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Re:INCARNATIONは「コロナに負けなかったアイドル」として、その名を広めていきたいです。
コロナ禍真っ只中の4月30日に、CANDY GO! GO!配信ライブのオープニングアクトとしてライブデビュー。その後2ヶ月間、配信という形を通してライブ活動を実施。デビューから2ヶ月後に当たる6月28日に、ソーシャルディスタンス仕様のもとワンマンライブを1日2公演行ない、Re:INCARNATIONは初めて人前に姿を現した。
あれから2ヶ月強、Re:INCARNATIONが、ライブで歌い続けてきた「信じてる-keep on going-」と「REINCARNATION」をデジタル配信という形で2曲同時リリースした。今回、メンバーの中から田中舞・のあ。・嬉野あかり・ましろりまがインタヴューに参加。最新デジタルシングルに込めた想いについて語ってくれた。
先輩らの顔に泥を塗るようなことはしちゃいけない気持ちが強いから、そこの意識はいつも持っています。
――「生まれ変わりたくなるくらいのROCK IDOL」をテーマに活動中のRe:INCARNATION。みなさん、始動してから、いろんな面で生まれ変わっています?
のあ。:活動を始めた頃と比べたらヴィジュアル面ではだいぶ変わってます。そうなったのも、気持ち的な変化が大きかったのかな?!
――Re:INCARNATIONは、コロナ禍真っ只中の4月30日に活動を宣言。当初は、「無観客ライブ配信」という形でライブを行っていましたよね。
のあ。:自分の場合、それまでずっとバンド活動をしていたから、お客さんに歌い演奏している姿を見せるのが当たり前。だから、最初に「まずは無観客ライブとして活動を始めましょう」と言われたときも、ぜんぜん想像がつかなかったし。いざ収録となったときも、目の前に誰もいない環境でライブをやったときは「寂しい」という感覚がすごくありました。それにあの頃は、何時お客さんを入れてライブ活動ができるようになるのかめっちゃ不安が強かったです。
――実際に、人前でライブ活動を始めたのは…。
田中舞:始動から2カ月後の6月28日に、二部制のデビューイベント公演という形で始めました。
嬉野あかり:わたし、生まれて初めての人前でのライブだったから緊張しました。ただ、その前に「無観客ライブ配信」を通してステージ経験をしていたことは良かったなと、あのときは思いました。
田中舞:「無観客ライブ配信」の場合、映像として綺麗に撮ってもらえれば、その映像を見返しながらグループ全体や自分のパフォーマンス面を修正、そのうえで次の収録へ向かえたように、自分やグループのレベルを向上してゆくうえでは良かったなと思います。ただ、お客さんが誰もおらず、目の前には数台のカメラしかないと、レンズという視線がけっこう怖いんですよ。
――そうなんですか?
田中舞:だって、自分をジーッとレンズが観てくるじゃないですか。だから、怖さを感じていたのかも知れません。でも、実際にお客さんを目の前にしたライブをやったら、みなさん温かく迎え入れてくれたように、「ライブってこんなにも楽しいんだ」と強く感じました。
嬉野あかり:先に「無観客ライブ配信」でその姿を見せていたこともあって、お客さんたちも私たちの歌の振りを覚え、ライブ中一緒に振りをしてくれれば、最初から盛り上がってくれたように、そこも、配信ライブを先にやってて良かったなと思ったところでした。私たちも確かに緊張はしてましたけど、人前での初ライブ前に何度もステージ経験をしたことで、思ったよりもリラックスして出来たのも嬉しかったです。
――今でこそ配信からデビューという人たちも出ていますが、Re:INCARNATIONはその先駆けですからね。
田中舞:あっ、そうなんですか?!だとしたら嬉しいです!!
――Re:INCARNATIONは「CANDY GO! GO!の公式妹分」として活動中。当初は、CANDY GO! GO!さんの「無観客ライブ配信」のオープニングアクトという形でライブを始めました。みなさんにとってCANDY GO! GO!の存在は…。
のあ。:もちろん、恰好いい先輩方なので、その公式妹分として活動していけることでの心強さはあるんですけど。その反面、偉大な先輩方だから、中途半端なことは絶対に出来ません。先輩らの顔に泥を塗るようなことはしちゃいけない気持ちが強いから、そこの意識はいつも持っています。
――CANDY GO! GO!のメンバーともいろいろ話をしています?
