FEATURE

2021.08.07

HOT DOG CAT/大原莉奈

HOT DOG CAT　パーソナル・インタビュー「大原莉奈」編

わたしは生半可な気持ちで卒業を撤回したわけじゃない!!

　8月14日・15日の北海道公演から幕開ける、HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」。同ツアーは、仙台・京都・名古屋・大阪・福岡と続き、10月19日の新宿BLAZE公演でファイナルを迎える。
さらに、冬には劇団HOT DOG CATとしての公演『純情アイスティー』の上演も決定。こちらは、HOT DOG CATの楽曲をモチーフにした長編の舞台劇になる。
このたび、全国ツアーと劇団HOT DOG CATへの思いを、メンバーがそれぞれ語ってくれた。ここでは、大原莉奈が今、心に秘めている思いをお届けしたい。

いよいよ、その目標を達成する日が来るんだなぁと思えたらとても楽しみ!!

――HOT DOG CAT初の全国ツアー「夏の!!全力応援キャラバンツアー!!」の開催が目の前にせまりました。どうですか、今の気持ちは…。

大原莉奈　今もコロナ禍で大変な中、HOT DOG CATは昨年も今年も、いろんな新しい挑戦をさせていただければ、勢いを失うことなく進み続けてきたし、まだまだ新しい挑戦をしていける環境に身を置かせていただいています。それが本当に嬉しいこと。何より、HOT DOG CATが走り続けることで、応援してくれるみんなも「もっと応援したい」という気持ちになってくれることが、とにかく嬉しくって。
今回の全国ツアーの開催について、中には「まだまだ早いんじゃない?」と思う人たちもいると思います。でも、私たちが足を運ぶ各地に、たとえ一人でもいい、HOT DOG CATに興味を持って観に来てくれる人がいてくれたら、私たちが今回ツアーをやった意味があったし、成功だと思っています。そういう目標を掲げて、今はメンバーみんな頑張っているところです。

――その経験ができるように、昨年末に卒業を撤回して良かったですよね。

大原莉奈 卒業を撤回したとはいえ、一度「辞める」と宣言した身のように、わたし、全国ツアーが決まったときも、ツアーのファイナル公演が新宿BLAZEに決まったときも、正直、どんな顔をして良いのかわからなかったんです。でも、わたしは生半可な気持ちで卒業を撤回したわけじゃないように、この選択したことを絶対に後悔しないよう、120%の力を出し切れるようにやっていきたいなと思っています。

――今回のツアーで足を運ぶ中、とくに想い出深い場所があったら、ぜひ聞かせてください。

大原莉奈 どの場所も楽しみにしています。というのも、東京までHOT DOG CATのライブを観にいろんな地域から来てくれる人たちもいます。そういう人たちに、「いつか絶対に住んでるところに行くからね」と約束をしてきたように、まだまだ一部とはいえ、その約束をようやく果たせる最初の機会が訪れたなとわたしは思っています。関東に住んでいて、よくHOT DOG CATのライブに来てくれる人たちの中には一緒に遠征してくれる人たちもいるように、そういう方たちと一緒に遠征に行けるのも楽しみだし、いつも遠征してくれる人たちの地元へ私たちが会いにいけるのも楽しみなように、どの場所へ行くのも全部楽しみです。
ファイナルに選んだ新宿BLAZEは、HOT DOG CATを結成したときに「1年後にはワンマン公演で立つ」と目標に決めた場所。だいぶ月日はかかりましたけど、いよいよ、その目標を達成する日が来るんだなぁと思えたら、こちらの公演もとても楽しみだし、新宿BLAZE公演を成功させるためにもっともっと頑張らなきゃとも思っています。

――新宿BLAZEは、HOT DOG CATとしてずっと目標にしてきた場所ですもんね。

大原莉奈 そうです。あの頃(結成当初)、新宿BLAZEでのワンマン公演は「本当に大っきい目標だなぁ」と思っていたし、3年以上経った今も、新宿BLAZEでツアーのファイナル公演を迎えるのは、大きいゴールだなぁと思っています。だからこそ、全国ツアーを通して一つ一つ経験を重ねることで、自信を持って10月19日の新宿BLAZE公演を迎えられたらなと思っています。
これまでも、何度もワンマンライブを通し、いろんな挑戦をしてきましたけど。次の新宿BLAZEでのワンマンイブは、初心に戻った気持ちで向かおうと思っているし、その時期に新たに掲げたい目標にしっかり向かっていけるワンマンライブにもしていきたいです。

