FEATURE

2024.06.07
RED-i

「この子を見ているだけで白米3杯は食べられる」って言うじゃないですか。ならば「RED-iのライブを見ながら、目の前でご飯を食べる様」をわたしは見てみたいです。 RED-i インタビュー

 「赤い情熱のエモーショナルロックアイドル」をテーマに活動中、CONAMI・RIN・AYARU・MIYU・KALOA・SIUの6名から成るRED-i。彼女たちが、4月24日に「RED IMPACT」と題したワンマン公演をSpotify O-EASTで行った。通算3回目にして、Spotify O-EASTへ進出。その事実が、今のRED-iの勢いを物語っていた。このたび、メンバーたちがSpotify O-EASTで行ったRED-i 3rdワンマンライブ「RED IMPACT」公演へ込めた思いについて、アフターインタビューとして語ってくれた。


いかに「RED-iらしいよね」という自分たちの色を持ったワンマン公演として印象づけられるのか、そのために走り続けてきた約1年間だったなと思います。


──2021年7月に始動。2023年5月には2ndワンマン公演を川崎CLUB CITTA'で実施。2024年4月には、3rdワンマンライブをSpotify O-EASTで開催。かなり順調に進んできていません?

RIN  1stワンマン公演を渋谷DIVEで行ったときも挑戦でしたけど。2回目のワンマン公演を川崎CLUB CITTA'でやったときは、私たち自身もだいぶ挑戦の意識でいましたけど。そこで確かな手応えを得たうえで今年4月にSpotify O-EASTの舞台に立たせてもらえたことは、みんなとても良い刺激になりました。

AYARU  川崎CLUB CITTA'公演のときに、ほぼ1年後にSpotify O-EAST公演を行うことを発表しました。Spotify O-EASTって、いろんなアイドルさんがワンマン公演の場として立っているじゃないですか。その場を、どう他のアイドルさんたちのワンマン公演とは違う色へ…。いかに「RED-iらしいよね」という自分たちの色を持ったワンマン公演として印象づけられるのか…。それが大事だなと思えたし、そのために走り続けてきた約1年間だったと思います。

──川崎CLUB CITTA'公演からSpotify O-EAST公演までの11ヶ月間は長かったですか?あっと言う間でした?

AYARU  正直、あっという間でした。ただ、その約1年間の中でもいろんな環境の変化もあったから、駆け抜けていく中でいろんな変化を経験するたび、そのつどSpotify O-EAST公演も意識しながら進み続けてきた面もありました。

RIN  昨年10月に、RED-iは今の事務所へ移籍したのですが、その環境の変化は、とくに大きかったなと思います。

AYARU  環境が変わり、新たなスタッフが加わることで、以前には経験できなかった環境に身を置けたのも大きかったです。今のRED-iのスタッフは、良い意味で「アイドル活動ってこうだよね」という固定概念に捕らわれてない人たちばかりなんですね。そういうチームの出す提案を受け止めることで、私たちも「こういうことも出来るんだ」「こういう視点で捉えたほうが、他とは異なる色が出る」など、いろいろと刺激を覚える機会が一気に増えました。

RIN  その変化は、確かに大きかったね。川崎CLUB CITTA'公演のときも必死でしたけど。あのときは、目の前の現実だけにとらわれ、与えられた課題をいかに自分たちのものにしていくかで必死でした。もちろんSpotify O-EAST公演も必死なことに変わりはなかったけど。AYARUも言ってたように、だれもが予想できるようなワンマン公演ではなく、どれだけRED-iらしさを出すかという意識をメンバーとチームのみんなで共有しながら進められたことは、私たちにとっても大きな成長の機会になりました。実際にSpotify O-EAST公演へ向かうまでも、メンバー一人一人が自分の役割担当を担えば、一人一人がSpotify O-EAST公演を成功へ導くため、その責任を背負って活動をしてきたことも、個々の成長へ大きく繋がったなと感じています。中でも、Spotify O-EAST公演の演出を担ったCONAMIは本当に大変だったと思う。その話は、あとで本人が言うと思うけど(笑)。