のあ。:させていただいています。最初はめっちゃ怖くて、いつも、「あっ、すみません」みたいに構えていたんですけど。話したら、みなさんめっちゃ優しくて。中でも、(なぎさ)りんさんはいろんなアドバイスをしてくださるから、私たちにとっては"りんお姉さま"という感じです。
ましろりま:今じゃ、CANDY GO! GO!さんと対バンが一緒だと安心します(笑)。
――7月からは積極的に対バンイベントにも出演し始めました。どうですか、他のアイドルさんたちと共演しての活動は。
ましろりま:わたしたちはロックアイドルとして活動をしていますけど。対バンでは、可愛いアイドルさんたちが多いイベントにも出ています。そういうときは、「こういうロックなスタイルが受け入れられるのかな?!」と不安を覚えれば、ちょっとアウェイな気持ちを感じることは正直あります。だけど、その経験を重ねることで私たちも鍛えられています。
音楽活動を始めて以降 、「音楽なんて辞めたほうがいい」と数えきれないくらい言われてきました。そういう人たちを絶対に見返してやる気持ちも「Re:INCARNATION」には書きました。
――Re:INCARNATIONは今、「信じてる-keep on going-」「REINCARNATION」「Memories」と3曲の持ち歌があります。その中から、「信じてる-keep on going-」と「REINCARNATION」がデジタル配信シングルとしてリリースになりました。まずは、ロック色の濃い「REINCARNATION」の魅力から聴かせてください。この曲は、のあ。さんと、りまさんが作詞を手掛けています。
ましろりま:2人で歌詞を書こうとなって、2人で相談をしながら書きました。ただし、「2日後にお互い歌詞を持ち寄ろうね」となっても、わたしは作詞をするのが初めてだったから一番しか書けなかったんですけど。のあ。ちゃんは全部書き切っていれば、読ませてもらったら「すごい!!」と思ったし、私たちメンバーの気持ちを代弁した歌詞の内容もとても良かったので、ほとんどのあ。ちゃんが書いた歌詞を採用しています。
のあ。:でも、「全てを投げ出す程に」とか、ヶ所ヶ所に、りまぴの書いた歌詞も使ってるからね。
――「REINCARNATION」の歌詞には、「ここで終わってたまるか!!」と言いたくなる、現状を覆し、見返してやる強い意志を記しています。デビューしたばかりのグループにも関わらず、逆境を乗り越え続けようという内容の歌詞なのが「すごい!!」と思いました。
のあ。:Re:INCARNATIONのメンバーはみんな、これまでいろんな悔しい経験を乗り越えてここへ集まってきたから、みんなの中にそういう気持ちは強くあります。それに、今回の歌詞のテーマが「生まれ変わる」だったから、メンバーみんなからもそういう気持ちをいろいろリサーチしたうえで歌詞にまとめました。
わたし自身も、中学時代に音楽活動を始めて以降 、先生たちから「音楽なんて辞めたほうがいい」と数えきれないくらい言われ続けてきました。そういう人たちを絶対に見返してやる気持ちも「REINCARNATION」には書きました。
――そういう経験のある人は、きっと多いでしょうね。
のあ。:音楽に限らず、何の仕事をしていても「向いてない」「辞めたほうがいいよ」と言う人は言うし、わたしもいまだに「そんなんじゃ食えない」と言われます。だからこそRe:INCARNATIONは、そう言われてる人たちの見方になりたいというか、そういう人たちをRe:INCARNATIONの歌を通して励ましたいんです。同時に、私たち自身も「ここから生まれ変わる」気持ちを強く持っているからこそ、「REINCARNATION」に書いた想いが生まれたわけなんです。
――そこは、メンバーみんな同じ心境ですか?
田中舞:この歌詞を書く前に、2人がメンバーみんなに「傷ついた言葉」をリサーチしていたんですけど。わたしがそのときに答えた気持ちも含まれているように、すごく共感しています。しかも、ロックしている楽曲だから歌っててわくわくしてきます。
嬉野あかり:わたし、もともとネガティブな性格だから、「傷ついた言葉」もすらすら出てきたんですけど。それを2人が上手く歌詞にしてくれたなと思ったし、最後に向けて「頑張ろう」という気持ちがどんどん上がっていくから、そこも好きだし、わたし自身も「頑張ろう」と前向きな気持ちになれます。
――あかりさんは、ネガティブな性格なんですか?
