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2025.06.18
TEAR DROP!

「この先も大きなステージを約束させてください」。「TEAR DROP! 4th ONEMANLIVE 『Promise the STAGE』レポート!

 「どんな涙も虹色に変える」をコンセプトに活動中のTEAR DROP!が、6月16日にSpotify O-EASTで「TEAR DROP! 4th ONEMANLIVE 『Promise the STAGE』を行った。

 満員の観客たちでギュウギュウの場内。ステージ前方を覆い尽くした巨大なスクリーンに、刺激的なサウンド(SE)にあわせて次々とエキセントリックな映像が映し出される。高まる期待と興奮。その後、幕の奥に映し出されたシルエットは‥。

 ライブは、この会場に熱狂という青春の風を巻き起こすように『青春は超特急』からスタート。9人のメンバーが、ステージの上を目一杯使い、元気いっぱいに弾けていた。彼女たちが胸を弾ませて歌い届ける思いに熱い青春の息吹を感じたフロア中の人たちが、野太い熱情した声を9人にぶつける。ライブは幕開けたばかりなのに、早くも場内にはクライマックスにも似た熱狂の様が描きだされていた。
 歌始まりの『ポシビリティ』でも、胸をときめかせる思いに興奮を覚えた観客たちが、熱いコールをぶつけだす。9人の愛らしい乙女たちがステージの上でわちゃわちゃした姿で歌いはしゃぐその様が、めちゃめちゃ眩しい。みんな笑顔だ。ときめき、弾ける思いを、彼女たちは愛らしい笑顔にして、フロアにいる一人一人のハートにしっかり届けていた。いや、笑顔で投げつけていた。
 この空間を大きなカンバスに見立て、彼女たちは胸の内に抱いたいろんな心の色(思い)を、9つの歌声の絵筆を使って、この場に淡く、でも色鮮やかに描きだした。『キミ色パレット』を歌う彼女たちに熱狂しながらも、9つの絵筆が彩る淡い青春の景色の中へ一緒になって溶け込み、ともに物語を描いていたい。終盤、フロアから飛び交った熱いガチ濃い口上も胸に熱かった。      
  ふたたび熱狂の速度を上げるように、TEAR DROP!は『スピリット⭐流星群』を元気いっぱいに歌唱。9人が胸のエンジンを吹かせてパワフルに歌い踊る姿は、宇宙を高速で飛び交う流星群のよう。9人がフロアでサークルを描けば、みんなで肩を組んではしゃぐなど、彼女たちが眩しい流星群以上の煌きを持って、ステージの上で弾け飛んでいた。

 「今日はTEAR DROP!が、みなさんのことをめちゃめちゃ楽しませます」の言葉が嬉しい。次のブロックは、さらに熱狂のエナジーを上げようと、メンバーと観客たちが一緒になって熱い声をぶつけあう『ハンドメイドライフ』からスタート。「人生いつもバンドメイド」と歌うサビ歌も胸を熱くするが、その後、メンバーとフロア中の人たちが気持ちを一つに一緒に熱い声を上げる、その瞬間が、爆発するほどに胸を熱く騒がせた。自分たちの気持ちを奮い立て、未来を見据えてパワフルに歌う9人に刺激を受け、一緒にシンガロングせずにいれない。
 「みんなで踊るよー、いくよ」の声の合図に始まったのが、チャーミングなダンスポップチューンの『トキメキシュガープラム』。躍動するリズムが、ときめく心臓の鼓動とシンクロ。ドキドキどころか、胸をバクバクしながらはしゃぎたい。彼女たちのキュートな姿にドキッとしながらも、躍動するリズムにあわせて一緒に身体を揺らし、騒いでいたかった。後半にはメンバーコールを捧げるブロックも登場。曲が進むにつれ、フロア中から上がる声のボリュームも上がり続けていた。
 続く『ラブミーアイスクリーム』でも,祭り気分で胸か弾みだす。9人の乙女たちがチゃーミングな笑顔を浮かべ、振り上げた手を左右へ大きく振るたびに、フロアでも色とりどりのペンライトや手が左右に大きく揺れていた。彼女たちが、この場に描きだしたとろけそうなひと夏の甘い物語。この曲に触れている間はずっと、夏の恋にドキドキしていたい。
 さらに煌きを増すように、TEAR DROP!は『七転八倒てぃあどろっぷ』をブースト。9人が手を繋ぎ一斉に身体を揺らせば、みんなでジャンプをする場面も。ステージの上を駆けながら、わちゃわちゃとした様ではしゃぐ一人一人の姿がカラフルすぎて、目がきょろきょろと忙しい。「大好きだよ」のセリフに、フロア中から熱狂した声も飛び交うなど、カラフルなアップチューンに乗せ、9人の乙女たちが、みんなを最強の笑顔に染め上げていた。