──メンバー一人一人の意識の変化が、グループ自体も成長させたんでしょうね。

RIN  そこは大きかったと思います。川崎CLUB CITTA'公演で確かな手応えをつかんだからこそ、Spotify O-EAST公演では、いかに川崎CLUB CITTA'公演の手応えを超えるインパクトを与えるかというプレッシャーもありました。でも、結果的にそれが今の自分たちへ繋げてくれたなと思っています。
   今回、メンバーで内容を演出しようとなったのにも理由があって。私たちは川崎CLUB CITTA'公演をバンドセットで行いました。RED-iは「エモーショナルロックアイドル」と名乗っているように、バンドスタイルがすごく似合うんですね。そのアイデア自体は、当時のスタッフの方々の提案を受けて行った形でしたけど。私たちの中にも、「RED-iのワンマンはバンド公演こそが似合う」意識がありました。でも、Spotify O-EASTでワンマン公演をやってきたいろんなアイドルさんたちと明確な差をつけたいとなったとき、Spotify O-EASTだからこそできる環境を活かしたうえで、いかに差別化を出すかを考えなきゃいけないという話になりました。そこからなんです、私たち独自の物語を作ろうとなったのは。

LIVE


最初にメンバーの意志や意見があったうえで、そのアイデアをチームで形にしていくスタイルを取れたことは想像以上に大変でしたけど、メンバーの意識を大きく成長してゆく機会になったなと思っています。 


──SIUさんは、この1年間どんな意識で駆け続けてきました?

SIU  わたしも環境が変わり、関わる方々が増えたことでの変化は嬉しい刺激になりました。今のRED-iのスタッフはメンバーでは思いもつかないようなアイデアを次々と提案してくれます。その提案が刺激的だからこそ、私たちメンバーも刺激を受けていろんな風に意識を広げていけるようになりました。そうやってRED-iの進むべき道の構築にメンバーも積極的に加わり出したからこそ、今回のSpotify O-EASTの演出や構成が生まれたし、メンバーそれぞれに成長出来たなとわたしは強く感じています。

KALOA  ホント、その通りだよね。川崎CLUB CITTA'公演で確かな手応えを感じたとき、Spotify O-EAST公演を発表しながらも、「川崎CLUB CITTA'公演を超えられるのか??」という不安や葛藤も正直ありました。その葛藤をプラスに変えていけたのは、環境の変化も大きかったなと思います。みんなも言ってたけど、環境の変化によって、今までだったら思い浮かばない発想も次々と生まれれば、私たち自身も「他のアイドルさんとは異なる景色を、応援してくれる人たちに見せたい」思いが強くなりました。結果、それを示せたのが4月に行ったSpotify O-EAST公演です。あのときの公演を経験し、新たな手応えを得たことで、RED-iはさらに一歩進化できたなと思っていますし、「もっともっと大きくなりたい」という欲求もさらに強くなりました。

──川崎CLUB CITTA'公演からSpotify O-EAST公演までの約1年間は、メンバーやグループとしての大きな成長の日々になっていたんですね。

KALOA  そうなったのは間違いないです。メンバー一人一人がSpotify O-EAST公演を成功させるためにいろんな役割を担い、その責任を持って活動をしてきたことは、個々がRED-iを背負ってるという意識を持つうえでとても大きな経験になりました。

MIYU  舞台の演出を担うCONAMIや、みんなの意見をまとめあげるRINという柱があったうえで、他のメンバーもグッズの制作や、イベントの計画や進行に携わってきたのも大きかったなと思います。その企画の一つとして、「緊急会議」と題した、ファンの方々からの意見や提案を受ける場を設けたこともありました。そうしたのも、私たちSpotify O-EASTでのライブは見たことがあっても、誰もそこへ立った経験がありませんでした。「だったら、Spotify O-EASTでのライブ経験の多いファンの方々にいろんなアイデアを出していただき、それをRED-iらしい形に昇華していくのも良いのではないか」ということで実践しました。それに、意見やアイデアを交わす場をファンの方々と共有することで、一緒にSpotify O-EAST公演へ向かう気持ちも強くしていけますからね。
 川崎CLUB CITTA'公演のときは、直前までバタバタしていたからこそ、Spotify O-EAST公演はしっかりと準備期間を設け、メンバー同士はもちろん、グループとファンのみなさんとの関係も深めながら進んでこられたのも,すごく良かったなと思っています。ただ、アイデアが具体化するたびに、さらに煮詰めていくやりとりを繰り返す中、結果的にギリギリまでバタバタしていましたけど(笑)。