――今回の全国ツアーは、イベントとワンマンをミックスした形で進んでいくんですね。

大原莉奈 仙台と東京はワンマン公演で、それ以外はイベント公演という形を取っています。各地でいろんなイベントへ出演できるように、それもHOT DOG CATを知ってもらえる大切な機会になっていくし、そうしていきたいなと思っています。とにかく今回のツアーでは、各地にしっかり足跡を残していきたいし、何かを得続けてゆくライブをしていきたいです。

わたしは「あーい」と「おーい」しか言わない役柄になることを期待しています。

――これまでにも不定期公演の中、劇団HOT DOG CATとして短い舞台劇を2回行なってきましたけど。今年の冬には、長編舞台劇「純情アイスティー」を行なうことが決まりました。莉奈さんの場合、7月に行なった劇団HOTDOGCAT『ホットドッグにケチャップがなかった』公演と題した短い舞台劇の中では、なかなか個性的な役柄を演じていたそうですね。

大原莉奈 ちょっとアホっぽい役柄と言いますか、「あーい」と「おーい」しか言わない役柄だったんですよ。だから、事前に志村けんさんのバカ殿様の映像を観ながら、いかにアホっぽさが出せるかを研究しながら頑張りました。

――冬公演は、長編劇になるように、本格的な舞台になります。

大原莉奈 そうなんですけど。次もわたしは「あーい」と「おーい」しか言わない役柄になることを期待しています。

――しっかりとした役柄に向かおうという気持ちは?

大原莉奈 わたし、以前から「大根(役者)」と言われてるので、みんなが頑張っていく中、わたしは違うスタンスで物語を盛り上げていけたらいいなと思っています。

本当に心臓が飛びだすんじゃないかくらいに緊張していたし、あの気持ちはもう一生感じることはないと思っています。

――HOT DOG CATは8月17日より、2021年10月14日(水)に渋谷WWWで行った通算4回目となるワンマン公演「HOT DOG CATワンマンライブ『進め！進め！進め！』」と、2021年12月30日(水)に渋谷CLUB QUATTROを舞台に開催した「楕円形メリーゴーラウンド発売記念FINALワンマン〜潜れ！潜れ！潜れ！海底1210万マイルへ〜」公演の模様を収録した、2枚組のLIVE DVDを発売します。最後に、この作品へ向けての思いも聞かせてください。

大原莉奈 渋谷WWWと渋谷CLUB QUATTROのワンマンライブって、同じワンマン公演でも、まったく違うライブ作品になっているなとわたしは想像しています。渋谷WWW公演のときは、遊び心もいろいろとあって、観ていて楽しい内容になっています。渋谷CLUB QUATTRO公演のほうは、熱いライブ公演になることをイメージしてライブ構成も立てていたように、その熱さを感じてほしいです。
わたし個人の視点になりますけど。渋谷WWW公演のとき、わたしは卒業することを決めていたように、あのときの公演は、HOT DOG CATの大原莉奈として行なう最後のワンマンライブという気持ちでわたしはライブに挑んでいました。だから、自分一人だけやたらエモくなっている場面もあるんですね。渋谷CLUB QUATTROのライブは、卒業を撤回して向かったように、新しい自分になるという強い決意を持ってライブをしていたよう、そこの意識の違いもわたしの姿から見えてくるので、そこを楽しんでほしいなと思っています。

――渋谷CLUB QUATTRO公演のLIVE DVDには、卒業撤回の模様も収録になっています。

大原莉奈 わたし、あのときの公演の模様を録画したライブ映像を、後でスタッフさんから確認用と送っていただいたんですけど。あのときも冒頭の部分だけ早送りしていたし、今回のLIVE DVDが手元に届いても、きっと冒頭の部分は飛ばしてしまうように、まだ、自分では恥ずかしくて観れません。あのときは、本当に心臓が飛びだすんじゃないかくらいに緊張していたし、あの気持ちはもう一生感じることはないと思っています。そんな心境で語っていた姿だからこそ…いつか観れる日が来たらいいなと、今は思ってます(笑)

TEXT:長澤智典

HOT DOG CAT　集合アー写