MIXをチェックしましょう。
「よっしゃー!いくぞー!」のような掛け声から始まり、
「タイガー!ファイヤー!サイバー!ファイバー!ダイバー!バイバー!ジャージャー!」
までが1セットです。
曲によっては、「ファイボー!ワイパー!」で終わることもあります。
園長MIX
英語MIXの「ファイボー!ワイパー!」の次に、「園長MIX」が続くこともあります。
園長MIXのコールは、
「ファイボー!ワイパー!ファーマー!ジャスパー!ホワイパー!クーパー!イエスクレイパー!」です。
すべてのアイドルライブで使われるわけではなく、でんぱ組.incやまねきケチャなどの一部のアイドルで使われています。
日本語MIX
スタンダードMIXの日本語版が日本語MIXです。よく使われるタイミングは、英語MIXの次、もしくは2番の歌詞の前です。
「もういっちょいくぞー!」や「ジャージャー!」のようなセリフから始まり、
「虎(とら)!火(ひ)!人造(じんぞう)!繊維(せんい)!海女(あま)!振動(しんどう)!化繊(かせん)!飛(とび)!除去(じょきょ)!)」
までが1セットです。
アイドルや曲によっても微妙に違いがあり、倍速で使ったり、「飛!除去!」の部分は省略されたりします。
アイヌ語MIX
アイヌ語MIXも、英語MIXや日本語MIXと並んで有名です。アイヌ語MIXにはパターンが2つあり、両者で使われるタイミングが違います。
下記のアイヌ語MIXは、最もメジャーなものです。
「チャペ!アペ!カラ!キナ!ララ!トゥスケ!ミョーホントゥスケ!」
本家アイヌ語MIXと呼ばれているものが下記です。
「チャペ!アペ!カラ!キナ!ララ!トゥスケ!ウィスゥペ!(ケスィ!スィスゥパ!)」
本家のアイヌ語MIXはこちらですが、使われるタイミングは、先に紹介したメジャーなアイヌ語MIXより少なくなります。
はじめのパターン1は、曲の前奏や日本語MIXのあとに使われることがほとんどです。
パターン2の本家アイヌ語MIXは、歌の最後、曲の締めとしてよく使われます。
その他のMIX
現在、MIXはいろんな言語に変換されていて、今では10カ国語以上のMIXがあるといわれています。
ここでは、その他のMIXとしてスペイン語MIXとアラビア語MIXを紹介します。
まずは曲の最後に使われる「スペイン語MIX」。
「(バーモス)ティグレ!フェゴ!シベル!フィブラ!ブゾ!ビブラル!ヘルセイ!(ボラーレ!リンピアパラブリサス!)」
アラビア語MIXも確認しておきましょう。
「スィフリーアスィール!ナミル!ナール!スィナーイー!ナスィージュ!ガタサ!ハッザ!ハイトゥンシナーイー!」
スペイン語MIXやアラビア語MIXは、使われる曲が限られています。
MIXによって使われるタイミングや曲は変わるので、ライブに参加する前に事前にグループのMIXを調べておくと安心です。
アイドルコール2:特殊MIX
先ほど紹介した英語や日本語などのスタンダードなMIXに加えて、単語や世界観を変えた特殊なMIXも存在します。
特殊MIXは汎用性が高いわけではなく、使われるのは一部のアイドルや曲だけです。使う機会は少ないかもしれませんが、どのような特殊MIXがあるのかチェックしておきましょう。
チキパMIX
使われる頻度は少ないチキパMIXですが、特殊MIXの中では有名なアイドルコールです。
「ライオン!トラ!チーター!ラタラタ!ラトラーター!」
「サイ!ゴリラ!ゾウ!サゴーゾ!サゴーゾ!」
と始まり、
「(栄養!)栄養!(栄養!)栄養!(栄養!)栄養!(栄養!)栄養!カプサイシンって知ってるー?(栄養過多で脂肪肝)」
で1セットです。
もともとは「Cheeky Parade(通称:チキパ)」のライブのみで使われていたチキパMIXでしたが、現在はCheeky Paradeの曲をカバーする他のライブでも使われることがあります。
混沌MIX
落ちサビ、間奏の部分で使われるのが混沌MIXです。
比較的新しいMIXで、2018年頃から出てきました。
「ワ、ワ、ワールドカオス!」から始まり、
「諸行(しょぎょう)!木暮(こぐれ)!時雨(しぐれ)!神楽(かぐら)!金剛山(こんごうさん)!翔襲叉(しょうしゅうしゃ)!(黒雲(こくうん)!無常(むじょう)!世界混沌(せかいこんとん)!)」
と続きます。
その他の特殊MIX
他にも曲やアイドルによって、さまざまな特殊MIXが使われます。
たとえば「でんぱ組.inc」のライブで使われるMIXが「でんぱ組MIX」です。
「みりん!りさ!えい!ピンキー!ぺろ!ねも!(6人揃って、)でんぱ組(.incでーす)!」
と、メンバーの名前が叫ばれます。
妄想キャリブレーションや、でんぱ組.incなど、ディアステージ所属アイドルで使われるMIXは「ディアステMIX」と呼ばれます。