CONAMI 確かにね(笑)。私たち、今の環境に変わる前までは、現場にマネージャーさえいない状態でした。チェキの撮影だって、メンバーどうしでまわしてやっていたんですけど。環境が変わり、頼れる人たちが増えたのは、私たちにとっても本当にありがたい環境だったし、それによって気持ちに余裕も生まれ、より個々の魅力や持ち味を発揮できる環境になったなとも感じています。
  川崎CLUB CITTA'公演で行ったバンドセットでのライブは、私たちが決めたことではなく、当時のスタッフが出したアイデアに自分たちが応える形でやったことでした。もちろん、RED-iはバンドでライブをやったほうが映えるのは自分たちでもわかっていたからこそ、与えられた環境の中、自分たちのやるべきことをしっかりとやりました。今回のSpotify O-EAST公演も、スタッフのいろいろなアイデアがあって実現していますけど。最初にメンバーの意志や意見があったうえで、そのアイデアをスタッフも交えて形にしていくスタイルを取れたことは本当に良かったと思います。正直、想像以上に大変でしたけど。自分たち主導で計画したことで、メンバー個々の意識も大きく成長していけたなと思えています。
   わたしは、Spotify O-EAST公演の演出面を担当しました。じつはわたし、コンサートの企画制作などを学ぶ専門学校に通いながら裏方業務を学んで、そういう経験を積んだこともあるんです。でも、実際に自分たちが中心になって演出を行ったことで、本当にたくさんの方々の力が集結して、一つの舞台を作りあげていることを痛感させられました。正直、いろんな方々に迷惑もかけました。数えきれないくらい助けてもいただきました。そのうえでSpotify O-EAST公演を終えたわけですけど。公演後、SNSや特典会を通してファンの方々から「演出すごく良かった」という声を聞くたびに、本当に嬉しかったんですね。正直すごく大変でしたけど、一生忘れられない経験にもなったからこそ、自分たちが軸になって1本の公演を作りあげることをやったのは本当に良かったなと思っています。

LIVE


ちょっと駆け足の説明になるけど、物語の概要をお伝えしても良いですか?


──ここからは、具体的な公演内容について聞かせてください。まずは、今回の物語が浮かんだきっかけから教えてください。

AYARU  とあるライブの打ち上げで、スタッフと一緒に「Spotify O-EASTの具体的な内容をどうしようか」と話しあったことがありました。そのときにプロデューサーの方が、「宇宙から隕石が地球へドーンと落ちてきて、人類が崩壊しそうなるとかどう?」とわけのわかんないことを言い出したんですね(笑)。そもそものきっかけは、そこだったと思います。

CONAMI  「隕石が落ちてきて地球が滅亡する物語ってインパクトあるよね」という話をきっかけに、メンバーたちもそこへ次々とのっかりだし、いろんなアイデアを出し始めました。

RIN  「世界の終わり感を出した物語がいいよね」「ゾンビも出てきたりさ」という話からなんとなく粗筋が見えつつ、スタッフから「ワンマン公演のタイトルをメンバーみんなで決めてほしい」という話が出て、各自、一度アイデアを持ち帰りました。後日、それぞれが持ってきたタイトル案を並べ、そこから「RED IMPACT」という言葉を最終的に選び、新曲の制作も決まりました。そのタイトルも、「見ている人たちに、何かしら強烈な衝撃を与えたい」思いから決めたものでした。そこから改めてアイデアを煮詰めだし、「強烈なインパクトを与える」「地球が破滅する」「ゾンビに支配される」など具体的な設定が見えてきたことから大まかな物語の展開を作り上げ、それに沿う形で楽曲も選んで、今回のストーリーへと発展していきました。

──そういう経緯があったんですね。

RIN  そうなんです。しかもストーリーが具現化するたびに、それに必要な楽曲のピースも次々と決まりだしました。最終的な形になるまでに、若干の曲の入れ換えや順番の変更もありましたけど。最初に提案した通りにほぼ構築。意外だったのが、ストーリーに沿って曲を選んだことで、この1年間めちゃめちゃ歌ってきた楽曲や、RED-iの顔となるべき曲が入らなかったこと。でも今回は、物語を重視したセットリストを作りたかったし、無理に人気曲を並べる構成にしなかったところも逆に面白いなとも思えていました。何より、最終的なセットリストが決まったときには、すごくワクワクしていました。だって、明確なストーリーがあるからこそ、「無理にSEに乗せて登場する必要もない」というアイデアなども生まれたわけで。

CONAMI  そう、「普通の登場の仕方じゃつまらない、そこにもインパクトを与えたい」となって、メンバーがそれぞれ走って舞台へ飛び込んでいく形にしました。

MIYU  普段だったらダンスを見せるところを、ストーリーを重視することから、踊りではなく、Dead-Iと名付けたゾンビと闘う場面に変えたり。

CONAMI  ちょっと駆け足の説明になるけど、物語の概要をお伝えしても良いですか?