  大きなスクリーンに映し出されたのは、メンバーたちのキュートな、でも凛々しい表情を見せるイメージ映像。そして‥。

  この日のライブ用のメインビジュアル姿に着替えたメンバーたちが、『大脱走アニマルズ』を歌いながらステージに駆けだした。この場にいるみんなを、本能のままに楽しむアニマルに変え、彼女たちは一緒に最高にHAPPYな時間を作って遊ぼうよと誘いかけてきた。観客たちも、メンバーと一緒にクラップをしながら、ともに最高のHAPPY TIMEを作りあげていた。
  さらに激しく、でも華やかに弾けようとTEAR DROP!は『恋のクリームソーダ』をドロップ。メンバーたちが甘い刺激を歌にして早口で次々に伝えてきた。だから9人と一緒に、シュワシュワ弾けるソーダのようにその場で飛び跳ねていたい。一人一人が早口で歌う言葉は、まるで炭酸水の中でブクブクと弾ける気泡のよう。後半には、メンバーらに煽られるまま、フロア中からも野太い声と拳が思いきり突き上がっていた。もっともっと弾けさせて。まさに、そんな気分だ。
   「いつも応援してれるみんなことを思って届けます」の言葉を合図に、言葉のひと言ひと言にたっぷりの思いを込め、彼女たちは『飛行機雲はどこまで伸びるのか』を歌っていた。一人一人の言葉に、「大好き」の思いがしっかり込められている。だから、思いを告白するように歌う彼女たちの歌声を、零さぬように受け止めていたかった。彼女たちが振り回すその手が、羽ばたく翼のように見えていたのは嬉しい錯覚?!
  『初恋エトワール』でメンバーたちは、最初からエモーショナルな気持ちを全開に、ときめく胸の内を、強い意志を持った言葉にして伝えてきた。とても力強い歌声だ。どの曲でもそうだが、背景に楽曲に似合う映像を投影。その映像の数々と歌詞に込めた思い、彼女たちの歌声に込めた思いが重なり合うたびに、心を揺さぶる景色が目の前に映し出されてゆく。この曲では、胸の内で渦巻く思いを力強くぶつけるように歌う姿が、気持ちも揺さぶってくれた。

 後半のブロックへ突入する合図変わりに、メンバーらのダンスパフォーマンスのコーナーを用意。そこから楽曲は、『ドラマティック・バッド・ドリーミンデイズ』へ。とても凛々しく、スリリングな空気を作りだす歌声とパフォーマンスだ。でも、一緒に飛び跳ねるなど、観客たちと一体感を描きだす場面もしっかり組み込んでゆく。強烈なダンスビートに乗せ、9人とも魂を熱く奮い立て、いつも以上に攻めた姿でせまっていた。衝動に導かれるまま、気持ちを奮い立てて踊り騒げば、それでいい!!
  この空間に眩しい光の束を振り注ぐように、メンバーたちはダンスナンバー『僕らのStar light』に乗せ、高ぶる感情を、絶叫にも似た声にして高らかに響かせていた。一人一人がマイクを持って歌うたびに、高ぶる声がそのメンバーらしい彩りを持って響き渡る。みんな、本当に沸き立つ感情をぶつけるように歌っていた。その声に触れていると、一緒に気持ちが昂り、声を上げずにいれない。
 熱情した気持ちを、さらにカラフルに熱情させようと、TEAR DROP!は『秘密のハニーパイ』を愛らしく。でも、しっかりと胸に熱いときめきを持って歌っていた。彼女たちが飛び跳ねて歌うたび、フロアでも頭上高く伸ばした手が上に上にと揺れていた。ときに三拍子のリズムに合わせて手を鳴らしながら、ときに熱情した声を張り上げ、この空間を最上級に甘い熱狂の景色に染め上げていった。フロア中から飛び交うっガチ恋口上の迫力もすさまじかったが、気づいたら狭い空間の中、我慢しきれずに、その場で飛び跳ねる人たちが続出していた。