嬉野あかり:もともとそうだったんですけど、最近はアゲアゲです(笑)。Re:INCARNATIONのメンバーってみんな明るいし、活動をしながら楽しいことがどんどん増えていくから、今は暗い気持ちになることはあまりないです。
ましろりま:わたしが最初に書いた歌詞は、今よりもっと重くて暗い内容でした。それをのあ。ちゃんが前向きな歌詞にしてくれことで、わたし自身も救われた気持ちになれました。
――りまさん、昔は「すべてを投げ出す程」の気持ちへ陥ってたときもあったんだ。
ましろりま:ありました。わたしは前にも少しアイドル活動をしていた経験があるんですけど。つらいことが多かったから、もうアイドル活動を辞めようと思ったことだってありました。だけど今は、こうやって活動を続けてて良かったなとすごく思いますし、今の気持ちにもリンクしていくから、「REINCARNATION」を歌っていると、気持ちがすごく入ります。
「信じてる-keep on going-」をライブで歌うとお客さんたちもすごく盛り上がってくれるように、とてもつかみを持った歌です。
――「信じてる-keep on going-」は、初ライブのときからずっと披露し続けてきた歌です。
田中舞:歌もダンスや振り付けも覚えやすいし、「信じてる-keep on going-」をライブで歌うとお客さんたちもすごく盛り上がってくれるように、とてもつかみを持った歌です。歌詞がとても前向きだから、歌いながらポジティブな気持ちになれます。
のあ。:「信じてる-keep on going-」はとてもキャッチーだし、私たちが手を振りながらサビを歌うと、ファンの方々も一緒に手を振ってくれるように、ライブでも一体感を作っていける、Re:INCARNATIONの魅力を伝えるのに相応しい曲です。
初めてRe:INCARNATIONのライブに触れた人たちも、「信じてる-keep on going-」に合わせて大きく手を振ってくれるんですね。それくらい、いろんな人たちが親しんでくれる曲なんだともわたしは感じています。余談ですが、うちの母親も「「信じてる-keep on going-」は親しみやすいし、聴きやすいから好き」と言って、何度も聞いてます。でも、「REINCARNATION」は「うるさい」って聞いてくれないんです。娘が作詞をしてるのに(笑)
嬉野あかり:「信じてる-keep on going-」は、年代問わず聞いてもらいやすい王道ナンバーだとわたしも感じています。対バンライブで歌っていても、いろんなジャンルのアイドルさんたちやファンの方々がいようとみんな反応を返してくれるように、ジャンルを超えて親しまれているのも「信じてる-keep on going-」の強みだと思います。
わたし、サビの「この場所に立てたことはゴールじゃない 始まりなんだよね?」というところを歌ってるんですけど。そこを歌うたび未来へ向かう気持ちになれるように、自分もそうだし、みんなのモチベーションもアゲていけるから好きな部分です。ぜひ、みなさんも自分の気持ちと重ね合わながら「信じてる-keep on going-」を聞いてください。
ましろりま:可愛いアイドルさんが多いイベントの場合、「REINCARNATION」のようなバチバチのロックナンバーだと引いてしまう人もいるかも知れないけど。「信じてる-keep on going-」を歌ってるときは、フロアの後ろのほうの人たちまで一緒に手を振って楽しんでいるように、会場に一体感を作っていける歌なんだとわたしは感じています。
ただ、「信じてる-keep on going-」は王道ナンバーだからこそ、可愛く歌うと可愛い路線になってしまうことから、そこはロックアイドルらしく、凛々しい表情で歌うように何時も心がけています。
「手の届かない、神の領域」の存在になることを目標にしています。
――これからのRe:INCARNATIONの活躍に期待しています。最後に、それぞれメッセージをいただこうか。
ましろりま:応援してくれる人たちの期待を裏切らないように。何より、みんなにもっと大きい景色の中で歌うRe:INCARNATIONの姿を見せたいので、これからも頑張ります。
嬉野あかり:自分が音楽に助けられてきた人間だからこそ、Re:INCARNATIONの音楽が誰かの心の助けになれたらなと思っていますし、そういう歌をずっと歌い続けていきたいです。あと、誰かの頑張れる目標になる。そういうグループにもなっていきたいです。
のあ。:コナロがピークのときにデビューしたように、当時は「なんでこの時期にデビューするの??」といろいろ言われたけど、ものすごい逆境の中からスタートしながらも、コロナに負けることなく今も活動を続けています。だからRe:INCARNATIONは「コロナに負けなかったアイドル」として、その名を広めていきたいです。
田中舞:CANDY GO! GO!さんと一緒のイベントでは応援してくれるお客さんたちも多いんですけど。正直、まだまだアウェイな環境では集客面でも厳しいのが現状です。だからこそ早く、Re:INCARNATIONとしてのお客さんも今以上にもっと増やしたいです。
個人的には、「手の届かない、神の領域」の存在になることを目標にしています。今は、フラッと会いに来たら何時でも会えますけど。何時か、会いたくても簡単には会えない大きな存在になるから、「みんな、気軽にしゃべれるのも、会えるのも今のうちだから覚悟しててね」と言っておきますし、本当にそうなれるように頑張ります!!!!!
TEXT:長澤智典
<インフォメーション>
配信シングルリリース
REINCARNATION/Re:INCARNATION
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信じてる-keep on going- / Re:INCARNATION
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