──ぜひぜひ!!

CONAMI オープニングムービーが始まった時点で、メンバーは汚れた白いツナギ姿で登場します。そのときの6人の設定は、「避難者」。まだ、みずから闘う意志もないし、もちろん武器も持ってない。しかもこの時点では、6人ともバラバラで、とにかくDead-I(ゾンビ)から必死に逃げている状態です。
  わたしたちがライブの舞台にしたSpotify O-EASTは、この世界では、Dead-Iに襲われていない「避難所」となる場所。逃げているメンバーが手にしているケータイへ、次々と通知が届きます。それが「避難所(Spotify O-EAST)へ逃げ込めば安全。だから避難所へ逃げてください」というメッセージ。それで、6人が避難所へ向かって走り出すところからライブはスタートします。私たちが舞台の上へ駆けだしたのには、そういう背景があったわけです。
  「避難所](Spotify O-EAST)に集まったお客さんたちも、同じ「避難者」という立場でライブに参加してもらいました。そこからのライブは、私たちの歌を通して、同じ避難者たちにちょっとでも元気になってもらえたら…という思いからパフォーマンスをしていきました。ここでは、普段やらないスタンドマイクを使っての演出なども加えています。
  その「避難所」へ、Dead-Iが進入を試みます。避難所中に鳴り響く「身を隠してください」と伝える警戒のアラート。わたし達は身を隠すためにマントをかぶって逃げ出します。ついに、避難所へDead-Iが進入。そこへ現れたのが、マント姿の6人。マントを脱いだ中から出てきたのは、真っ赤な新衣装姿のRED-iのメンバーたち。ここからは、「このままではみんなが殺られてしまう。だから私たちは闘うぞ」という意識に変わり、私たちはDead-Iと戦いを繰り広げます。その意志を示したのが、『RED IMPACT』でした。
 その時点で、大勢のDead-Iが避難所へ進入。この場も危険な状態へ陥ります。このとき、Dead-Iをフロアの後ろから登場させ、客席を横断し、舞台に上がってもらったのも、非難しているみんなの前にDead-Iが襲いかかってきたことを示すためでした。
  そこから、いろんなバトルを繰り広げつつ物語は進みます。その中へダンスパフォーマンスのコーナーを設け、Dead-Iとダンスを通したバトルを繰り広げたりもしました。その戦いの中、攻撃を受け、私たちは倒されてしまいます。そのときに、KALOAが一人立ち上がり、アカペラで『Without You...』を歌いだすんですね。

KALOA  あの場面は、一人アカペラで歌うことからめっちゃ緊張しました。しかも、「演技までしてほしい」ということだったから、頑張って演技。あの場面では、希望や光に満ちあふれた未来へ向かって歌っています。
 
CONAMI  KALOAの歌声を聴いて、5人も希望を心に取り戻し、立ち上がり、ふたたびDead-Iへ戦いを挑みます。そこで、急に停電が起きてしまうんですけど。そのときに披露した曲が、歌詞の一節に蛍という言葉が出てくる『Winter Road』でした。その曲を歌う前、私たちはフロアにいる避難者たちへ「手にしたケータイの光で私たちを照らして」とお願いをしました。そのうえで、場内中の人たちがスマホで照らしてくれた光を全身に浴びながら『Winter Road』を歌いました。

AYARU  あの光の景色、ステージの上から見ていたら、マジに蛍が揺れ輝いているようで本当に綺麗でした。

CONAMI  その後、電力も復活。テレビから流れだしたニュースを通して、「Dead-Iの弱点は赤い光と音楽」とニュースキャスターが告げます。そこで用いたのが、物販で販売していたバングル。私たちは、非難所にいる人たちに向けて「手にしたバングルを付け、みんなもDead-Iへ向けて赤い光を照らして」とお願いをします。その光も力に、私たちは『WAR CRY』を熱唱。ここからはフロアにいるみんなと手を組み、一緒に戦いながら、Dead-Iを殲滅させました。