 「メンバーの夢でもあったSpotify O-EASTでワンマンができたのも、みんなのおかげです。ここにいるみんなでずっと一緒にいれたら嬉しいです」(西野ふうか)
  「ワンマンが決まったのか昨年11月。Spotify O-EASTの文字を見たときに、やっと私たちもここでワンマンできるグループになれるんだと嬉しかったんですけど。同時に、怖い気持ちもあって。未来の私たちが、この会場に相応しいグループになれているのか不安でしたけど。今日、こんなにも素敵な景色を見ることが出来ています。みんなと、こんなにも素敵な関係を作れています。それを誇らしく思っています。こんな素敵な時間を味わうために、みんなの笑顔を見るために、この日まで頑張ってきたんだなと思います。この先も大きなステージを約束させてください」(白宮瑠夏)

 ライブも、ついに終盤のブロックへ。「この曲で、みなさんをお腹いっぱいにさせちゃうぞ」の声を合図に歌ったのが、『シュガードーナッツ』。9人がプレゼントした甘い衝撃に、理性のストッパーが外れ、甘美な熱狂を、お腹どころか身体中にたらふく取り込みたい。愛らしい振りを見せながらわちゃわちゃはしゃぐ9人と一緒に、甘い時間を作りたい。..一人一人が歌うたびに、いろんな甘いフレイヴァーがフロア中に振り注がれてゆく気分だ。
  「あれもこれも叶えたいんだ~」と元気いっぱい歌いながら、『アッパレ!欲張りガール』が飛びだした。ヤバいね、終盤のブロック、彼女たちが甘くて愛らしい衝撃を次々と降り注いでゆくんだもの。だから、沸き立つ感情を抑えきれなくて、誰もが本能のままに大きな声を上げて踊りはしゃいでいた。一人一人がお立ち台の上に上がって歌うたび、その甘く愛らしい衝撃に触れ、全力ではしゃぎたくなる。いや、思いきり全力で騒ぎ祭っていた。
  そこへ、彼女たちは『Love♡Hunt』を届けてきた。理性の境界線を乗り越えてやってきた楽しい衝撃に触れ、フロア中がさらに熱狂しだす。その様も見ながら、メンバーたちはステージの上で力強く攻めたパフォーマンスを見せていた。彼女たちの大胆かつ積極的な恋のアプローチに圧倒されそう??むしろ、その気迫に刺激を受け、フロア中の人たちも、9人の情熱的なアプローチを全力で楽しみながら受け止めていた。
  TEAR DROP!が最後にぶつけたのが、『涙のちスタートライン』。メンバーたちはときに凛々しい声を上げながらも、ずっと眩しい笑顔でせまっていた。その笑顔のアプローチにずっとドキドキし続けたファンたちも、最後の最後まで、全力で「愛してる」の思いを熱狂に変えて彼女たちにぶつけていた。ほんと、あっと言う間だ。夢中になって騒いでいたら、次の未来が笑顔で手招いていた。彼女たち、次はどんなHAPPYを伝えてくれるか、この先が楽しみだ!!

LIVE

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TEXT:長澤智典 


SNS
https://lit.link/teardrp


セットリスト
SE
『青春は超特急』
『ポシビリティ』
『キミ色パレット』
『スピリット⭐流星群』
MC
『ハンドメイドライフ』
『トキメキシュガープラム』
『ラブミーアイスクリーム』
『七転八倒てぃあどろっぷ』
映像
『大脱走アニマルズ』
『恋のクリームソーダ』
『飛行機雲はどこまで伸びるのか』
『初恋エトワール』
ダンスパート
『ドラマティック・バッド・ドリーミンデイズ』
『僕らのStar light』
『秘密のハニーパイ£
MC
『シュガードーナッツ£
『アッパレ!欲張りガール』
『Love♡Hunt』
『涙のちスタートライン』

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