「桃(もも)!栗(くり)!芋(いも)!乳(ちち)!妹(もうと)!油(あぶら)!段(だん)ボール!」
あなたの好きなアイドルグループも、特殊MIXがあるかもしれません。
アイドルコール3:合いの手コール
次は「合いの手コール」をチェックしていきましょう。曲中のいたるタイミングで合いの手のように掛け声をかけ、場合によっては歌詞にかぶせることもあるのが合いの手コールです。
MIXはコールと呼ばずに、合いの手コールのみを「コール」と呼ぶ人もいます。
代表的な合いの手コールは下記のとおりです。
「ファイボー!ワイパー!」
「イエッ!タイガー!」
「ウリャ!オイ!」
「イエッ!ファイヤ!ダンスファーマー!」
「(ウリャ!)オイ!(ウリャ!)オイ!(ウリャ!)オイ!(ウリャ!)オイ!」
上記の合いの手コールは、主にMIXの直前で使われます。
また、MIXに直接関係しない独立型の合いの手コールも存在します。どのタイミングでも使える自由度の高いアイドルコールが下記です。
(〇〇に入るのは歌唱メンバーや推しの名前)
「〇〇の瞳に恋してる!」
「あー、〇〇!」
「L、O、V、E!ラブリー、〇〇!」
「皆で一緒にオーイング!」
上記以外にも、合いの手コールには多くのバリエーションが存在します。場合によっては、歌詞を復唱したり、歌詞にレスポンスしたりと、使い方もさまざまです。
曲やアイドルによって使われるタイミングは違いますが、ここで紹介する合いの手コールを覚えておけば、さまざまなライブで使えるでしょう。
アイドルコール4:口上
主に歌詞のない曲の間奏で使われるアイドルコールが「口上」です。口上コールも公式で作られているわけではなく、ファンの間で作られています。
MIXや合いの手コールと同じように、口上にもさまざまな種類がありますが、ここでは特に汎用性の高い口上を紹介していきます。
ガチ恋口上
口上の中でも特に使われるのが「ガチ恋口上」です。口上が使われるアイドルライブに行く方は、「ガチ恋口上」だけでも覚えておきましょう。
「言いたいことが、あるんだよ!やっぱり〇〇は、かわいいよ!好き好き大好き、やっぱ好き!やっと見つけた、お姫様!俺が生まれて、きた理由!それはお前に、出会うため!俺と一緒に、人生歩もう!世界で一番、愛してる!ア、イ、シ、テ、ル!」
〇〇に入るのは、主に推しの名前です。
また、「言いたいことが、あるんだよ!(なになに?)」のように、一言ごとに「なになに?」と合いの手を入れることもあります。
ビスマルク口上
主に曲の2番のAメロで使われるコールが「ビスマルク口上」です。アイドルグループ「まねきケチャ」の現場で生まれたといわれています。
「高まるよ!高まるよ!高まる低まるビスマルク!シジマール!アルシンド!カズダンス!ニーハイ!オーハイ!缶チューハイ!ウーロンハイ!ナチュラルハイ!アイ・キャン・フライ!」
ニーハイ!缶チューハイ!などの語尾にハイが続く部分では、合いの手に「ハイ!ハイ!」と入れます。
その他の口上
口上も、アイドルや曲によって、さまざまな種類が存在します。
たとえば、でんぱ組.incの「ORANGE RIUM」では「ORANGE RIUM口上」が使われます。
「小さな光、集まって!夕焼け色の、海になる!永久(とわ)に褪(あ)せない、オレンジで!過去と未来を、繋いでく!みんなで作った、この景色!心の奥に、灯らせて!夢を追いかけ、どこまでも!未来へ駆け出せ!でんぱ組!」
妄想キャリブレーションの「魔法のジュース」で使われるのは、「魔法のジュース口上」です。
「ジンジャー、トロピカラムネーナー!シー、コォラファンタジア!」
これらの口上のように、自分の好きなアイドルグループで使われる口上をライブ前に調べておくと、自信をもってライブを楽しめます。
アイドルコール5:ヲタ芸
ヲタ芸も、アイドルライブの魅力といえるでしょう。曲のサビや歌詞に合わせてファンが独特の動きをすることを「ヲタ芸」といい、バリエーションも多数存在します。
代表的なヲタ芸は下記のとおりです。
・スタンダード
・アニクラ打ち
・サイリウムダンス
・ニーハイオーハイ
・ケチャ
上記のほかにも、さまざまなヲタ芸が存在します。
ヲタ芸はそれなりのスペースも必要で、他の観客への迷惑にもなることから、最近では禁止されるアイドルライブも増えてきました。
過度なヲタ芸をすることは避け、公式に容認しているアイドルライブのみで使うようにしましょう。
まとめ
MIXや合いの手コールなど、基本のアイドルコールを覚えておけば、ライブや現場をより一層楽しめるようになります。
ただし、ヲタ芸のように、場合によっては禁止されていたり、マナー違反になったりするコールもあるので注意が必要です。
アイドルグループや曲によっても使われるコールは変わるので、自分の好きなアイドルのコールを事前に調べて、ライブに参加してみてはいかがでしょうか。