──本編最後に、メンバーみんなで作詞を手がけた、迷い葛藤しながらも進み続けてきた日々と、苦難を乗り越えながらも未来をつかもうとする強い意志を示した新曲の『I WANT...』を歌いましたよね。

RIN  新曲を作りながらも、本番までに完成するかわからずに、ギリギリまで歌うかどうか迷っていました。ただ、新曲を披露するのもインパクトになることだから入れたい気持ちもありつつ、完成したのが本番の一週間前。しかも「メンバーで作詞を行う?それとも、プロに書いてもらう?」という提案を受けたことから、6人で相談。メンバー自身で作詞をすることも、ファンのみなさんには嬉しいインパクトになるじゃないですか。だから、「私たちで作詞をします」と決めました。ただし、歌詞は2日後には完成させないと、リリック映像なども含め、いろんな作業工程的に間に合わなくなると言われ、私たちは1日だけアイデアを練る時間を作り、各自いろんな言葉を考え、翌日の夜中0時にクループLINEを通して持ち寄り、そこから5時間かけてみんなで歌詞を作りあげました。

CONAMI  歌詞は、「ファンのみんなと一緒に未来へ行こうという、私たちRED-iの物語」というコンセプトを立てたうえで書きました。

AYARU  そこは、みんな同じ気持ちでいたから、同じ思いを持って書いています。

──そうやって、あの日のライブが生まれたわけですね。ライブではファンの方々と一体化した景色を作りあげていましたけど。ファンの人たちも、ある程度内容は予測出来ていたのでしょうか?

CONAMI  そのための準備も、私たちは事前に行ってきました。それこそ、3rdワンマンの告知用に作ったフライヤーを、あえて映画の予告チラシのようにデザインし、中に「粗筋」を書いて、当日のライブにまつわる要素も入れ込んだデザインにしました。他にも、ワンマン公演の一週間前から、個人個人でSpotify O-EAST公演へ向けての配信動画も、カウントダウン形式で連日公開。それぞれが動画の中、「ヤバい、みんな逃げて」とDead-Iから逃げる様を示していたので、あらかじめ設定も理解したうえで足を運んでくださった方々は多かったと思います。もちろん、初見で観ても楽しめるようにも工夫はしていました。

LIVE


結成3周年を迎える7月以降から年内にかけ、全部で50本のワンマン公演を、関東の50カ所の(小箱の)ライブハウスを舞台に行います。


──Spotify O-EASTでの公演を成功させたことは、メンバーらの自信にも繋がったんじゃない?

RIN 今までのワンマン公演は、ライブに専念する形でした。だけど今回、Dead-Iと闘うダンスパートを組み込めば、ちょっとした演技も中に加えるなど、これまでやったことのない演出を実践したことが私たちの自信になれば、今後の糧にも繋がるなと感じています。

AYARU  ただ、まわりからもそうだし、自分たちも含め、次への期待が高くなっていくから、これからが大変(笑)。 

RIN  でも、いかに人と違うことを見せていくのか。それによってどう注目を集め、支持を伸ばしてゆくのか。それを追求してこそグループの支持も伸びていくと思うから、そこをもっともっと突き詰めたい気持ちは、より強くなりました。

──次の新たな展開も決まっているのでしょうか?

RIN  次は、大きなワンマンではないのですが…結成3周年を迎える7月以降から年内にかけて全部で50本のワンマン公演を、関東の50カ所の(小箱の)ライブハウスを舞台に行います。

CONAMI  中身に関してはこれから詰めていくことになりますけど、50通りのワンマン公演が出来たらなと思っています。

RIN  どんな奇天烈なことができるのか、そこも楽しみたいです。

──それが現実になる、ならない関係なく。アイデアレベルで良いので、やってみたい案があったら教えてください。

RIN  よく、何かに夢中になっている人や、アイドルのヲタクの人でも、「この好きなものがあれば白米3杯は食べられる」「この子を見ているだけで白米3杯は食べられる」って言うじゃないですか。ならば、「フロアに大きな炊飯器と容器と箸を用意するから、RED-iのライブを見ながら、目の前でご飯を食べる様」をわたしは見てみたいです。たとえば、AYARUにズキュンと撃たれた人が、ライブをしているAYARUの目の前で本当に白米を3杯食べるのか…など、その景色をわたしは見てみたい。
  他にも、「メンバーもファンたちも英語を使うのは一切禁止ライブ」とか。『FIRE×FIRE』なら「ほのお×ほのお」と歌えば、グルーフ名だって日本語で伝えるなど、そういうのもやってみたいです。

AYARU  わたし、「フロアをステージにして、ステージを客席にする、いつもとは場所を入れ換える形でライブ」をやってみたい。私たちは舞台を思いきり広く使えれば、お客さんたちは高い場所からライブを見下ろせる。そんなこともやってみたいです。

MIYU  わたしは、「2人・2人・2人や、3人・3人と、メンバーを分けてRED-iの曲をやってみたい」んです。そうすることで、いつもとは違うパートを歌えるし、見ているお客さんたちにも新鮮に映るんじゃないかなと思って。それと、「メンバーのプロデュース公演」にも興味があります。今回の3rdワンマン公演を煮詰めていく中でも、メンバーそれぞれいろんなアイデアを出してきました。そのお話を聞きながら「どうしてこういう発想が出てくるんだろう」という嬉しい驚きがいろいろとあったんですね。だからこそ、その人が、どんな発想を持ったプロデュース公演を行うのか見てみたいです。

CONAMI  前にも一度やったことはあるのですが、「パートチェンジライブ」をわたしはやりたいです。以前は、それを即興でやって大爆笑になったんですけど。もしやるとしたら、「パートチェンジ即興バージョン」と、事前に練習を積んだうえで行う「パートチェンジ練習バージョン」。その2つを試してみたいです。

KALOA  RED-iは以前に、MCを一切挟まない「60分ノンストップライブ」と「90分ノンストップライブ」をやったことがありました。次は「RED-i全曲ノンストップライブ」をわたしはやってみたいです。正直、肉体的にはだいぶきついと思うんですけど。不思議なもので、限界に近づくほどアドレナリンが出てくるおかげか、一周まわって身体が軽くなり、楽しめちゃうんですね。だからこそ、みずからRED-iの限界値に挑みたい気持ちがあります。

MIYU  もしやるとしたら、今後新曲が増える前に…というか、持ち歌が増える前にやったほうがいいね(笑)

AYARU  確かに。だって、先伸ばしにすればするほどきつくなるからね。

RIN  わたし、もう一個あって、謎解き大好きなSIUに謎解き問題を作ってもらい、「ファンの人たちが出された謎を解いたら、曲を歌う」ライブをやってみたい。そのライブは、謎を解けない限り、聴ける曲が減ってしまうんです。1問も解けなかったら1曲も歌えないし、聴けない。でも、謎を解けない姿を見てニコニコしているのはSIUだけかも知れないけど(笑)。そういうメンバーの特色を活かしたライブをやってみたいです。

SIU  わたしはメンバーもファンの方も「歩数計をつけたライブ」をやりたいです。その結果を見て、誰が一番動いているのかを知りたいし、規定の歩数を決めて、そこに至ってない人には罰ゲームを用意することをやってみたいです。

──これから行われる50本のワンマン公演を通して何が飛び出すのか、楽しみにしています。確か、8月にはリリースが控えていましたよね。

RIN  8月末に、RED-iにとって初となるミニアルバムをCD発売します。これまでも多くリリースしてきましたけど、すべて配信という形だったので、ようやく手元に残る形の作品になります。それが、すごく楽しみです。その前にも、Spotify O-EASTでのワンマン公演の模様を収録したLIVE映像も7月7日に発売になります。

AYARU   このLIVE映像を観ると、私たちがお話したことの答え合わせにもなるから、ライブを観てない人たちは、ぜひご覧になってください。当日のライブを観た人たちも、改めて自分の記憶との答え合わせをしながら、もう一度あの熱狂を楽しんでほしいです。この映像を観ると、ますますRED-iのことが好きになっちゃいますから。
 

TEXT:長澤智典 

 

<インフォメーション>


アー写


■リリース情報
◇タイトル:1st EP 「RED-i」 
◇品番:OCCD-3001
◇アーティスト:RED-i
◇発売日:2024年8月28日(水)
◇販売価格:2,200円(税込)
◇収録曲  
1.RED IMPACT
2.SHA DA DA
3.RUDEBOY BLUES
4.WAR CRY
5.IT'S ROCK'N'ROLL SHOW
6.I WANT…

◇仕様
8Pブックレット
ランダム着せ替えジャケット封入

◇発売レーベル  OPEN CONNECT
◇発売・販売     株式会社OPEN CONNECT

SNS
https://twitter.com/RED_RED_RED_i
https://open-connect.tokyo/red-i/

 

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